2004年アテネ五輪 一日で金三つの快挙

2004年アテネ五輪 一日で金三つの快挙

今日は柔道最終日。日本は女子の塚田真希、男子の鈴木桂治が二人とも金メダルを取って有終の美を飾れました。初日以来となる男女アベック金メダルとは素晴らしい!

 

塚田は女子最重量級でオリンピックでは日本初となる金メダル。やっと取れたという感じですよね。最後技有りを取られながら返して抑えこんだ技術は素晴らしかった。

 

 

男子は自分が金メダル有力候補に上げた鈴木が予想通り見事金メダル。前回の決勝で誤審で敗れた篠原の金メダルをようやく日本に取り戻したという感じでとても嬉しいです。四年前は相当怒りましたからね。鈴木はよくやってくれました。

 

これで柔道のメダル獲得数はなんと金メダル八個!そして銀メダルが一個。私が有力候補に上げた野村忠宏、井上康生、鈴木桂治、谷亮子、上野雅恵、阿武教子の六人のうち残念ながら井上は取れませんでしたがそれでも五人が金。

 

 

私はこの中から四人と予想したんですがそれを上回る結果でしたね。

 

そして上記の選手以外にも内芝正人、谷本歩実、塚田真希が金メダル、横澤由貴、泉浩が銀メダルを獲得。素晴らしい結果に終わりました。北京でもこの結果を維持出来るかが注目ですね。

 

 

競泳で柴田が金メダル

 

そして競泳でも800m自由形で柴田亜衣がなんと金メダルを獲得!いやーこれには驚いた!でも本人が一番驚いたんじゃないでしょうかw。

 

当初から世界ランク一位の山田沙知子にはメダルのチャンスがあると言われてたんですがまさかの準決勝敗退で決勝に進んだのは柴田。まあ予選三位通過だったんでメダルの可能性はあるかな、と思ってたんですがまさか金を取るとは。

 

 

しかも日本女子として五輪で初めての自由形のメダルが金。とんでもない事を成し遂げてくれました。正直自分は750過ぎたところでも「これはもしかしたら銀メダルくらい取れるかも?」なんて考えてました。

 

それどころか「この選手はこれだけの泳ぎが出来るなら来年の世界水泳か、または三年後の世界水泳か、それとも四年後の北京五輪か。ともかく近い将来男子の北島と双璧をなす女子のエースになっていずれ金メダルを取るだろう」なんて考えてました。

 

それがまさか今日取るとは!w。本当に凄い。

 

 

そして200m背泳ぎでも中村礼子が銅メダルを獲得。期待通りメダルを取ってくれましたね。自分が応援してた寺川綾は残念ながら八位。しかしいい経験になったと思います。そして男女のメドレーリレーも共に決勝進出。明日に期待が持てます。

 

 

また海外勢では男子100mバタフライでマイケルフェルプスが五冠達成。最後の最後にイアンクロッカーを逆転しました。自分が大会前からさんざんこの競技は注目!と言い続けていた100のバタフライ。

 

世水ではクロッカー、フェルプス、セルディノフの順位でしたが五輪ではフェルプスがリベンジを果たし一位と二位が入れ替わりましたね。セルディノフも連続三位とは非常に安定してます。

 

また男子50m自由形では自分が本命だと予想していた南アフリカのローランドスクーマンは得意のロケットスタートが出来ず二位。ライバルになると予想していたアメリカのゲイリーホールが優勝しました。

 

 

その他の競技ではバレーボールで韓国に負け。正直韓国に負けはありえない・・・。負ける相手じゃないのに。敗因は韓国キラーと言われていた佐々木みきがまったく当たっていなかったのとキャプテンの吉原知子が不調だった事でしょうね。

 

あんまりこだわりを見せずレフトはメグカナコンビ、センターも大友愛を使うべきでした。これで決勝トーナメントに進めたとしてもB組を一位で通過してきたチームと対戦。

 

非常に厳しいんですがB組は大混戦状態なんでひょっとしたら相性のいいチームが上がってくるかもしれません。とにかく中国かアメリカ以外だったらチャンスはあると思います。

 

 

そしてなでしこジャパンも残念ながらアメリカに負け。アメリカの二点目はオフサイドでしょう・・・。せっかく追いついたのに非常に残念な負けでした。

 

しかし野球は全勝のカナダ相手に圧勝しがけっぷちだったソフトも中国を完封して予選突破。金メダルへの道が開けてきました。順当に行けば中国を倒しオーストラリアを倒しアメリカとの決勝でしょうか。

 

日程はアメリカ有利ですがリベンジを果たして欲しいものです。また世界選手権銀メダルのアーチェリー女子団体は残念ながら台湾に初戦負け。組み合わせ厳しかったですねー。残念です。

 

 

陸上が本格的に開幕

 

そして陸上が本格的に開幕。金メダルの期待がかかる室伏広治は楽々と予選突破。どうやら心配は無用だったようです。今の調子だとまずメダルは確実でしょう。

 

問題は色が何になるか。世界陸上で銀と銅は取っているのでもう残すは金のみ!悲願の金を日本に持ち帰ってほしい。

 

 

陸上の女子100mは一次予選と二次予選が行われました。なんと私が優勝候補に上げていた世界陸上四位のチャンドラースターラップが二次予選で敗退!これには驚きました。

 

三位のザンナブロックもグループ三位までの着順に入れずギリギリタイムで拾われる。あの調子ではとても金メダルは取れないでしょう。

 

世界陸上一位と二位のケリーホワイト、トーリエドワーズは二人とも薬物使用で出場停止ですしなんと世界陸上一位から四位までが優勝候補から姿を消しそうです!

 

陸上は選手の移り変わりが激しいですね。ほんの数年前の男子はモーリスグリーン、女子はマリオンジョーンズという構図はどこへやら。大混戦ですね。

 

 

男子10000m決勝ではエチオピアのケネニサベケレが圧勝。皇帝ハイレゲブラセラシエは敗れました。

 

いやしかしベケレのあのスパートは凄かったですね。9キロ走った後あのスパートかけるとは本当に超人ですよ・・・。凄すぎます。

 

 

明日の見所

 

今日も金3つ、銅1つとメダルラッシュを続けている日本。なんと金メダル数は12まで伸びました!明日の見所としては競泳が最終日を迎えます。

 

最終日で男女メドレーリレーで日本チームが共に決勝を泳ぎます。特に予選四位通過の日本は森田智己、北島康介、山本貴司、奥村幸大という最強の四人を揃えメダル候補。柔道に続いて有終の美を飾ってほしいですね。

 

またこの競技でフェルプスの六冠なるか注目です。そして男子1500m自由形も決勝。この種目で圧倒的な力を誇るオーストラリアのグランドハケットに注目です。

 

 

陸上では男子100mに朝原宣治、末續慎吾、土江寛裕の三人が登場。世界陸上200mで銅を取った末続が二次予選までを順調に抜けてくるか注目でしょう。悲願のファイナリストとなってほしい。

 

私は朝原選手が好きな選手の一人なんで応援しています。そして女子100mは決勝。大混戦のこの種目。誰が勝つのかまったく予想出来ません。

 

 

そしてテニスの女子ダブルスでベスト4に残った杉山愛、浅越しのぶペアがメダルを取れるかどうか期待がかかります。そして野球はキューバに次ぐライバルと言われる台湾と対戦。ここでしっかりとライバルを叩いておきたいものです。

 

柔道が終わってしまった明日からが日本チームの正念場。開幕して以来続いている連続メダルを途切れさせない事が出来るか注目です。

 

 

 

 

 

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