2009世界陸上ベルリン総集編

2009世界陸上ベルリン総集編

世界陸上ベルリン閉幕。最後の二日間はめちゃめちゃ熱かったですね!最終日は女子マラソンで尾崎好美の銀があり、槍投げで村上幸史の銅があり、ケネニサベケレの二冠あり、マイルで圧勝したアメリカ勢もあり。

 

最終日前日も4継で日本の健闘があり、女子ハンマーで世界記録があり、男子棒高跳びでフッカーのドラマがあり。全体を通して素晴らしい大会であったと思いますが特に最後の二日は面白かった。

 

 

今大会はあえて毎日のように考察することはしませんでした。ただそのせいで取り上げる種目が偏ってしまったのは反省点かもしれない。男子短距離(てかウサインボルト)とリレーと男子砲丸投げと女子800くらいしか書いてないですもん。

 

アリソンフェリックス、シェリーアンフレーザー、カーロンクレメント、ラショーンメリット、ブランカブラシッチ、エレーナイシンバエワ、サンヤリチャーズ、ケネニサベケレといったような陸上ファンなら誰でも知ってる(けど一般人にとってはボルトほど知られているわけではない)ような有名選手をまったく取り上げなかったのは陸上ファンとして不十分だったかもしれない。

 

そのように思ったので大会が終わった今、改めて初日から大会を振り返ってみようと思います。

 

 

大会初日

 

男子100は一次予選がスタート。塚原直貴、江里口匡史、木村慎太郎の日本勢三選手は揃って一次予選突破。男子400ハードル予選では期待された成迫健児が予選落ちしてしまったものの吉田和晃が見事に準決勝進出。

 

また女子一万では中村友梨香が見事にPB(自己ベスト)を出して七位入賞。

 

 

男子砲丸投げでは北京五輪金銀のマイエフスキ、クリスチャンカントウェルと大阪金銀のリースホッファー、アダムネルソンという四人の対決が注目されました。

 

結果はマイエフスキを逆転したカントウェルが金メダル。北京でマイエフスキに奪われた砲丸王者の座を砲丸王国アメリカの元へ取り返しました。

 

 

大会二日目

 

この日はもう言わずもがな。ウサインボルトが男子100決勝で9,58という脅威の世界新を出して優勝!またタイソンゲイも9,71で二位とウサインボルト以外の選手が出したタイムでは過去最高。世界一速い金メダルと世界一速い銀メダルと言われました。

 

日本勢では女子20キロ競歩で渕瀬真寿美が七位入賞。また女子100一次予選で福島千里が世界陸上初、五輪と合わせても77年ぶりの快挙となる二次予選進出。

 

女子砲丸投げではバレリービリが大阪大会に続いて優勝し二連覇。相変わらず名前はビリなのに一位なのねこの人はw。

 

 

大会三日目

 

男子一万では世界記録保持者のケネニサベケレが世界陸上四連覇。ロングスパートをかけて逃げ切りを図ったタデッセをただ一人追っていったベケレ。そして最後一周の鐘を聞いてからの圧巻のラストスパート。これぞ皇帝ベケレといった素晴らしい勝ち方でした。

 

女子100ではシェリーアンフレーザーが10,73という素晴らしいタイムで優勝。このタイムはマリオンジョーンズが持つ大会記録にあと0,03秒と迫る世界歴代三位の記録。

 

二位はカーロンスチュアート、三位はアメリカのカルメリタジーターと北京五輪に続くジャマイカ勢の表彰台独占とはならなかったもののジャマイカの1,2フィニッシュとなりました。

 

 

女子棒高跳びではエレーナイシンバエワがまさかの記録無しで敗退。過去に一度もなかった4m75からのチャレンジというギャンブルに失敗しました。おそらくケガの影響もあり飛ぶ数を極力減らして優勝しようと考えたのでしょう。

 

優勝か最下位かの二者択一。4m65から飛んでいたら銀メダルはとれていた。しかしそれをしなかった。優勝以外は価値がないと信じて飛んだ世界王者。敗れはしたものの手負いの中で優勝だけを狙いにいったそのチャレンジは賞賛すべきものであったと思います。

 

女子3000障害決勝では世界記録保持者のガルキナが最後に失速しスペインのドミンゲスが優勝。女子三段飛びではキューバのサビーネが大阪大会に続き二連覇。二位のガイもキューバなのでキューバの金銀独占となりました。

 

男子ハンマー投げではスロベニアのコズムスが優勝。しかし80mを超えたのはコズムス一人という稀に見る低記録の大会でした。

 

室伏広治が六位に終わった大阪大会での記録も今大会では二位相当の記録だったんですね。調整不足による室伏の欠場が悔やまれます。本調子の室伏だったらメダルは確実だったし金も狙えたので残念です。

 

 

大会四日目

 

男子400ハードルではカーロンクレメントが大阪大会に続く二連覇。北京優勝のアンジェロテイラーが予選敗退という波乱があった中、実力者がしっかりと勝ちました。ただタイム的にはこれもあまり高くないんですよね。為末大の日本記録より悪いタイムですから。

 

だからこそ成迫健児がベスト近い記録を出せば決勝でも戦えたのにあっさり予選敗退してしまったことが残念…。しかし男子200の予選では高平慎士と藤光謙司がしっかりと一次予選を通過しました。

 

 

女子400では圧倒的な強さを誇りながら主要な世界大会ではなぜか勝てなかった無冠の女王サンヤリチャーズがついに初の金メダルを獲得!ジャマイカのシェリカウイリアムズ、ロシアのクリホシャプカら実力者をまったく寄せ付けない圧巻の走りでした。

 

男子3000障害はケニアのエゼキエルケンボイが大会新記録で優勝。またケニアの表彰台独占なるかと思われたラストでフランスのターリが最後にケニア選手を抜いて銅メダル。

 

二大会連続五位などいつも惜しいところでメダルを逃してきたターリにとってようやく悲願のメダル獲得となりました。

 

 

男子三段跳びではイギリスのフィリップイドウがあの偉大なるジョナサンエドワーズ以来となる金メダルをイギリスに持ち帰りました。しかしイドウは真っ赤な髪にピアスと先輩のエドワーズとはまったく異なる雰囲気でしたねw。

 

よく偉大な選手の後に活躍した同国の選手は「○○の後継者」なんて呼ばれたりするんですがこの人がジョナサンエドワーズの後継者と言われてないのもなんとなく納得できますw。

 

女子槍投げではドイツのネリウスが金メダル。地元のドイツ人さえ勝つとは予想していなかった37歳ネリウスの大投擲で会場中が沸きあがりました。

 

 

大会五日目

 

男子円盤投げでは大阪、北京で連覇し現在28連勝中の王者ゲルドカンテルがまさかの銅メダル。そしてカンテルを上回る大投擲を見せたポーランドのマラチョフスキが勝つと思われた。

 

だが…最後の最終投擲で地元ドイツのロバートハルティングが奇跡の大逆転を起こす!昨日のネリウスに続く金メダル。ドイツの投擲界にもの凄い追い風が吹いていた!ユニフォームを引きちぎりマスコットを逆さ吊りにして喜ぶハルティングが印象的でしたw。

 

女子100ハードルではジャマイカのフォスターが優勝。男子1500では優勝候補のバーナードラガトを破ってバーレーンのタメルが優勝しました。

 

 

大会六日目

 

なんといっても男子200でウサインボルトが19,19というまたまた脅威の世界新記録。といってもまあボルトの200については過去に書いたのでそちらを読んでいただくとしてw。

 

女子走り高跳びではブランカブラシッチが地元ドイツのアリアネフリードリヒやロシアのアンナチチェロワといったライバルに勝って大阪大会に続き二連覇。

 

2m10の世界記録挑戦は失敗に終わってしまったもののいつか世界記録を塗り替えてほしいですね。フリードリヒも観てて非常にかっこよかったのでこれからも注目していきたい。

 

 

男子110ハードルでは劉翔の欠場、ダイロンロブレスのケガによる途中棄権と優勝候補が不在の中でバルバドスの若手、ブラスウェイトが接戦を制して金メダル。

 

二位のトランメル、三位のデイビッドペインまで0,01秒差という肉眼では確認できないほどの接戦を制しました。これでシルバーコレクターのトランメルは五輪、世界陸上を通じて五個目の銀メダル。いい加減かわいそうになってきたw。

 

今回は劉翔、ロブレスがいないチャンスだったのでとらせてあげたかったです、わずかな差に泣きましたね。

 

 

女子400ハードルではジャマイカのメラニンウォーカーがペチョンキナの持つ世界記録に0,08秒と迫る大会新記録で優勝。

 

ペチョンキナ、ヤナローリンソン(旧姓ピットマン)といった往年の名選手が出場しない中、レベルの低下が懸念されたものの決してそんなことはなかったですね。メラニンウォーカーが世界記録を塗り替える日もそう遠くはないかもしれません。

 

 

大会七日目

 

女子200では世界陸上二連覇中のアリソンフェリックスが五輪二連覇中のベロニカキャンベルを下して金メダル。世界陸上3冠を達成しました。

 

アリソンが初優勝した05の世界陸上ヘルシンキはキャンベルがコーナーで大きく膨らむというミスがあって勝ったというある意味棚ボタ的勝利でした。

 

しかしそれから二年後の大阪大会では実力を見せ付けて圧勝し、ヘルシンキの時とはまったく違う意味で連覇をしました。

 

 

私は大阪での走りを観て「これから10年はアリソンに勝てる人は出てこないだろう」なんて思いました。若くて伸び盛りのアリソンとベテランのキャンベルという図式でアリソンがついにキャンベルを圧倒したのですから。

 

しかし翌年の北京五輪ではキャンベルがアリソンに勝って意地をみせる。そんなライバル対決が過去にあった上での今大会での二人の戦いでした。

 

これからも二人はライバルとして切磋琢磨していくでしょう。アリソンはまだ23歳。世界陸上の連覇をどこまでも伸ばして欲しい。

 

 

男子400ではラショーンメリットがジェレミーウォーリナーに勝って北京五輪に引き続き優勝。ウォーリナーは45,45を出してマイケルジョンソンの世界記録に肉薄した時の走力はもうなくなってしまったのでしょうか。今大会も46秒台でのゴールでした。

 

男子4継(4×100リレー)では日本がトリニダートトバゴ、フランス、ブラジルが同組にいる厳しい組に入りながらも見事二位で着順により決勝進出。またアメリカがまたもや失格する波乱が起きました。

 

いや05ヘルシンキ、08北京も失格してて最近の世界大会4大会中3大会で失格ということを考えればもはや波乱でもなんでもないのかもしれないw。アメリカがミスしない大会の方が波乱という次元にもうなってきましたねw。

 

 

そして常に安定して決勝に残る日本は本当に素晴らしい。例えば「北京のリレー銅メダルはアメリカが失格したから棚ボタ」なんていう人もいますがそれは間違ってる。

 

バトンパスも実力のうち。言い方は悪いですがバトンパスを失敗したアメリカは予選敗退の実力しかなかったということです。

 

過去10年の世界大会で常に決勝に残り続けているのは日本だけ、という結果を見ても日本の4継が常に世界のトップレベルにいるということは明らかでしょう。

 

 

その他の種目ではメダルも期待された競歩の山崎勇喜が残念ながら歩形違反により失格。序盤飛び出したせいで審判に目をつけられてしまったのでしょうか。残念です。大阪の時から不幸が続いているのでいつかメダルをとらせてあげたい。

 

あとは織田さんがもっともフィーバーしたのがこの日だったw。

 

(リレーやアリソンが気になる織田さん)
織田さん「ちょっと僕サブトラ行ってきてもいいですか?」

 

中井さん「えぇ?本当に行くんですか?」

 

(サブトラに到着してから)
織田さん「どうも。こちら現場です」(青島w)

 

中井さん「織田さんが到着した途端凄い嵐ですね。さすが嵐を呼ぶ男w」

 

織田さん「僕ですか?w。ボルトじゃないんですかw」

 

 

この流れには笑いましたw。メインキャスターがサブイベに行って直接情報集めるなんて12年間で初めてだよw。

 

てかやっぱ織田さん好きだわ。本当に陸上が好きってことが伝わってくる。絶対私より陸上詳しいですもん。まあゴールデンリーグのような海外の試合にも自費で視察に行ってるらしいので詳しいのは当たり前かもしれないですけど。

 

世界陸上のキャスターだけは普通じゃ考えられない破格のギャラで受けてるらしいし、こういう本当に競技を愛してる人がやってこそ競技の魅力が伝わると思うのです。

 

 

だから水泳の松岡修造やバレーのジャニーズは織田さんを見習っていただきたいw。特にジャニーズはもう仕事のルーティンでやってるのが見え見えで好きになれない。

 

NEWSくらいまでは本気で応援してた感じがあったけど。私が「この人本気でこの競技好きなんだな」って思えるのは織田さんとサッカー日本代表応援団を名乗ってる香取君くらいですね。

 

 

大会八日目

 

男子4継で日本が四位入賞。大健闘だったと思います。

 

ジャマイカ:マリングス、フレイター、ボルト、パウエル
トバゴ:ダレルブラウン、カランダー、マルクバーンズ、トンプソン
イギリス:ウイリアムソン、ダイロンエドガー、デボニッシュ

 

と超強力メンバーを揃えたこの三国にミスなくやられたら勝てないのも仕方ない。三位のイギリスでさえ日本記録近いタイムだったんですから。

 

朝原宣治、末續慎吾が抜けた今の日本チームに日本記録を期待するのは時期尚早だと思うのでこの結果は大健闘と受け取っていいと思います。予選で競ったフランスやイタリアにも勝ちましたしタイムも38,30と大阪、北京の時に次ぐ歴代三位。

 

ダレルブラウンとの差を詰めた江里口匡史や最低限4位を保てたアンカーの藤光謙司が伸びてくれれば近々またメダルはとれるでしょう。

 

 

男子マラソンでは佐藤敦之が六位入賞。北京最下位の屈辱からよく立ち直ってリベンジしてくれたと思います。高速化が進んだ男子マラソンで佐藤の持ちタイム的には入賞も出来ないレベル。

 

そんな中慌てず後ろから拾う粘りの走りをして六位入賞は立派。エチオピア、ケニア勢以外の中では最高順位だったわけですから。シャミやアスメロンに勝ったことも評価したい。

 

 

海外に目を向けると女子ハンマー投げでヴォダルチクが世界新記録で優勝。この記録は男子でも四位に相当する素晴らしい記録です。

 

ただ世界新記録を出したその後に喜びすぎて足を挫いて捻挫w。せっかく凄い記録を出したのにドジだった印象の方が強いですw。今大会の珍プレー大賞でしたねw。

 

男子走り幅跳びでは大阪、北京で勝ったサラディノがまさかのファウル三連発で記録無し。そんな中勝ったのはアメリカのドワイトフィリップス。過去の王者が再び返り咲きました。世界陸上で三つ目の金メダル。

 

 

女子5000決勝では日本の小林祐梨子がSB(シーズンベスト)で11位、中村友梨香がPBで12位となかなかの走りを見せてくれました。

 

優勝したのはケニアのチェルイヨット。女子4継ではフェイシー、フレイザー、アリーンベイリー、スチュアートと素晴らしいメンバーを揃えたジャマイカが優勝。

 

 

また男子棒高跳びでは素晴らしいドラマが待っていました。今期絶好調のラビレニ、メリルのフランス勢に対するは怪我を抱えているオーストラリアのスティーブンフッカー。誰もがフランス勢が勝つと思いました。

 

しかしフッカーは5m85から始めるという大ギャンブル。そして二回目に見事成功!5m85を飛んだメリルに並ぶ。そしてラビレニは5m85を失敗した後パスして三人の勝負は5m90へ。

 

ここでなんとフッカーが5m90を一発成功!何度も言いますがケガをしているフッカーがですよ。飛び終えて泣き崩れるフッカー。メリルとラビレニはこの高さを一回ずつ失敗したためパスをして5m95にバーの高さをあげる。5m95を飛んだら金メダルという状況。

 

しかし二人とも飛ぶことができずフッカーの勝利が確定。作戦自体は女子のイシンバエワと同じものでしたが結果は異なりました。このフッカーの劇的な勝利は今大会の名シーンの一つでしょう。

 

そしてこの三人のハイレベルな争いを食い入るような目で観ていた澤野大地。入賞を逃した彼は観ててきっと羨ましさと自分への腹立たしさもあったでしょう。澤野の奮起にも期待したい。

 

 

大会最終日

 

女子マラソンで尾崎好美が銀メダル獲得!日本勢のメダルは今大会初。ラドクリフ、ヌデレバ、ミキテンコら強豪が揃って出場を見合わせ中国の周春秀も不調が伝えられていたのでメダルはいけると予想していたのですが本当にきっちりとるところが立派でした。

 

最後中国の白雪に勝てなかったのは残念ですが今回取れなかった金メダルは三年後のロンドン五輪でとってもらいたい。しかし白雪っていい名前ですね。

 

 

男子やり投げでは村上幸史が日本史上初のやり投げでメダルというとんでもないことをやってくれた。これは本当に歴史的快挙ですよ。

 

ピトカマキ、バシレフキスの不調にも助けられましたがそれでも予選、決勝と自らのPB近い記録を投げることができたからこそこの快挙に繋がりました。

 

村上にとってこの予選、決勝の二投が自らにとってPB&二位の記録でした。一番重要なところでPBというのは為末を思い出す。為末のPBと二位の記録も世界陸上の決勝で記録したもの。

 

そしてその二つで銅メダル獲得。相手がどうとかではなくまずは自分の力を出し切ること。それが出来てこそ初めて結果がついてくるんだということを改めて感じさせられましたね。

 

 

澤野大地や醍醐直幸、成迫健児なども決勝でPBを出せばメダルに手が届くはずなんです。それが残念ながら三人とも惨敗。しかし村上や為末との差は自分の力が出し切れたか出し切れなかった、というただそれだけでしかないのです。

 

重要なところにピークを持ってきてしっかりと自分の力を出し切る、という調整法やメンタルの強さを日本選手には身に付けてほしいと思います。

 

しかし村上は元野球少年。やっぱり人材が野球に流れるから日本の投擲がなかなか伸びないってのはあるかもしれないですよね。

 

花巻東の菊池君、その悔しさをやり投げにぶつけてみませんか?(野球ファンの方すいませんw)。残念ながら野球で芽が出なかった少年達、諦めることはない。村上のようにやり投げで世界を目指す道もあるんですよw。

 

 

男子5000は皇帝ケネニサベケレが世界陸上では初となる5000&10000の二冠達成。バーナードラガトもよく追い詰めました。

 

女子1500は先頭を走っていたブルカがスペインのロドリゲスに後ろからぶつかられて転倒し、ブルカ最下位、ロドリゲスが失格になるという後味の悪い展開に。

 

ロドリゲス失格により繰り上がったジャマルが大阪大会に続く二連覇を達成しました。男子800では南アフリカのムラウジが優勝。女子走り幅跳びではアメリカのリースが優勝。

 

 

そして大会最終種目となる男女のマイル(4×400リレー)では男女共にアメリカが圧倒的な強さを発揮。

 

女子はデビーダン、アリソンフェリックス、ラシンダデュマス、サンヤリチャーズ
男子はアンジェロテイラー、ジェレミーウォーリナー、カーロンクレメント、ラショーンメリット

 

というメンバーを擁して共に大差で圧勝。男女共に大阪、北京に続く世界大会マイル三連覇を果たしました。

 

 

といった今大会。日本勢は陸連が立てたメダル1、入賞6という目標を超えるメダル2、入賞5という好成績。最終日が大きかったですね。私の予想もメダル1だったんですが外れましたw。

 

まあでも嬉しい外れですよ。なんといっても村上の銅メダルが大きかった。室伏欠場、山崎失格というのは陸連も想定していなかったと思うのでそんな中で目標を超えられたということは将来に希望を持てます。

 

 

女子マラソンのような伝統種目ではその伝統を守り続けること。そして過去に成績を残していない競技でも村上のような活躍を目指して頑張って欲しい。

 

特に男子主将ながら力を出し切れなかった澤野などは村上の表彰式を見て燃え立つものがあったでしょう。無かったら困りますw。村上の活躍を見て「羨ましい。俺もやってる!」って思った選手もいるはずです。

 

そういう選手は二年後の韓国テグ大会や三年後のロンドン五輪で大活躍してほしいですね。

 

 

次の世界陸上は二年後の韓国テグ大会。熱いんでしょうね。またお会いしましょう(織田さん風にw)

 

 

 

 

 

関連ページ

世界陸上の思い出その2
今日は03パリ大会から。昨日97アテネ大会での面白ハプニングを紹介したんですが03年パリ大会では悪い方のハプニングが起こってしまいました。それがかの有名なドラモンド事件。男子100二次予選でドラモンドがフライングと判定されたのですがドラモンドは一貫として動いていないと主張。
世界陸上の思い出その1
世界陸上ベルリン大会が閉幕した今、良い機会なので過去の世界陸上の思い出なんかを書いてみようと思います。私が世界陸上を初めて観たのは97年のアテネ大会。奇遇にも織田さん、中井さんが初キャスターをやった大会です。この大会は新ヒーローが誕生した大会でしたね。特に男女の100m。
ウサインボルトの凄さとリレーの展望
200は19,19でしたねw。もう凄すぎて笑っちゃうくらいのタイムw。まあ昨日の記事で100を二倍にしたタイムの19,16を引き合いに出してこれくらいは出せるかもと書いたので予想してなかったわけではないんです。
なぜ陸上は面白いのか
今日はちょっと視点を変えて陸上競技の面白さについて書こうと思います。以前知人に聞かれたことがあるんですよ。「陸上のどこに魅力を感じるのか」と。その時は「人間が限界を追求する姿勢がなんたらかんたら」みたいなことを答えたと思うんですけど正直これじゃ全然伝わらないっすよねw。
ウサインボルト 9,58
ってなんすかもうホントにw。北京五輪男子100決勝後に「いやいやいやいやw待って待って待って待ってwないないないないwウサインボルト凄すぎでしょw」って書いたけど今回もそれ以上の素晴らしい衝撃を我々に与えてくれましたね。
2009世界陸上ベルリン 男子100m結果予想
いつもさっぱり当たらない男子100の上位三人予想をしますw。これホントいつも当たらないんですよ。順当にいけばウサインボルトが勝つのは間違いない。ボルトが自分の走りをしたら誰もついていけない。ただし今回は北京で圧勝した時ほどの力強さを感じないんですよね。北京では9,69で優勝しましたが今回の優勝タイムは9,7前半になるんじゃないかという気がする。
2009世界陸上ベルリン メダル獲得数予想
今日は開幕が明日に迫った世界陸上のメダル獲得数を予想しようと思います。さて今回の日本勢ですが情勢としてはなかなか厳しいと言わざるをえない。メダルの予想をする上での参考として過去の大会でメダルを獲った種目から検討するという方法があります。そこで過去10年の五輪&世界陸上で獲得したメダルを以下に書いてみます