南アフリカW杯予選 カタール戦直前考察

南アフリカW杯予選 カタール戦直前考察カタール代表戦直前考察

いよいよ今晩はW杯アジア最終予選カタール代表戦。正念場です。あえて誇張した表現を使わせていただければ今日の試合でW杯に行けるかどうかが決まると言っても過言ではない。まず情報を整理してみましょう。

 

現在日本代表とカタール代表は勝ち点4で並んでいます。状況的にこの2国で2位の座を争うということになるでしょう。そして勝ち点で並んでいるものの状況的には日本代表の方が有利。

 

なぜなら消化試合が一試合少ないからで日本代表の方が勝ち点を上積みするチャンスが残されているからです。ということはアウェーである以上引き分けでもOK。もし今日引き分けだと仮定して今後のこの二国のシミュレーションを行ってみましょう。

 

 

今日引き分けのケース

 

まず今日の試合引き分けだと勝ち点は日本代表5、カタール代表5

 

第5節は日本代表は対豪州代表のホーム戦。カタール代表は試合無し。いくら豪州代表相手でもホームで負けは考えづらいということで勝ちか引き分けだと思いますが控えめに見積もって引き分け。日本代表6、カタール代表5

 

 

第6節は日本代表はホームで対バーレーン代表、カタール代表はアウェーで対ウズベキスタン代表。日本代表はアウェーでバーレーン代表に勝っているんだからホームでも勝たなければいけないでしょう。

 

逆にカタール代表はアウェーで対ウズベキスタン代表というのは確実に勝ちは計算できない。引き分けと考えれば日本代表9、カタール代表6

 

 

第7節は日本代表が試合なしでカタール代表はアウェーで対バーレーン代表。ここもよくて引き分けというところでしょうか。カタール代表がバーレーン代表相手にアウェーで確実に勝つというのは考えにくい。ということで日本代表9、カタール代表7

 

第8節は日本代表がアウェーで対ウズベキスタン代表、カタール代表がホームで対豪州代表。良くも悪くも考えないのであればどちらも引き分け。日本代表10、カタール代表8

 

 

そして第9節は直接対決の日本代表対カタール代表。日本代表のホームです。カタール代表は最終節に試合がなくこの試合で必ず日本代表を勝ち点で上回らなければならない。

 

カタール代表にとって日本代表相手にアウェーで勝たなければいけないというのは相当厳しい条件でしょう。日本代表にとってはホームで引き分けでもOK。

 

 

つまりここで言いたいことは第9節のカタール代表との直接対決までに勝ち点1でもリードしていれば引き分けでもW杯に行ける、ということです。

 

 

今日負けてしまった場合

 

では今日の試合カタール代表に負けてしまうとどうなるか。日本代表の勝ち点から−1してカタールの勝ち点に+2すればいいのですから第9節の直接対決は日本代表9、カタール代表10という状況で迎えることになってしまう。

 

日本代表は負ければ敗退、引き分けでも直接対決の成績により最終節のアウェー豪州代表戦で必ず勝たなければいけないという厳しい状況に陥る(引き分けだとカタール代表と並ぶが直接対決の成績により日本が三位となる)。

 

要は第9節ホームのカタール代表戦でほぼ必勝を強いられることになり、逆にカタール代表は必死で守ってくるでしょう。

 

 

状況はわかっていただけましたでしょうか。カタール代表との2位争いという意味で考えれば今日は本当に絶対に負けられない戦い(byテレ朝)なんです。

 

 

またそして日本代表の状態も不安なんだ…。楢崎正剛、中澤佑二が辞退し中村俊輔もケガを抱えているという戦力ダウンに加え今まで日本代表はカタール代表に勝ったことがない。

 

さらに決戦の地はドーハの悲劇の舞台となったドーハ。さらにこのドーハでは北京五輪最終予選で日本のU23代表がカタール代表相手に逆転負けを喫している…。なぜか心落ち着かないのは私だけではないはずです。

 

 

勝ち点計算的にも引き分けでいいし日本代表の状態的にも引き分けでOKという状況ではあるでしょう。しかしここはあえてしっかり勝ちに行って欲しい。

 

カタール代表はホームで必ず勝ちを狙ってくる。そんな相手に対して引き分けでもOKという戦い方をしてしまったら…負けますよ。とにかく勝ちにいって勝ちにいった結果の引き分けなら良しです。

 

 

キーポイントになってきた予選3戦目

 

過去のW杯予選を振り返っても予選3戦目はキーポイントとなってきた。フランスの予選は終了間際まで韓国代表相手にリードしておきながらまさかの逆転負けを喫し、その後ドロ沼の4連続ドロー、監督解任、地力2位消滅、という状況に陥りました。

 

ドイツの予選ではイラン代表に負けて必ず勝たなければいけないという状況で迎えたホームの対バーレーン代表戦。ここで相手のエースサルミーンのオウンゴールで勝利し日本代表はW杯出場をぐっと引き寄せた。

 

今回もこの3戦目がキーポイントになるのは間違い無いでしょう。キックオフは日本時間25時30分。深夜ですが必ず見届けて欲しい一戦です。

 

 

 

 

 

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