2011世界陸上テグ大会メダル獲得数予想

2011世界陸上テグ大会メダル獲得数予想

さて世界陸上のメダル獲得数も当然予想します。過去の予想履歴はこちら。

 

2002年 日韓W杯優勝予想 イタリア→ブラジル
2004年 アテネ五輪金メダル獲得予想 9→16
2005年 ヘルシンキ世界陸上メダル獲得予想 2→2
2005年 ドイツW杯アジア最終予選勝敗予想 勝ち点15→勝ち点15
2006年 トリノ五輪メダル獲得予想 7→1
2006年 ドイツW杯優勝予想 イタリア→イタリア
2007年 大阪世界陸上メダル獲得予想 5→1
2008年 北京五輪金メダル獲得予想 11→9
2009年 南アフリカW杯アジア最終予選勝敗予想 (最終戦までに)勝ち点15→勝ち点15
2009年 世界水泳ローマメダル獲得予想 4→4
2009年 世界陸上ベルリンメダル獲得予想 1→2
2010年 バンクーバー五輪メダル獲得予想 4→5
2010年 南アフリカW杯優勝予想 スペイン→スペイン
2011年 世界水泳上海メダル獲得予想 8→6

 

メダル獲得予想に関しては4年前の世界陸上大阪以来誤差2個以内に抑えていますがそろそろピタリ的中を出したいところです。

 

 

といっても今年の世界陸上に関しては日本陸連から公式に「メダル2、入賞5」という目標が出されており、「女子マラソンと男子ハンマー投の室伏広治(ミズノ)と同やり投の村上幸史は、ベストパフォーマンスを発揮すればメダルの可能性は持っている。

 

男子4×100メートルリレーは、現実的に考えれば入賞を目標にするしかない。そのほかには男子マラソン、女子長距離、男女競歩で入賞者が出ることを期待している」というコメントまで出されているんですね。

 

基本的に私の見解もこれとほぼ同意見なんですがwまあこの根拠を詳しく書いてみようかと思います。

 

 

最も期待できる女子マラソン

 

まず最もメダルの可能性が高いのは女子マラソンの尾崎好美。前回銀メダリストで調子も悪くなさそう。開催地が韓国ということもあり気候が日本と似ているのも強みです。

 

北京五輪あたりの日本女子マラソンが低迷してた頃は野口みずき、ポーララドクリフ、キャサリンヌデレバ、周春秀の4強時代と言われており、野口が怪我をした時点で他の三人に勝てる日本人選手はいませんでした。

 

しかしこの4強時代も終わりを迎えたことで、現在は尾崎が絶対に勝てないであろうという選手は一人もいません。メダルの可能性は十分にあるとは言えます。

 

 

ライバルはケニアとエチオピア勢。今シーズンに尾崎のタイムを上回っている選手がケニアに4人、エチオピアに3人います。

 

気候や時差などの条件が味方してメダルを獲れる確率は五分五分の50%といったところでしょうか。できれば世界陸上では97年の鈴木博美以来となる日本勢金メダルが見たいですけどね!

 

 

前回銅メダリストの村上

 

次はやり投げの村上幸史。前回大会銅メダリストで着実に自己ベストを更新しています。しかし前回は低記録な大会だったためメダルが転がり込んできたものの、今大会のメダル獲得水準は85m台でしょう。

 

83.5mが自己ベストの村上にとって本番で1.5m以上自己ベストを伸ばすというのは少々難しいかもしれない。

 

 

今季唯一90mを投げつつ85m以上を5回も投げているアンドレアストルキルドセンが優勝候補筆頭。そしてそれ以外にもバシレフキス、マカロフ、ピトカマキなど今季85m以上投げている選手が8人。村上以上の記録を投げている選手まで広げれば20人もいます。

 

正直村上がベストパフォーマンスを出してメダルにギリギリ届くかどうかというところ。メダル獲得可能性は20%くらいと見ています。

 

 

室伏のメダルラインは80m

 

ではハンマー投げの室伏広治はどうでしょうか。昨季は80m超を投げて世界ランク一位でしたが今季は78.1mで世界ランク12位。

 

ただし80mという記録は室伏にとっては決して手が届かない記録ではなく、今季世界で80m以上を投げている選手が5人しかいないことから、室伏が80mを投げれればメダルは手が届きます。

 

あとは本当に室伏が80mを投げれるかどうかという視点になってくるのですが・・・正直調子を見る限り可能性はあまり高くないかなw。まあメダル獲得可能性は村上以上女子マラソン以下という感じ。25%くらいじゃないでしょうか。

 

 

リレーはやや厳しいか

 

他の種目はかなり厳しい。可能性があるとしたら北京で銅メダルを獲得した4×100リレーか。

 

しかしあの時の塚原直貴ー末續慎吾ー高平慎士ー朝原宣治というメンバーや翌年に38.3を出して4位に入ったベルリン世界陸上の江里口匡史ー塚原直貴ー高平慎士ー藤光謙司というメンバーより力は劣る。

 

おそらく小林雄一ー江里口匡史ー高平慎士ー斉藤仁志というメンバーが有力ですがなんとかいけて38.5が限界といったところな気がします。

 

といっても今季38.5を切るタイムを出している国はアメリカとジャマイカだけなので銅メダルはなんとか手が届くかもしれませんが・・・。

 

 

今季日本のベストタイムはGP川崎で出した38.78です。そしてアメリカ、ジャマイカ以外に日本の記録を上回るタイムを出している国がイギリスの38.6、カナダの38.65、ドイツの38.66、フランスの38.71、ブラジルの38.77と計7カ国。

 

ここにリチャードトンプソン擁するトリニダードトバゴも加わってくるでしょう。非常に接戦です。日本は銅もあれば予選敗退もある。

 

ただやはり私のイメージではアメリカ、ジャマイカの2強にトンプソンのいるトバゴとクリストフルメトルがいるフランスが追うという展開になりそうです。上位陣にバトンミスが出ないと正直日本のメダルは厳しいでしょう。可能性は5%ほど。

 

 

というわけで結局日本はメダルをいくつ獲れるのか。本来単純な確率の足し合わせは意味ないですが一応足してみましょう。50+20+25+5=100。おっちょうど100%になったw。

 

ということはメダル1個!まあこんなもんでしょう。陸連発表の2というのは目標ですから。実際はメダル1個死守したいというような展開になると思います。

 

ただ前回大会もそんなこと言いながら1個と予想したのに村上のおかげで2個だったんだよなーw。まあそういう嬉しいサプライズがあることを期待しましょう。

 

 

入賞が期待できる日本選手

 

最後にここで紹介しなかった選手がなんかあってメダル獲ったりしたら非常に恥ずかしいのでw入賞が期待できそうな日本人選手をざっと紹介。

 

まずは男子50km競歩の森岡紘一朗。今シーズンのタイムでは世界トップ3と5分ほどの差があるのでメダルというのは厳しいかもしれませんが世界ランキング7位なので入賞候補。

 

 

男子マラソンは公務員ランナーの川内優輝が世界ランク32位。全然ダメじゃんwなんて思っちゃいますがランキングの内訳をよく見てみると川内より上位にケニア勢がなんと22人!そしてエチオピア勢も5人います。

 

ケニア、エチオピア勢以外で川内よりいいタイムを出した選手は4人しかいないんですね!でもまあ無理だろうなー。だってケニアもエチオピアも5人出場してくるからw。まあ頑張って入賞を目指して欲しい。

 

 

女子は5000と10000で絹川愛に入賞の可能性あり。20km競歩に出場する大利久美、渕瀬真寿美、川崎真裕美にも入賞の期待がかかります。

 

あとは女子の4×100リレーですね!エース福島に市川華菜というニューヒロインも出てきました。長年福島千里のライバルとして競ってきた高橋萌木子の復調が鍵になると思いますが、現在世界ランク8位なのでバトンが噛みあえば決勝進出を果たせる実力はあります。

 

 

27日にいきなりメダル候補の女子マラソンから開幕する世界陸上テグ大会。日本勢の活躍に期待しましょう!

 

 

 

 

 

関連ページ

世界陸上テグ大会最終日 〜夢の終わりの世界新記録〜
さて世界陸上最終日。競技をざっと振り返っていきましょう。まずは男子マラソンで堀端が7位入賞!ちょっと1位のキルイは強すぎたましたが、3位との差は1分半も無かったので夏マラソンで安定して2時間10分切れる選手が出てくればまだまだ世界大会でのメダルも望みはあります。
世界陸上テグ大会八日目 〜主役は遅れて登場するもんだぜ?〜
さて世界陸上八日目。まず男子50km競歩で森岡選手が六位入賞!淡々と自分のペースを刻み続けていて徐々に順位をあげましたね。日本人らしい歩きだったと思います。
世界陸上テグ大会六日目&七日目 〜終わらないデスプログラム〜
さて世界陸上テグ大会の六日目と七日目で気になったトピックスをざっと振り返ってみましょう。まずは六日目。男子やり投げは前大会銅メダリストの村上に期待が集まりましたが予選落ち。今季世界ランク20位なので妥当といえば妥当な結果ではあるのですが、本来の力を出していれば予選通過くらいはできたはずなので残念です。
世界陸上テグ大会四日目&五日目 〜次世代の台頭〜
さて四日目と五日目のトピックをざっと振りかえりましょう。まずは四日目。女子棒高跳びは女王イシンバエワがまさかのメダル無し!二大会連続でメダル無しはもう衰えと見るしかないでしょうか。ただフェオファノアがまだまだやれてるんだからイシンバエワだってまだやれると思うんですけれども。
世界陸上テグ大会二日目&三日目 〜室伏金メダルとボルトフライング〜
さて世界陸上テグ大会の二日目と三日目で気になったトピックを。まずはなんといっても男子ハンマー投げで室伏が金メダル!とうとう世界陸上の舞台で初めて金メダルを獲得してくれました。今大会前の予想では私は室伏がメダルを獲る確率は25%と予想していました。
世界陸上テグ大会初日 〜女子マラソンにも押し寄せる高速化の波〜
さて世界陸上が開幕しましたね。今年は少なくとも夜の部は全部観れそうなのでできるだけ毎日考察記事を更新しようと思います。といっても全種目はちょっときついので観てて特に面白そうと思った競技だけでw。