世界陸上テグ大会二日目&三日目 〜室伏金メダルとボルトフライング〜

世界陸上テグ大会二日目&三日目 〜室伏金メダルとボルトフライング〜

さて世界陸上テグ大会の二日目と三日目で気になったトピックを。

 

まずはなんといっても男子ハンマー投げで室伏広治が金メダル!とうとう世界陸上の舞台で初めて金メダルを獲得してくれました。

 

今大会前の予想では私は室伏がメダルを獲る確率は25%と予想していました。このような低い予想の理由は今まで見てきてどうしても室伏さんのことを信じきれてない面があったから。

 

 

・2000年のシドニー五輪はメダルを期待されながらも9位

 

・2001年世界陸上エドモントン大会では金メダル候補筆頭と言われながらも銀

 

・2003年世界陸上パリ大会では直前に84m86という当時世界歴代3位の記録を出しながらも怪我もあり銅

 

・2004年アテネ五輪では金メダルを獲得したものの繰り上げによるものだったので試合を見た時は負けたという印象の方が強かった

 

・2007年世界陸上大阪大会では地元開催にも関わらず6位

 

もちろんどれも素晴らしい成績ではあるのですが、彼の実力を考えたら毎大会「期待に一歩届かない成績」というイメージが強かったんです。

 

 

ですが今大会は初めて私の期待を上回る成績を残してくれた!齢36にしてついに覚醒した瞬間だと思います。以前インタビューで「ハンマー投げの達人になりたい」と語っていましたが、この日をもって達人になれたんじゃないでしょうか。

 

世界陸上では日本勢として実に14年ぶりの金メダル。

 

 

その14年前のアテネ大会はTBSが放映権を獲得し織田さん&中井さんが初めて司会をやった大会であり、また当時小学校5年生だった私が初めて陸上競技を見た大会でもあります。

 

クラスの中でも足が速い方では無かったんですが、この大会をきっかけに陸上にはまって走る練習も始めて学級対抗リレーのメンバーになれたことを思い出しました。いやー感慨深いものがありますね・・・。

 

世界陸上男子史上最高齢の金メダル&日本勢としてマラソン以外で世界陸上初の金メダルというおまけもついてきました。来年ロンドン五輪でもかなり良い成績が期待できるのではないかと思います。

 

 

ボルトがまさかのフライング

 

そして男子100mではウサインボルトがフライングによりまさかの失格!ヨハンブレイク、ウォルターディックス、キムコリンズという順位になり、白人初の100mメダル獲得なるかと言われたルメートルは惜しくも4位。いやー相変わらず予想が当たらないw。

 

フライング問題に是非に関してですが、私としては前回までのルールの方が好きです。一発失格は厳しすぎる。

 

 

といってもルールが変わった直後の大会では大抵トラブルがおきます。一人一回までフライングが許されたいたルールから二回目以降は誰がやっても失格と変更された直後の世界陸上パリ大会でも、あのドラモンド事件がおきていますから。

 

そしてあの時もルールが不公平なんじゃないかと物議を醸したのも覚えています。

 

今回のルールが本当にダメなのか、それとも選手個々が適応していくのか。それはもうちょっと長い目で見ていかないとわからないのかもしれません。でも個人的にはロンドン五輪までには戻して欲しいですけどねーw。

 

 

男子110mHはロブレスが進路妨害の失格により金がリチャードソン、銀が劉翔、銅がターナーとなりました。なんかロブレスも劉翔も得しない後味の悪い結果と言いますが・・・。まあでもロブレスを責めることもしたくないですね。

 

ただこの種目は今本当に面白いです。アレンジョンソン、コリンジャクソン、トランメル、アニエルガルシアらが活躍してた時代も面白かったけど、今はそれ以上で、間違いなく過去最高のレベルの高さでしょう。

 

12.87のダイロンロブレス、12.88の劉翔、12.89のデイビッドオリバーに加え、今回金メダルを獲得したリチャードソン。本当にレベルの水準が高い!ロンドン五輪でも楽しみな種目です。

 

 

女子400mではいい勝負でしたがアマントルモンショーが優勝。アリソンも凄かったけどやはり4冠というのはなかなか難しいですね。本職の200では金メダルを獲得して世界陸上四連覇を達成して欲しい。

 

4冠といえば以前マリオンジョーンズも4冠を目指しつつも達成できなかったことがありましたよね。

 

アリソンにはいずれ4冠も達成して欲しいし200の連覇も続けて欲しいしマリタコッホの400m世界記録越えなんかも狙って欲しいしファンの欲求は募るばかりですw。

 

 

女子砲丸投げはバレリーアダムスが大会記録で三連覇。完全にこの種目の王者ですね。バレリービリという名前で競技をやってた時に散々言ってた「ビリなのに一位!」というネタが使えなくなったことだけが若干残念w。

 

 

女子100m決勝は自分の予想通り現役世界最高記録保持者のジーターが勝利。二位がベロニカキャンベルで三位がバプティステとなり、前回大会金メダリストで優勝候補と言われていたフレイザーは4位。

 

自分の一位ジーター、二位フレイザー、三位ベロニカキャンベルという予想はかなりいいセンいっていましたが外れは外れw。残念w。

 

男子棒高跳びはポーランドのヴォイチエコフスキが優勝。また覚えづらい名前の選手が出てきてしまいましたねw。しかしルノーラビレニは毎大会本命と言われつつも勝てないですね。二大会連続で銅メダル。

 

 

といった感じでざっと二日目と三日目の競技を振り返ってみました。

 

 

今日の見所

 

さて本日四日目の競技ですが、まずエレーナイシンバエワが登場する女子棒高跳びの決勝があります。

 

また、世界記録保持者のデイビッドルディシャが登場する男子800m決勝も見所の一つ。そろそろ世界記録が見たい!

 

 

男子400m決勝もキラニジェームズとラショーンメリットの一騎討ちが非常に面白そう。

 

放送時間は昼の部ダイジェストが16時から、夜の部が18時半からとなっています。楽しみに待ちましょう!

 

 

 

 

 

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