平昌五輪男子スノーボードハーフパイプ 史上最高レベルの予選と決勝の展望

平昌五輪男子スノーボードハーフパイプ 史上最高レベルの予選と決勝の展望

先日男子スノーボードハーフパイプ進化の歴史という記事を書いた(当記事をわかりやすく読むためにはまずは先に書いたこの記事を読んで頂きたい)。

 

そして今大会の男子スノーボードハーフパイプ予選はまさに記事に書いた通り、飛躍的に競技レベルが向上していることが明らかだった。

 

まずはこの予選について解説していきたい。

 

 

前回4年前のソチ五輪では平野歩夢、平岡卓の二人がダブルコーク1080を2本決めて銀メダル、銅メダルを獲得した。

 

ダブルコークを2本成功させること。それが4年前のメダルラインだったのだ。

 

 

しかし今日の予選。

 

一人目に登場した戸塚優斗がダブルコークを2本成功させていきなり80点を叩き出すと、それに続く選手も次々とダブルコーク1080を複数回繰り出していく。

 

まさにダブルコークのバーゲンセール状態。

 

 

前回メダルを取れたレベルの構成が予選から次々と飛び出し、4年の時間の流れはメダルレベルの構成を予選レベルの構成まで押し下げたことを実感させた。

 

 

そんな前回の決勝レベルをも上回る空前絶後のハイレベルとなった今大会の予選でも別格だったのが平野歩夢、スコッティジェームズ、ショーンホワイトの三人である。

 

 

平野歩夢は一本目にダブルコーク1080の連続技を軽々と決める構成で87.50を出してトップに踊り出ると、スコッティジェームズは1260を成功させ、89.00を出してくる。

 

そしてショーンホワイトはダブルコーク1080の連続技に加えてダブルマックツイスト1260を繰り出して93.25を叩き出す。

 

 

その後の2本目。

 

他の選手がダブルコーク1080を成功させるかどうかという決勝進出争いをする中、この3人だけは決勝を見据えた別次元の戦いを繰り広げる。

 

 

平野歩夢は1本目に決めたダブルコーク1080の連続技に加えて、ラストヒットにダブルコーク1260を入れてきて95.25まで得点を伸ばして暫定トップに浮上。

 

すると今度はスコッティジェームズがダブルコーク1260を連続で成功させて96.74と平野を上回る。

 

そしてショーンホワイトは一本目のダブルコーク1080の連続技からダブルマックツイスト1260、そしてダブルコーク1260まで連続で繋げて98.50とあと1.5点でパーフェクトスコアというレベルまで引き上げてくる。

 

 

決勝も間違いなくこの三人の別次元の争いになることを予感させる結果となった。

 

 

決勝の展望

 

上位三人の安定感はずば抜けていて、もはや誰が最も難しいルーティンを完成させるかという勝負になるだろう。

 

予選を振り返ると、

 

平野歩夢は1080の連続技に1260を単発で繰り出して95.25で3位。

 

スコッティジェームズは1260を連続技で行い、96.74で2位。

 

ショーンホワイトは1080の連続技に1260の連続技まで繰り出して98.50で1位。

 

 

より難しい難易度のルーティンを決めた選手がその通りの得点と順位になっている。

 

決勝はおそらく1440の戦いになってくるだろう。

 

もちろん3人とも1440を成功させる力がある。

 

 

しかしその中でも平野歩夢は唯一1440を連続で決めたことがある。

 

1440の連続技を決めることができればおそらく平野歩夢が勝てるだろう。

 

 

決勝は平野歩夢、スコッティジェームズ、ショーンホワイトの順に滑るので、まず平野は一本目にいい滑りをして後の二人にプレッシャーを賭けたい。

 

予選2本目の構成をやってまずはメダルは十中八九確定という点数を出してから2本目、3本目で1440を出していくのか。

 

それとも1本目からいきなり1440を出していき、2本目、3本目で1440の連続技にトライしていくのか。

 

 

前者だとメダルは濃厚だが、金メダルチャンスは2度に減る。

 

一方後者だとより金メダルの確率は上がるが、3本とも失敗してメダル無しという可能性も出てくる。

 

 

仮に後者の場合はストレートジャンプからダブルコーク1440、そこからダブルコーク1080の連続技で繋いで、最後にダブルコーク1260で締めるという1440→1080→1080→1260という構成になるんじゃないかと思っている。

 

もしこれを1本目で成功させることができれば、スコッティジェームズ、ショーンホワイトも勝つためには1440を繰り出さなくてはいけなくなり、大きなプレッシャーを与えることになるだろう。

 

 

そして仮にスコッティジェームズ、ショーンホワイトが1440を成功させて平野を上回ったとしても、平野はXゲームで繰り出した1440→1440→1260→1260という究極の構成を持っている。

 

この構成を綺麗に成功させればさすがのスコッティジェームズ、ショーンホワイトと言えどもお手上げだろう。

 

 

さあ平野歩夢は明日の一本目でどのような構成を選択するのか。

 

日本人初の五輪スノーボードの金メダルはもう手の届くところにある。

 

その瞬間を期待し、明日は固唾を飲んで見守って頂きたい。

 

 

 

 

 

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