2007年アジアカップ 対ベトナム戦の考察

2007年アジアカップ 対ベトナム戦の考察

昨日のベトナム戦4−1で勝利!出鼻くじかれていきなり先制を許した時はどうなることやらと思いましたがきっちり立て直しましたね。堂々の横綱相撲で一位通過です。

 

しかしやはりアウェーの雰囲気に圧されたとはいえ最初の失点は頂けない。

 

私が常々「○○は早く海外行け!」と言ってるのは技術面の向上と同じかそれ以上にメンタル面が鍛えられるからです。そして昨日OGを喫した鈴木啓太は海外未経験。

 

何も中村俊輔や高原直泰のように恒常的に活躍しろとまでは言いませんが失敗してもいいから梅崎司や平山相太のように一度海外に飛び出してみるべきだと思うのです。

 

 

アテネ世代は海外組が少ない

 

選手の質はいいのになぜアテネ世代が谷間と呼ばれているのか。それは海外経験者の少なさでしょう。シドニー世代は中村俊輔、中田英寿、小野伸二、稲本潤一、高原直泰、柳沢敦、小笠原満男と多くの人材が海外に飛び出していきました。

 

しかしアテネ組で海外に飛び出したのは松井大輔と大久保嘉人だけ。そしてこの二人は今代表にいません。今のオシムジャパンはこのアテネ世代が中心となっていますが、どうもすっきりしない印象を残すのはこのあたりに原因があるのではないかと思います。

 

 

仮定の話をあえてするならば阿部勇樹や鈴木啓太が海外の厳しい環境で揉まれていたのならカタール戦で同点ゴールのきっかけとなったファウルや昨日のOGは生まれてなかったようにも自分は思えます。

 

そんな中失点して取り乱していた日本を救ったのがやはり海外組の俊輔。巻誠一郎はもう押し込むだけでしたね。素晴らしいアシストでした。これで落ち着きを取り戻した日本はその後パーフェクトな試合運びを行い勝利。3点目をとった時点で勝負は決しましたね。

 

 

運命のオーストラリア戦

 

というわけで一位通過を果たした日本ですが決勝トーナメント一回戦はいきなりオーストラリア。事実上の決勝戦ですね。ただのアジアカップ決勝トーナメント一回戦というだけの試合ではなくアジアの覇権を賭けた戦い。

 

将来に影響を及ぼすという点ではもしかしたら去年のドイツW杯であった豪州戦より重要かもしれませんね。今後アジアを支配していくのは日本か豪州か。

 

勝った方がアジアの盟主として今後君臨していくことになります。そしてアジアの盟主はどちらにふさわしいのか・・・。その答えが明らかになります。まさに天下分け目の戦い。アジアサッカー界を舞台にした関ケ原。

 

 

土曜日はしびれるような熱戦が繰り広げられることでしょう。とは言うものの今回はなんだかんだで勝つ気がしますw。なんか日本中が今回は勝てるだろうムードに覆われている気がするんですよ。こういう時は大体勝てる。

 

10年以上サッカーを観つづけていればなんとなく勘でわかるようになるんですよ(とはいえもちろん外れることもありますし勘が絶対に当たるなら今頃私はtotoで大金持ちですがw)

 

 

それにタイに快勝したとはいえ試合内容ではタイが優勢だったという話です。イラク戦やオマーン戦も同様に。今回の豪州は去年ほどの力は無い。監督もヒディングじゃない。順当にいけば日本が勝てるでしょう。

 

しかし逆に豪州が日本に勝つようなことがあればそのまま優勝まで突っ走りそうな気もします。予選リーグで1分1敗と追い込まれ一度は死んだ身。

 

そこから復活して優勝候補の日本を食うようなことがあれば・・・。勢いに乗り優勝まで突き進むでしょう。ちょうど去年のWBCの王ジャパンがそうであったように。

 

だからなんとしても日本がここで豪州の息の根を止めなければならない。決戦は土曜日。応援しましょう。

 

 

 

 

 

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