北京五輪 2/9の競技レポートと明日の見所紹介

北京五輪 2/9の競技レポートと明日の見所紹介

スノーボード女子ハーフパイプ予選は小野光希が2位、冨田せなが5位、冨田るきが6位と三人が予選通過。

 

今井胡桃は残念ながら決勝に残れませんでしたが、日本勢は4人中3人が決勝に残っています。

 

決勝に残った三人はきっちり上位で残っていますし、期待がかかりますね。

 

前回金メダルで今回も予選一位通過したクロエはちょっと頭一つ抜けている感じがしますが、銀メダル、銅メダルは十分射程圏内にあります。

 

おそらく日本勢と中国勢、そしてカナダのカステリェトのメダル争いになるでしょう。

 

 

スノーボード男子ハーフパイプは平野歩夢が1位、平野流佳が3位、戸塚優斗が6位、平野海祝が9位で全員予選通過。

 

元々日本勢は全員通過する実力はあり、歩夢、流佳、戸塚は金メダルも狙える存在でした。

 

滑走順がいきなり歩夢、流佳、戸塚から始まるというところだけが心配でしたが、夏も含めれば4回目の五輪となる歩夢にとって1番滑走でも関係ありませんでした。

 

平野歩夢の1本目はFSダブルコーク1080からCABダブルコーク1080の連続から入り、900を2本挟んで繋いで最後はダブルコーク1260。

 

平昌予選2本目とほぼ同じルーティンで、本来FSトリプルコーク1440からCABダブルコーク1440まで繋ぐことを狙っている歩夢にとっては相当難易度を落としたルーティン。

 

そんな余裕のルーティンでもずば抜けた高さが評価されていきなり87.25を出し、予選通過を事実上確定させます。

 

2番滑走の流佳もSWBSダブルコーク1080から入る得意のルーティンで80.75。

 

3番滑走の戸塚もFSダブルコーク1440から入り、歩夢や流佳が温存した1440をいきなり出して84.5。

 

4年前に大クラッシュしたFSダブルコーク1440から入って軽々成功させるあたり、メンタルの強さと4年間の成長が窺えます。

 

日本勢は1本目で3人がほぼ通過を決め、平野海祝もダブルコーク1080の連続技をきっちり決めて予選通過ラインに残ることができました。

 

 

さらに圧巻は平野歩夢の2本目。

 

FSダブルコーク1440→CABダブルコーク1440→FSダブルコーク1260→BSダブルコーク1260→FSダブルコーク1080という平昌五輪決勝で銀メダルを獲得したルーティン以上のランを披露してきました。

 

少しバランスを崩した部分はあったものの、それでも93.25を出し、予選一位通過をほぼ確定させました。

 

決勝は有利と言われる最終滑走者になるので、決勝は金メダルを狙うためにトリプルコークをうってくるでしょう。

 

日本勢の最大のライバルは予選2位通過のスコッティジェームズと4位通過のショーンホワイト。

 

金メダル本命は平野歩夢だと思っていますが、戸塚や流佳、スコッティ、ショーンのメダル争いにも注目です。

 

 

ノルディック複合ノーマルヒルは渡部暁斗が7位入賞。

 

今大会なかなかトライアルではジャンプが調子良くなかったのですが、前半ジャンプでは9位につけ、上位を伺える位置につけました。

 

そしてそのジャンプで素晴らしいジャンプをして首位に立ったのが山本涼太。

 

今季W杯で3位に入った試合もあり、同じように逃げ切って表彰台という展開も期待されましたが、残念ながら距離で順位を落としてしまいました。

 

今大会のコースは人工雪で固く、高低差もありパワーが必要、しかも標高が約1700mと非常にタフなコースで走力重視の大会。

 

山本を始め、ジャンプを得意としている日本勢にとっては残念ながら相性の悪い大会になりそうです。

 

そんな中で上位に食い込んだ渡部暁斗はさすがでしたが、同じ位置で走ったガイガー、グローバク、ランパルター、ヘローラらの走力が一段上でした。

 

まだラージヒルがありますが、渡部暁斗にとっては今回の上位陣をどれだけジャンプで離せるかが勝負の鍵になりそうです。

 

 

そして明日の注目競技と見所紹介です。

 

 

10:05-13:00 カーリング女子予選ラウンド スウェーデン対日本
10:38-14:27 フィギュアスケート男子FS
10:30-10:55 スノーボード女子ハーフパイプ決勝1本目
10:57-11:22 スノーボード女子ハーフパイプ決勝2本目
11:24-11:49 スノーボード女子ハーフパイプ決勝3本目
12:15-13:00 スノーボードクロス男子シーディングラン1本目
13:10-13:40 スノーボードクロス男子シーディングラン2本目
15:00-15:34 スノーボードクロス男子1/8決勝
15:37-15:55 スノーボードクロス男子準々決勝
15:58-16:08 スノーボードクロス男子準決勝
16:15- スノーボードクロス男子決勝

 

 

明日はカーリング女子の開幕戦が朝からありますが、メダルの可能性もあるスノーボード女子ハーフパイプを観るのがオススメです。

 

小野光希が2位、冨田せなが5位、冨田るきが6位と三人が通過しており、三人ともメダルに絡む実力があります。

 

日本女子スノーボード史上初の五輪メダル獲得の瞬間が明日観られるかもしれません。

 

その後のスノーボードクロスでは高原宜希が上位進出を目指します。

 

 

そしてなんと言っても男子フィギュアのフリーがあります。

 

ショートを2位で折り返した鍵山、3位で折り返した宇野は順位を守り切れるか。

 

氷にブレードがハマるという不運がありながらも8位で折り返した羽生の巻き返しはなるか。

 

4回転アクセルの成否も含めて注目が集まります。

 

ネイサンチェンは非常に強いですが、金メダルも全くチャンスが無いわけではありませんし、まずは自分の良い演技を出し切ることに集中して欲しい。

 

羽生も本来の力であれば4位の選手までは得点的に射程圏内ですので、日本勢が力を出し切れればネイサンチェンには届かなくとも2、3、4位を日本勢で占めるということは十分考えられそうです。

 

 

 

 

 

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