カタールW杯アジア最終予選 アウェーベトナム戦雑感

カタールW杯アジア最終予選 アウェーベトナム戦雑感

ここまで2勝2敗の勝ち点6で4位という日本。

 

11月の連戦は絶対に連勝したいアウェーベトナム戦とアウェーオマーン戦を迎えます。

 

移動でチャーター機がロシアで足止めを食うというトラブルがあった中で、スタメンは権田、長友、冨安、吉田、山根、田中、遠藤、守田、南野、伊東、大迫という11人。

 

オーストラリア戦で安定していた4−3−3を継続し、酒井が山根に代わっただけというメンバーでした。

 

 

選手個々の実力では日本の方が上回っているのは明白ですが、序盤は五分五分。

 

ベトナムはよく走るチームで、運動量で技術の差をカバーして互角の試合に持ち込んでいました。

 

そんな中でなかなかチャンスを作れなかった日本ですが、相手のボールを奪った後、早いカウンターから南野→伊東と繋いでいい時間帯に先制点を取ることができました。

 

その後も一進一退の攻防が続く中で、ベトナムのコーナーキックからのカウンターからまたもや伊東が見事なゴールを決めて2−0。

 

と思いきや、伊東のシュートに田中碧の体がかすっていたという判定でVARにより取り消し。

 

これは不可解な判定でしたね。そもそもオフサイドの本来の趣旨は相手のディフェンスラインより前でパスを受けることに対する制限のはず。

 

伊東のシュートは完璧なもので、どう考えてもパスではなく、田中碧のプレー関与にも見えませんでした。

 

現行のルールを厳密に解釈すればプレー関与ということになるのでしょうが、あれがオフサイドと言われてしまうのはサッカーの魅力を損なうことにしかならないと私は思うのですが皆様はどう思われますでしょうか。

 

結局1−0のまま前半を折り返し。

 

 

後半はさすがのベトナムも運動量が落ち、スペースが生まれたことで日本が余裕を持ってボールを持てる展開に。

 

しかし最後まで決めきることができず、かといってベトナムも吉田、冨安のCBを崩すほどの攻撃はできず、そのまま1−0で終了。

 

試合内容としては褒められたものではなかったと思いますが、チャーター機の足止めや不可解なVARによる取り消しがあった中でも勝ち点3を取れたことは良しとしましょう。

 

 

とはいえ大迫が本調子ではない中でオナイウも招集せず1トップが不安な点。

 

合流が遅れた伊東をフルタイム起用した点。

 

守田が出場停止になった点など不安要素も多いです。

 

守田が出場停止ということで遠藤と田中のオリンピックでも組んだダブルボランチにして4−5−1の以前のシステムに戻す方が良いと考えます。

 

ただ森保監督なら柴崎か板倉を起用して4−3−3を継続するような気がしています。

 

仮に次のオマーン戦が引き分けだったとしたらオーストラリアが中国に勝つと再び勝ち点差が3まで開きます。

 

ベトナム戦の勝ちは次のアウェーオマーン戦に勝ってこそ活きてくるものだと思いますので、次も絶対に勝たなければいけません。

 

 

なおグループの他の試合はオーストラリア0−0サウジアラビア、中国1−1オマーンという結果。

 

勝ち点だけを示すと以下の通りとなります。

 

 

サウジアラビア 13
オーストラリア 10
日本 9
オマーン 7
中国 4
ベトナム 0

 

 

中国がオマーンの勝ち点を削ってくれたことはありがたかったですね。

 

あくまで日本は2位以内を狙うべきで次戦も絶対に勝たなければいけませんが、仮に次戦が引き分けでも3位プレーオフ圏内に留まれるというのは一つの安心材料です。

 

 

またA組は韓国1−0UAE、レバノン1−2イラン、イラク1−1シリアという結果になりました。順位は以下の通りとなっています。

 

 

イラン 13
韓国 11
レバノン 5
イラク 4
UAE 3
シリア 2

 

 

イラン、韓国が前評判通りに抜け出し、突破は濃厚。

 

残る中東勢の過酷な3位プレーオフ争いという状況になってきています。

 

 

 

 

 

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