カタールW杯アジア最終予選 アウェーサウジアラビア戦雑感
初戦を落として首位のサウジアラビア、オーストラリアを勝ち点3差で追うという状況だった日本。
しかしアウェーでサウジアラビア相手に痛恨の敗戦を喫し、サウジアラビア、オーストラリアとの勝ち点差が6と広がり2位以内はかなり厳しい状況となってしまいました。
スタメンは以下の11人。
権田、酒井、吉田、冨安、長友、柴崎、遠藤、浅野、鎌田、南野、大迫
伊東が出場停止、堂安が怪我という状況で右OHには浅野が入り、先月は離脱していた南野が戻ってきて左OHに入りました。
また怪我で欠場した久保の代わりは鎌田がトップ下に入りました。
前半の日本は悪くない立ち上がり。
柴崎の無回転ミドルシュートであわよくばという場面を作り、大迫が決定機を2回迎えるも決めきれず。
相手のチャンスはセットプレーからの1本に抑え、前半は日本が押し気味に試合を進めていました。
後半はお互いなかなかチャンスらしいチャンスを作れない中で、柴崎が中盤で悪いボールの失い方をしたことで相手の決定機に繋がってしまいますがここは権田がファインセーブ。
しかし完全に柴崎が相手から見たらボールの奪いどころとして狙われてしまっていました。
そしてまたしても中盤でプレッシャーをかけられた柴崎がバックパスをミスし、相手へのスルーパスのような形になってしまって失点。
ミスからの決定機を1度は権田が阻止してくれましたが、2度は許してくれませんでした。
結局この失点が響いて0−1で痛恨すぎる敗戦。
相手の枠内シュートは3本。そのうち1本はセットプレーからで2本は柴崎のミスからなので、敗戦の原因は明らかでしょう。
実際サウジアラビアは流れの中からほとんどチャンスを作れていませんでした。
対して日本はいい場面を何度か作っていたので、ミスから試合を壊していなければ最悪でも引き分けることはできたはず。
しかも引き分けだったとしたら「勝てた試合なのに決定機を決めきれず引き分け」というような感想の試合になっていたはずです。
なぜ先月の2試合でも守備のウィークポイントとなっていた柴崎を使ったのか。
そもそもなぜずっと招集外だった柴崎を最終予選直前で招集し、すぐに序列一番手となったのか。
ここにくるまでずっと柴崎を中心としたチームを作っていたというならまだわかります。
しかし日本は最終予選までずっと遠藤と守田のボランチをファーストチョイスとしてチームを作ってきたはずです。
なぜここにきて急に序列が変わり、しかも良いプレーができていないにも関わらずスタメンを動かさないのか。
さらにはオリンピックで活躍した田中碧もいます。遠藤と田中碧というオリンピックのボランチコンビでも今より安定感は増すはずです。
オリンピックのメンバーでいうなら中山もクオリティの高いプレーを見せていたのになぜ長友がファーストチョイスなのか。
そしてなぜオマーン戦は久保、堂安をベンチに置いて鎌田、伊東をスタメンとしたのか。
何のための五輪兼任監督だったのか意味不明です。五輪の経験が全くA代表に活かされず苦戦に陥っています。
もう森保監督のままではなんとかグループ3位に入ってプレーオフ進出というのが関の山でしょう。
そもそも最初の3試合で1勝2敗という結果は監督解任ものです。
なぜこのタイミングで監督交代の声が聞こえてこないのか協会も意味不明です。
私は先月の中国戦が終わった時が監督交代をするタイミングだったと思っています。
今からでも遅すぎるくらいだと思っていますが未だにそのような決断がなされる気配はない・・・。
明るい見通しは全く見えてきません。
この後はホームでオーストラリアを迎え撃ちます。もう日本はこの後全勝するくらいじゃないと2位以内は厳しいでしょう。
当然ながら絶対に勝たなければいけない試合となります。
追い込まれた日本の底力に期待したいと思います。
なおグループの他の試合結果は中国3−2ベトナム、オーストラリア3−1オマーンという結果。勝ち点だけを示すと以下の通りとなります。
オーストラリア 9
サウジアラビア 9
日本 3
オマーン 3
中国 3
ベトナム 0
またA組は韓国2−1シリア、イラク0−0レバノン、UAE0−1イランという結果。順位は以下の通りとなっています。
イラン 9
韓国 7
UAE 2
レバノン 2
イラク 2
シリア 1
前評判通りイランと韓国が抜け出しました。日本がプレーオフに回った場合、UAEかイラクが上がってきそうですね。
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