競泳 東京五輪振り返りとパリ五輪への展望

卓球 東京五輪振り返りとパリ五輪への展望

競泳の東京五輪におけるメダル数は大橋悠依が金メダル2つ、本多灯が銀メダル1つ。

 

率直に言って大橋さんに救われただけで、全体を見ると競泳は思うような結果を残せませんでした。

 

今回なぜ上手くいかなかったを分析し、パリ五輪に活かしていく必要があります。

 

 

まず今の男子競泳陣の主軸は入江陵介、萩野公介、瀬戸大也など北島康介さんの背中を直接見て育ってきた世代と言えます。

 

今度は北島さんを見て育った世代をさらに見て育った世代の選手へと世代交代していく必要があるでしょう。

 

今回は決勝に残れなかったものの24歳の松元克央、20歳の佐藤翔馬などは力がありますし、今回メダルを獲得した19歳の本多灯と共に今後柱として男子競泳陣を引っ張って行って欲しい。

 

東京オリンピックの優勝タイムを見ると松元克央の主戦場の男子200m自由形は1分44秒22。

 

佐藤翔馬の主戦場の男子200m平泳ぎは2分6秒38といずれも松本、佐藤の自己ベストを上回っています。

 

オリンピックの決勝で自己ベストを更新するような泳ぎができないと金メダルを争う勝負の土俵にも立てません。

 

オリンピックの決勝でベストを出すための調整方法などを今後学んでいって欲しいと思います。

 

 

個人メドレーでは瀬戸大也のリベンジにも期待したいですが、21歳の井狩裕貴も力を伸ばして欲しい。

 

バタフライは200mに本多がおり、100mには水沼尚輝と川本武史がいます。

 

背泳ぎではいつまでも入江陵介に頼るわけにはいかないので、100mと200mで両方とも決勝を狙えるような選手が出てきて欲しい。

 

現状では100mは東洋大学の細川公平、200mは高校生の竹原秀一などが日本選手権の決勝で戦えるレベルにありますが、まだ世界で通用するレベルではないので成長を期待して待つという段階になります。

 

 

そして女子については男子より厳しい状況にあります。

 

今大会は大橋に救われただけで、大橋以外にメダル争いをできるような選手が育ってきていません。

 

現状、大橋以外で最も世界のレベルに近付いているのは200mバタフライの長谷川涼香になるでしょう。

 

長谷川はオリンピックの決勝でも勝負できるタイムを持ちながらまだ21歳と若いので、パリ五輪でも勝負できるでしょう。

 

100mバタフライも池江璃花子が調子を上げていけばまた世界と勝負できるかもしれません。

 

 

日本のお家芸とも言える平泳ぎは今大会に出場した渡部香生子、青木玲緒樹はそれぞれ25歳と26歳。

 

もしかしたらパリ五輪が最後のチャンスになるかもしれません。

 

100mは大学生世代の宮坂倖乃や今井月の成長にも期待したいところ。

 

200mは高校生の曽我部菜々が日本選手権で3位に入っており、パリ五輪までに世界水泳などで国際経験を積むことができれば楽しみな存在になります。

 

 

背泳ぎは寺川綾さんの引退以降世界から取り残されており厳しい状況が続いています。

 

日本選手権で100mと200mの2冠を達成した小西杏奈は25歳。

 

小西と20歳の酒井夏海に期待がかかります。

 

 

競泳は来年の5月に福岡で世界水泳がありますので、まずは地元開催となる世界水泳でどこまで好成績を残せるかに注目。

 

ここで良い成績を残せれば2023年のドーハ世界水泳、そして2024年のパリ五輪といい流れで繋がっていくはずです。

 

 

 

 

 

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