2018年世界柔道 結果雑感

2018年世界柔道 結果雑感

男子60は高藤が頭一つ抜けだした。永山も強いしこの2人は実力的に世界の1位と2位だと思っている。

 

東京五輪代表は高藤が85%、永山が15%くらいか。いずれが出ても東京五輪では金メダルを取りたい階級。

 

 

女子48はビロディドという17歳の新星が現れた。彼女は谷亮子以来の絶対女王になるかもしれない。

 

日本の渡名喜は彼女を追うトップグループにはいる。

 

渡名喜、パレト、ガルバドラフ、ムンフバットあたりがビロディドを追う存在。あと2年でビロディド対策を見出して欲しい。

 

 

男子66は阿部一二三が貫禄の優勝。彼は東京五輪でも絶対の本命であり金メダルを取るべき存在。それだけの柔道ができている。

 

 

女子52は阿部詩が金メダル、志々目愛が銀メダル。この2人にアジア大会優勝の角田夏実も絡んでくる。

 

まずは代表枠を勝ち取るのが大変だが現時点では阿部詩50%、角田30%、志々目愛20%というくらいの印象。

 

ここも東京五輪では金メダルを取りたい階級。

 

 

男子73は橋本がアンチャンリンに負けて銀メダル。アジア大会ではリオ五輪チャンピオンの大野将平がアンチャンリンに勝って優勝しており、代表争いが熾烈になってきた。

 

ランキング的には橋本が大きくリードしているが復活してきた大野が差を詰めてきた。

 

個人的には経験と勝負強さのある大野を推したい。

 

 

女子57は芳田が優勝。準決勝で当たった日本出身カナダ代表の出口クリスタが東京五輪でも最大のライバルになると思われる。

 

最近の実績ではこの階級で最も強いのは出口クリスタだと感じていたが今回の世界選手権で芳田が勝てたことは大きい。

 

 

男子81は藤原が銀メダル。この階級は永瀬も復帰してきており、佐々木も含めた三つ巴の代表争いになりそう。

 

ただ本調子なら一番強いのは永瀬だと思う。ここも東京五輪で金メダルを狙える階級。

 

 

女子63の田代は銀メダル。相変わらずトレスティニャクとは相性がいいがアグベニューとの相性が悪い。田代>トレスティニャク>アグベニュー>田代というじゃんけんのような関係。

 

リオでも田代はアグベニューに負けているのでアグベニューの壁を乗り越えないと東京五輪での金メダルは厳しい。

 

 

男子90の長澤は銅メダル。ただこの階級にはリオ五輪金メダリストのベイカーがいる。ベイカーが復調してくればこの階級はベイカーが東京五輪の代表になる可能性がある。

 

正直今の長澤では東京五輪の金メダルは壁が高そう。ベイカーがリオ五輪シーズンの強さを取り戻してくれればここも狙える階級だが。

 

 

女子70は新井が金メダルで世界柔道二連覇。この階級はリオで田知本遥が金メダルを取った階級だが田知本遥引退後もきっちり新井が結果を残してくれている。

 

群雄割拠の階級で連覇の新井と言えど絶対的な強さがあるわけではないので東京五輪の金メダルのためにもう一伸び期待したい。

 

 

世界柔道。男子100のウルフアロンはメダルを逃す。コンデションが整わなかったようだがアジア大会で金メダルを取った飯田との差は縮まったか。

 

東京五輪代表はウルフと飯田の争いになると思われるが本番にピークを合わせられれば金メダルのチャンスは十分ある。

 

 

女子78は濱田が金メダル。この階級はリオで初戦敗退と惨敗した階級だったが頼れる選手が出てきた。

 

リオの時まではハリソン、アギアル、チュメオといった選手達がトップを争っていたが勢力図が変わりつつある。

 

濱田には東京五輪まで優勝を狙える力を維持して欲しい。

 

 

男子100超は原沢が銅メダル。正直リネールがいない今大会は金メダルを取って欲しかった・・・。

 

最低限メダルを確保できたが原沢、小川と2人出場し銅メダル1つというのは物足りない。リオ五輪時の原沢ならば金メダルを取れていたはず。

 

男子100超は原沢、小川以外にも王子谷、影浦の2人も十分世界と渡り合える力があり、この4人のうち誰が東京五輪の代表になるかはまだ読めない。

 

誰か1人突き抜けてくれる選手が出てきて欲しいが・・・。

 

 

女子78超は朝比奈が金メダル。昨年の世界柔道無差別級に続く金メダルでこの階級の金メダル筆頭候補になりつつある。

 

日本にはアジア大会を制した若い素根もおり、素根の成長次第では力が逆転する可能性もあるが、現時点では朝比奈がこの階級東京五輪の金メダル最有力候補だろう。

 

 

 

 

 

関連ページ

2021年世界柔道ツイートまとめ
古賀!初戦でいきなり負けるなよ!posted at 17:58:00永山はさすがですね。初戦でいきなり難敵のヌリヤエフだったけどしっかり勝った。世界柔道は日本は五輪選手出してないですけど他国は結構五輪メンバーを送っているので日本の2番手と世界の代表との差を測る機会です。順当なら永山はベスト4でキルギスバエフ、決勝でアブラゼと当たりますposted at 18:04:40
2019年世界柔道ツイートまとめ
本日開幕の世界柔道。男子60では永山が2回戦でいきなり強豪のキムウォンジンと当たってしまう。ここを超えたらベスト8でスメトフ、ベスト4はウロズボエフかムシュヴィドバゼだと思われる。かなり難しいブロックに入ってしまったposted at 10:36:37
2019年世界柔道振り返り8
世界柔道東京が閉幕した。今大会の振り返りや今後の東京五輪代表争いの展望などをまとめていきたい。今回は男女混合団体戦を振り返っていく。
2019年世界柔道振り返り7
世界柔道東京が閉幕した。今大会の振り返りや今後の東京五輪代表争いの展望などをまとめていきたい。今回は男子100kg超級、女子78kg超級を振り返っていく。
2019年世界柔道振り返り6
世界柔道東京が閉幕した。今大会の振り返りや今後の東京五輪代表争いの展望などをまとめていきたい。今回は男子100kg級、女子78kg級を振り返っていく。
2019年世界柔道振り返り5
世界柔道東京が閉幕した。今大会の振り返りや今後の東京五輪代表争いの展望などをまとめていきたい。今回は男子90kg級、女子70kg級を振り返っていく。
2019年世界柔道振り返り4
世界柔道東京が閉幕した。今大会の振り返りや今後の東京五輪代表争いの展望などをまとめていきたい。今回は男子81kg級、女子63kg級を振り返っていく。
2019年世界柔道振り返り3
世界柔道東京が閉幕した。今大会の振り返りや今後の東京五輪代表争いの展望などをまとめていきたい。今回は男子73kg級、女子57kg級を振り返っていく。
2019年世界柔道振り返り2
世界柔道東京が閉幕した。今大会の振り返りや今後の東京五輪代表争いの展望などをまとめていきたい。今回は男子66kg級、女子52kg級を振り返っていく。
2019年世界柔道振り返り1
世界柔道東京が閉幕した。今大会の振り返りや今後の東京五輪代表争いの展望などをまとめていきたい。まずは男子60kg級、女子48kg級から振り返っていく。
2019年世界柔道東京見所紹介と予想3
男子100kg級にはウルフアロンが登場。実力は誰しもが認めるが調子に波があり、前回大会もメダル無し。世界ランキングも八位と実績では優勝候補とは言い難い。しかし一番良い時のウルフアロンならば世界の頂点にも手が届くポテンシャルがある。
2019年世界柔道東京見所紹介と予想2
男子73kg級にはリオ五輪王者の大野将平が満を持して登場。代表選考レースでは長らく橋本壮市にリードを許していたが、ここ一年で急激に追い上げて代表の座を掴んだ。明確にリードするためには今大会何としても優勝したいところ。
2019年世界柔道東京見所紹介と予想1
初日の最軽量級。男子60kg級は高藤直寿と永山竜樹が出場する。東京五輪代表争いをリードしているのは高藤。この世界選手権で優勝すればさらに盤石のものになる。永山はここで優勝しなければ厳しい立場になるだろう。
2018年柔道グランドスラム大阪 -東京五輪代表選考レース-
東京五輪の代表選考に大きく関わってくる柔道グランドスラム大阪が終わりましたので、結果を見つつ現在の各階級の状況を見ていきます。
2017年世界柔道ツイートまとめ
世界柔道初日は高藤、渡名喜が金メダル。出だし好調!posted at 01:02:198/29阿部一二三君めちゃめちゃ強いな・・・posted at 21:23:21阿部一二三君は4試合で一本2つに技有り5つ。キレキレposted at 21:58:45
2015年グランドスラム東京ツイートまとめ
柔道グランドスラム東京が終わって来年のリオ五輪代表が誰になるか見えてきたのでまとめようと思います。男子60は高藤が優勝でリオに大きく近付いた。今回3位で世界選手権も銅メダルだった志々目が追うが高藤との差は開いたposted at 23:04:48
2014年世界柔道ツイートまとめ
さて今日から世界柔道開幕ですね。柔道はそれほど詳しくはないのですが、世界の有力選手だったり日本選手の現在の立ち位置であったりはわかってますし、世界ランキングや今年の大会結果と今大会のトーナメント表を照らし合わせればある程度予想はできますので、詳しくないなりに予想してみます。
2014年グランドスラム東京ツイートまとめ
柔道グランドスラム東京では高校二年生の阿部一二三君が世界柔道三連覇中の海老沼に勝っている!末恐ろしい若手が出てきましたposted at 00:26:04女子48は近藤と浅見の日本人決勝対決を近藤が制して優勝。浅見はロンドン五輪以前は無敵の強さでしたけど今は近藤の方がリオ五輪金メダルに近いですね。posted at 00:28:35