2022年柔道グランドスラムウランバートル結果まとめ

2022年柔道グランドスラムウランバートル結果まとめ

柔道の国際大会、グランドスラムウランバートルが行われましたので結果をまとめます。

 

 

 

・男子60kg級

 

永山竜樹 優勝

 

高藤直寿と東京五輪の代表を争った永山竜樹が優勝。

 

今大会の決勝ではその高藤直寿と東京五輪決勝を戦った台湾のヤンユンウェイに勝利。

 

下の世代から古賀玄暉も育ってきていますが、永山もしっかり結果を残し、パリ五輪代表争い戦線に残っています。

 

 

 

・男子81kg級

 

永瀬貴規 3位

 

東京五輪以来の国際大会復帰となった永瀬貴規は3位。

 

韓国の新鋭、イ・ジョンファンに敗れました。イ・ジョンファンは今大会優勝し、グランドスラム・トビリシに続き優勝。

 

今後この階級で日本勢のライバルになってきそうです。

 

 

 

・男子100kg級

 

飯田健太郎 5位

 

ウルフアロンが東京五輪以降復帰していない今、100kg級での日本のトップはこの飯田健太郎。

 

しかし今大会も早期敗退と結果を残せず、世界選手権に向けて不安を残す結果となりました。

 

準々決勝で敗れたパルチク、3位決定戦で敗れたコレルはいずれも力のある選手ですが、このあたりの選手に勝っていかないとメダルは難しいです。

 

 

 

・男子100kg超級

 

小川雄勢 3位
太田彪雅 5位

 

現在この階級は東京五輪後に斉藤立が活躍しており、現状でパリ五輪代表候補の1番手。

 

小川直也氏の息子、小川雄勢と太田彪雅は斉藤立を追う2番手グループといっていい位置にいます。

 

ここで結果を残したいところでしたが、小川は準々決勝でタソエフ相手に敗戦。

 

太田も準決勝でメイヤー相手に敗戦。いずれの敗戦も一方的に指導3を取らされて反則負けと良い内容ではありませんでした。

 

3位決定戦では日本勢同士の直接対決となり、小川が勝利。

 

小川が表彰台を確保しましたが、アピールできたとは言い難い結果となりました。

 

 

 

・女子48kg級

 

角田夏実 優勝

 

東京五輪前年に階級を52kg級から落とした角田。

 

東京五輪には間に合いませんでしたが、同年の世界選手権で優勝と力を見せており、今大会も見事に優勝しました。

 

この階級は東京五輪金メダリストのクラスニキが52kg級へと階級を上げ、2019世界選手権金メダリストのビロディドも57kg級に行きました。

 

現状は東京五輪銀メダリストの渡名喜風南に今大会優勝の角田夏実、そして古賀若菜と日本人選手独壇場という階級になっています。

 

 

 

・女子52kg級

 

志々目愛 初戦敗退

 

昨年の世界選手権金メダリストである志々目愛ですが、今大会は初戦敗退。

 

この階級は阿部詩の復帰待ちというところになりそうです。

 

 

 

・女子57kg級

 

芳田司 2回戦敗退

 

東京五輪銅メダリストの芳田司ですがそれ以来の国際大会復帰戦で2回戦敗退。

 

まだ実戦慣れしていないという状況でしょうか。

 

国内では玉置桃や舟久保遥香がパリ五輪の代表候補として名乗りを挙げてきています。

 

 

 

・女子63kg級

 

鍋倉那美 優勝

 

東京五輪代表だった田代未来は未だ国際大会に復帰せず。

 

以前から田代と遜色の無い実力の持ち主と思われていた鍋倉ですが今大会も優勝と着実に実績を積み重ねています。

 

現時点でこの階級の日本人一番手と言っていいでしょう。

 

 

 

・女子70kg級

 

大野陽子 2位

 

東京五輪金メダリストの荒井千鶴が引退。

 

その後日本勢の1番手に浮上してきたのがこの大野陽子です。

 

決勝まで順当に勝ち上がりますが、決勝では東京五輪で新井と壮絶な死闘を繰り広げたことでも記憶に新しいタイマゾワに敗戦。

 

強敵は健在という感じです。

 

 

 

・女子78kg級

 

梅木真美 優勝

 

梅木真美は全試合一本勝ちという圧巻の内容で優勝。

 

梅木はリオ五輪の代表に選ばれるも初戦敗退、東京五輪は代表に選ばれず、この階級は濱田尚理が出場して金メダルを獲得と、梅木はオリンピックに縁がありません。

 

この階級はまだまだ濱田も健在ですがパリ五輪代表争いで濱田を脅かす存在になれるでしょうか。

 

 

 

 

 

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