2019年世界柔道東京見所紹介と予想３
東京五輪代表選考にも大きく関わってくる世界柔道東京大会の見所紹介。
本日は重量級と団体を見ていきます。
8月30日 男子100kg級、女子78kg級
男子100kg級にはウルフアロンが登場。
実力は誰しもが認めるが調子に波があり、前回大会もメダル無し。
世界ランキングも八位と実績では優勝候補とは言い難い。
しかし一番良い時のウルフアロンならば世界の頂点にも手が届くポテンシャルがある。
海外のライバルを挙げるとジョージアのリパルテリアニ、韓国のチョグハム、モンゴルのオトゴンバータル、フランスのマレといったあたり。
東京五輪の代表を争う飯田健太郎との差を広げるためには、最低でもメダルは獲得しておきたい。
女子78kg級には濵田尚里が出場。
濵田は前回女王で世界ランキング三位。優勝候補の一角にいる。
ただこの階級の東京五輪代表争いは熾烈で、梅木真美が世界ランキング五位、佐藤瑠香が世界ランキング六位とそれほど差がない。
そんな中、もし濱田が連覇を達成することができたら大きなアドバンテージになるだろう。
海外勢のライバルはオランダのスティーンヒュイス、フランスのディッコ、チュメオ、ドイツのワグナー、ブラジルのアギアルといったあたり。
実力は伯仲しており、前回女王の濱田でも厳しい戦いになるだろう。
優勝予想
男子100kg級：リパルテリアニ
女子78kg級：スティーンヒュイス
8月31日 男子100kg超級、女子78kg超級
最重量級となる男子100kg超級にはリオ五輪銀メダルの原沢久喜が出場。
この階級で最強の存在といえば五輪二連覇中の絶対王者、テディリネールだが今大会は出場しない。
よって原沢は本命と言える存在だろう。
ライバルとなる海外勢は前回大会金メダルを獲得したジョージアのツツシビリやチェコのクレパルク、イスラエルのサッソン、モンゴルのウルジバヤルといったあたり。
しかし原沢にとってはリネールの出ない大会で負けるわけにはいかないだろう。
女子78kg超級は朝比奈沙羅と素根輝が激しい代表争いを繰り広げており、今大会も二人が出場。
前回女王の朝比奈だが若い素根が急激に力をつけてきており、すでに互角に近い立場だろう。
今大会勝った方が大きく東京五輪代表に近付く重要な戦いになる。
海外勢のライバルはリオ五輪で金メダルを獲得したキューバのオルティスやブラジルのアルテマン。
しかし朝比奈と素根にとって海外勢のライバルというよりも同じ日本勢のお互いを最大のライバルとして意識していることだろう。
優勝予想
男子100kg超級：ツツシビリ
女子78kg超級：素根輝
9月1日 男女混合団体
混合団体は層の厚さを誇る日本が金メダル大本命である。
個人戦の代表に加え、男子は73㎏級の橋本壮市、90㎏級の村尾三四郎、90㎏超級の影浦心、女子は57㎏級の玉置桃、70㎏級の大野陽子がエントリー。
個人戦でエントリーした彼ら彼女らにとっては団体戦で活躍して東京五輪代表争いに望みを繋ぎたいところだ。
最大のライバルはフランスになるが、総合力で日本が負けるとは思えない。
最終日に日本柔道の強さを見せつけてきっちり優勝したい。
優勝予想
男女混合団体：日本チーム
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