2005年コンフェデ 対メキシコ戦の考察

2005年コンフェデ 対メキシコ戦の考察

やはりメキシコは強かったですね。日本もなかなか頑張ったと思いますが。

 

一番の敗因は玉際のプレッシャーの弱さだったと思います。相手が攻めてきている時にボールを持った選手をフリーにさせちゃいけませんよ。ドリブル、パス、シュート全ての選択肢を与えてしまう事になりますからね。

 

 

ボールを奪えなくてもいいから詰める、ボールを持った選手をマークする、厳しくあたる。これさえやっておけば相手の一点目のミドルシュートも体に当ててブロック出来たかもしれませんし、二点目のヘディングにいたるまえのクロスもブロック出来たと思います。

 

前線のチェイシングはなかなかよかったんですがそれが後ろに連動していない。チーム全体で連動してプレスをかけていく必要がありますね。

 

今日の日本は自陣でボールを持った相手をフリーにさせすぎてました。

 

 

コンフェデメキシコ戦の選手評価

 

では採点行きましょう。

 

川口 5,5 ファインセーブもあったが二失点なので-0,5
宮本 6,0 身体能力で劣っていても判断力と読みの深さで勝負出来る事を証明
茶野 5,5 中澤の不在をあまり感じさせなかった。頑張った。
田中 4,5 DFなんだからプレッシャーかけてよ・・・。ヘディング競り負けないでよ・・・
加地 6,5 ナイスクロスにナイス守備意識!宇宙開発以外は合格。やれば出来る子だ!
三都主 4,5 相馬早く来てー
福西 6,5 攻守の要。一番よく機能してた。実効的な守備はさすが
中田 6,5 チームリーダーとして一番攻撃に絡む。ただし後半はゲームを作れず
中村 5,5 久々にファンタジーを見せようとしてた。その分パスミスも増えたが世界で互角以上に戦うために必要なリスクチャレンジ
小笠原 6,0 一点目の加地へのパスは見事。しかしボールを持った時おぼつかないシーンが目立つ
柳沢 6,5 かなり天才的なゴールだった。後半はさすがに疲れたかな。
稲本 6,0 プレーは悪くないんだけど・・・。最後の最後で精度にかける。
大黒 5,0 ほとんど何も出来ず
玉田 採点無し
ジーコ 5,0 スタメンはOK。ただ俊輔と小笠原を二人共代えるのは間違い

 

 

ジーコの采配については今言った通り。俊輔と小笠原を二人共代えるのは間違いでしたね。稲本はゲームを作るタイプの選手じゃないのでゲームメイカーがヒデ一人になってしまいました。

 

 

後半はゲームメイカーが一人になってしまった

 

そしてこのレベルの相手だと中田英寿一人じゃゲームは作れません。前半はゲームを作る選手は三人いた、後半は一人だけ。そりゃ前半の方がいい戦いするに決まってますよ。

 

まあ中村俊輔は怪我の影響も考えたでしょうし(実際まだ本調子では無かったように見える)その事に関しては責める事はしませんが小笠原満男まで代えてしまっては・・・。

 

ゲームメイカーが足りないのにFWが三人いても前線にいいボールは入りません。宝の持ち腐れですよ。

 

 

ならばヒデに三都主、加地亮を加えてサイドから崩せばと思われますが柳沢敦、大黒将志、玉田圭司の三人はヘディングが強い選手じゃありませんし。

 

どちらかといえば全員スペースに飛び出すタイプの選手なので彼らを生かしたいなら決定的なラストパスを出せる俊輔、小笠原を下げるべきじゃなかった。ちょっと今日は謎采配が炸裂してしまいましたね。

 

 

とにかく今日負けた事で予選突破はかなり厳しくなりました。おそらくギリシャに勝ってブラジルに引き分ける事が出来たとしても微妙なところか・・・。WYもダメ、コンフェデもダメではかなり寂しすぎるのでなんとか頑張ってほしいです。

 

疲れた時にプレスをかけにいくのはもう気持ちの世界ですよ!次戦は気持ちを前線に押し出してギリシャ攻撃陣にプレスをかけていって下さい。

 

 

 

 

 

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