2021年スピードスケートW杯トマショフマゾウィエツキ大会 結果まとめ

2021年スピードスケートW杯トマショフマゾウィエツキ大会 結果まとめ

スピードスケートW杯の開幕戦となるトマショフマゾウィエツキ大会がポーランドで開催されました。

 

入賞以上の成績を残した日本勢の結果をまとめます。

 

 

・男子500m 1st(世界記録:33.61)

 

1位:Tingyu Gao(CHN) 34.265
2位:新濱 立也(JPN) 34.546
3位:Laurent Dubreuil(CAN) 34.687
4位:村上 右磨(JPN) 34.723

 

 

・男子500m 2st(世界記録:33.61)

 

1位:新濱 立也(JPN) 34.699
2位:Laurent Dubreuil(CAN) 34.734
3位:森重 航(JPN) 34.746

 

 

1戦目は見事なタイムで中国のTingyu Gaoに優勝をさらわれましたが、2戦目は新濱が優勝。

 

一時的に世界記録を保持したこともある新濱は日本のエースとして北京五輪でもメダル獲得に期待がかかります。

 

清水宏保、加藤条治、長島圭一郎ら日本スピードスケート界のエースの系譜に続くメダリストになってくれることに期待です。

 

また1戦目は村上が4位、2戦目は森重が3位と層が厚くなってきました。

 

北京五輪での複数メダル獲得というのも十分視野に入っています。

 

 

・男子1000m(世界記録:1:05.69)

 

1位:Hein Otterspeer(NED) 1:08.676
2位:Thomas Krol(NED) 1:08.699
3位:Kjeld Nuis(NED) 1:08.836
6位:小島 良太(JPN) 1:09.045

 

 

小島が6位入賞。上位はスケート大国オランダが独占。

 

しかしタイム的には決して届かない差というほどではないです。

 

 

・男子1500m(世界記録:1:40.17)

 

1位:Min Seok Kim(KOR) 1:46.152
2位:Zhongyan Ning(CHN) 1:46.191
3位:Joey Mantia(USA) 1:46.388
4位:一戸 誠太郎(JPN) 1:46.784
7位:小田 卓朗(JPN) 1:47.167

 

 

一戸が4位、小田が7位と二人入賞。

 

平昌五輪では小田が5位に入っており、届きそうで届かなかった男子中距離種目でのメダル。

 

北京五輪でもメダル獲得にこの二人がチャレンジしていくことになるのでしょう。

 

 

・男子マススタート

 

1位:大林 昌仁(JPN)
2位:Ruslan Zakharov(RUS)
3位:Zbigniew Brodka(POL)

 

 

なんと男子マススタートで大林が優勝!

 

これまでW杯の表彰台経験も無かった大林ですがいきなり優勝という快挙をやってのけました。

 

平昌五輪では木菜那が初代女王に輝いているマススタート。

 

男子も北京五輪でメダル獲得というのを期待してしまいます。

 

 

・男子チームパシュート(世界記録:3:34.68)

 

1位:3:44.567 Netherlands
2位:3:45.763 Canada
3位:3:45.817 Japan

 

 

日本が3位に入って表彰台に上がりました。

 

前回五輪では女子が金メダルを獲得したパシュートですが男子もメダル獲得が現実味を帯びてきました。

 

4位のノルウェーとは3秒近くタイムを空けており、現状五輪のメダル可能性は結構高いのでは無いかと思っています。

 

 

・女子500m 1st(世界記録:36.36)

 

1位:Erin Jackson(USA) 37.613
2位:小平 奈緒(JPN) 37.744
3位:Olga Fatkulina(RUS) 38.072

 

 

・女子500m 2st(世界記録:36.36)

 

1位:Erin Jackson(USA) 37.555
2位:Angelina Golikova(RUS) 37.635
3位:小平 奈緒(JPN) 37.789
7位:郷 亜里砂(JPN) 38.195

 

 

平昌五輪女王の小平は2位と3位。

 

まだまだ表彰台レベルの実力は保てていますが、金メダルに向けては絶対女王の地位にいた前回よりも厳しい道のりが待っていそうです。

 

2戦とも優勝しているアメリカのエリン・ジャクソンは最大のライバルになりそうですね。

 

また平昌五輪8位入賞の郷亜里砂が2戦目で7位に入賞しています。

 

 

・女子1000m(世界記録:1:11.61)

 

1位:Brittany Bowe(USA) 1:14.786
2位:木 美帆(JPN) 1:15.385
3位:小平 奈緒(JPN) 1:15.711

 

 

小平が2位、高木が3位と平昌五輪でも見た順位になりました。

 

優勝したのは小平の世界記録を破って世界記録保持者になったブリタニー・ボウ。

 

ちょっと実力的に抜けているように見えます。

 

 

・女子1500m(世界記録:1:49.83)

 

1位:木 美帆(JPN) 1:56.000
2位:Brittany Bowe(USA) 1:56.606
3位:Nadezhda Morozova(KAZ) 1:56.925
6位:佐藤 綾乃(JPN) 1:57.530

 

 

世界記録保持者の木美帆が貫禄の優勝。

 

オリンピックでもこの種目は金メダル候補と言って差し支えはないと思います。

 

1000mで優勝、この種目でも2位に入っているブリタニー・ボウはこの距離でも最大のライバルになりそうです。

 

 

・女子マススタート

 

1位:Irene Schouten(NED)
2位:Ivanie Blondin(CAN)
3位:Francesca Lollobrigida(ITA)
8位:小坂 凛(JPN)

 

 

小坂凛が8位入賞。

 

平昌五輪金メダリストの木菜那や実力者の佐藤綾乃が出場していないので、今大会は参考程度です。

 

 

・女子パシュート(世界記録:2:50.76)

 

1位:3:00.280 Canada
2位:3:01.516 Japan
3位:3:02.699 Netherlands

 

 

世界記録を保持しており前回平昌五輪でも金メダリストを獲得した日本女子パシュートですが今大会は2位。

 

かつての絶対的な強さは無くなってしまいましたが、まだシーズン序盤ですし、これからタイムも上げていけると思います。

 

北京五輪でも金メダル候補として臨むことは可能でしょう。現時点ではあまり心配していません。

 

 

 

 

 

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