近代五輪を振り返るシリーズ外伝2(五輪招致に敗れた都市たち)

近代五輪を振り返るシリーズ外伝2(五輪招致に敗れた都市たち)

近代五輪を第一回から振り返っていくシリーズ。

 

今回は外伝として五輪招致に敗れた都市を紹介していきます。

 

なお正確な情報が残っていない発祥当時の大会や1次選考で落選して投票の俎上に上がらなかった都市は含めていません。

 

 

第一次世界大戦まで

 

1896年第1回アテネオリンピックは初代オリンピックだったので対抗都市はありませんでした。

 

1900年第2回パリオリンピックではギリシャが毎回自分の国でやるべきだと主張しましたが、IOCは毎回異なる場所でオリンピックを行うことを決定したためにパリになります。

 

1904年第3回セントルイスオリンピックは対抗都市はなし。

 

1908年第4回ロンドンオリンピックは当初ローマで開催予定でしたが、1906年にイタリアのヴェスヴィオ山が噴火し、その被害がローマにも出たため、急遽ロンドンでの開催となりました。

 

ローマで開催されるのは1960年まで待つこととなります。

 

1912年第5回ストックホルムオリンピックは対抗都市はなし。

 

1916年第6回ベルリンオリンピックはアムステルダム(オランダ)、アレクサンドリア(エジプト)、クリーブランド(アメリカ合衆国)、ブダペスト(ハンガリー)、ブリュッセル(ベルギー)を破り開催が決定されましたが、第一次世界大戦により開催が中止されます。

 

ベルリンは1936年に開催を実現しますが、この時ベルリンに敗れた都市はいずれも現在まで開催は実現していません。

 

 

第二次世界大戦まで

 

1920年第7回アントワープオリンピックは対抗都市はなし。

 

1924年第8回パリオリンピックも対抗都市はなし。

 

1928年第9回アムステルダムオリンピックも対抗都市はなし。

 

1932年第10回ロサンゼルスオリンピックも対抗都市はなし。

 

1936年第11回ベルリンオリンピックの対抗都市はバルセロナ。

 

バルセロナは43対16という結果で敗れました。バルセロナは後の1992年に開催を実現します。

 

 

1940年第12回東京オリンピックの対抗都市は、ローマ(イタリア)、バルセロナ(スペイン)、ヘルシンキ(フィンランド)、ブダペスト(ハンガリー)、アレクサンドリア(エジプト)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)、リオデジャネイロ(ブラジル)、ダブリン(アイルランド)、トロント(カナダ)。

 

1940年大会の開催地を決定する1935年にオスロ(ノルウェー)で開催されたIOC総会では、東京、ローマおよびヘルシンキの3市の争いとなり、東京が選ばれました。

 

ブダペスト、アレクサンドリアは二度目の落選。リオデジャネイロは2016年に開催を実現します。

 

しかし日本では日中戦争が深刻化し、開催権を返上。

 

ヘルシンキが代替開催都市として選ばれますが、第二次世界大戦が勃発したために第12回大会は中止となります。

 

ヘルシンキは1952年、東京は1964年に開催を実現します。

 

1944年第13回ロンドンオリンピックは対抗都市はなし。この大会も戦争で中止になります。

 

 

第二次世界大戦以降

 

1948年第14回ロンドンオリンピックは対抗都市はなし。

 

1952年第15回ヘルシンキオリンピックも対抗都市はなし。

 

1956年第16回メルボルンオリンピックも対抗都市はなし。

 

 

1960年第17回ローマオリンピックの対抗都市はローザンヌ(スイス)、ブリュッセル(ベルギー)、ブダペスト(ハンガリー)、デトロイト(アメリカ)、メキシコシティ(メキシコ)、東京(日本)。

 

1回目の投票でブリュッセル、メキシコシティ、東京が落選。

 

2回目の投票でデトロイトとブダペストが落選。

 

決選投票でローマがローザンヌに勝利しました。

 

東京とメキシコは次回と次々回に開催を実現しますが、ローザンヌ、ブリュッセル、ブダペスト、デトロイトは現在まで開催が実現していません。

 

ブダペストは3度目の落選。ブリュッセルは2度目の落選でした。

 

 

1964年第18回東京オリンピックの対抗都市はデトロイト(アメリカ)、ウィーン(オーストリア)、ブリュッセル(ベルギー)。

 

1回目の投票で東京が過半数の票を得て開催が決定します。

 

デトロイトは2度目の落選、ブリュッセルは3度目の落選。

 

落選した3都市はいずれも現在まで開催が実現していません。

 

 

1968年第19回メキシコシティーオリンピックの対抗都市はデトロイト(アメリカ)、リヨン(フランス)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)。

 

1回目の投票でメキシコシティが過半数の票を得て開催が決定します。

 

デトロイトは3度目の落選、ブエノスアイレスは2度目の落選。

 

落選した3都市はいずれも現在まで開催が実現していません。

 

 

1972年第20回ミュンヘンオリンピックの対抗都市はマドリード(スペイン)、モントリオール(カナダ)、デトロイト(アメリカ)。

 

1回目の投票でデトロイトが落選し、2回目の投票でミュンヘンが過半数を獲得して開催が決定します。

 

ミュンヘンは初の挑戦で開催を勝ち取りました。

 

デトロイトは4度目の落選となります。モントリオールは次回1976年に開催を勝ち取ります。

 

 

1976年第21回モントリオールオリンピックの対抗都市はモスクワ(ロシア)とロサンゼルス(アメリカ)。

 

1回目の投票でロサンゼルスが落選し、決選投票でモントリオールが勝利しました。

 

モスクワとロサンゼルスはそれぞれ次回と次々回に開催権を勝ち取ります。

 

 

1980年第22回モスクワオリンピックの対抗都市はロサンゼルス(アメリカ)。

 

モスクワが勝利し、ロサンゼルスは次回の開催権を勝ち取ることになります。

 

 

1984年第23回ロサンゼルスオリンピックの対抗都市はなし。

 

ロサンゼルスは2度目の開催となります。前回ロサンゼルスで開催した時も対抗都市はありませんでした。

 

 

1988年第24回ソウルオリンピックの対抗都市は名古屋(日本)。

 

名古屋は27対52でソウルに敗れました。名古屋は現在まで開催が実現していません。

 

 

1992年第25回バルセロナオリンピックの対抗都市はパリ(フランス)、ブリスベン(オーストラリア)、ベオグラード(ユーゴスラビア)、バーミンガム(イギリス)、アムステルダム(オランダ)。

 

1回目の投票でアムステルダム、2回目の投票でバーミンガムが脱落。3回目の投票でバルセロナが過半数を獲得し勝利しました。

 

アムステルダムは2度目の落選。ブリスベン、ベオグラード、バーミンガム、アムステルダムは現在まで開催が実現していません。

 

 

1996年第26回アトランタオリンピックの対抗都市はアテネ(ギリシャ)、トロント(カナダ)、メルボルン(オーストラリア)、マンチェスター(イギリス)、ベオグラード(ユーゴスラビア)。

 

投票ごとにベオグラード、マンチェスター、メルボルン、トロントの順に脱落していき、決選投票でアトランタに決まりました。

 

アトランタは初の挑戦で開催権を勝ち取ります。ベオグラードは2度目の落選。

 

ベオグラード、マンチェスター、トロントは現在まで開催が実現していません。

 

 

2000年第27回シドニーオリンピックの対抗都市は北京(中国)、マンチェスター(イギリス)、ベルリン(ドイツ)、イスタンブール(トルコ)。

 

投票ごとにイスタンブール、ベルリン、マンチェスターの順に脱落し、決選投票でシドニーに決まりました。

 

シドニーは初の挑戦で開催権を勝ち取ります。北京は次々回大会での開催権を勝ち取ることになります。

 

マンチェスターは2度目の落選。イスタンブールとマンチェスターは現在まで開催が実現していません。

 

 

2004年第28回アテネオリンピックの対抗都市はローマ(イタリア)、ケープタウン(南アフリカ)、ストックホルム(スウェーデン)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)。

 

投票ごとにブエノスアイレス、ストックホルム、ケープタウンの順に脱落し、決選投票でアテネに決まりました。

 

アテネは2度目の開催。ブエノスアイレスは3度目の落選。

 

ケープタウンとブエノスアイレスは現在まで開催が実現していません。

 

 

2008年第29回北京オリンピックの対抗都市はトロント(カナダ)、パリ(フランス)、イスタンブール(トルコ)、大阪(日本)。

 

1回目の投票で大阪が脱落し、2回目の投票で北京が過半数を取り開催が決定しました。

 

トロントとイスタンブールは2度目の落選。トロント、イスタンブール、大阪では現在まで開催が実現していません。

 

 

2012年第30回ロンドンオリンピックの対抗都市はパリ(フランス)、マドリード(スペイン)、ニューヨーク(アメリカ)、モスクワ(ロシア)。

 

投票ごとにモスクワ、ニューヨーク、マドリードが落選し、決選投票でロンドンに決まりました。

 

マドリードは2度目の落選。ニューヨーク、マドリードでは現在まで開催が実現していません。

 

 

2016年第31回リオデジャネイロオリンピックの対抗都市はマドリード(スペイン)、東京(日本)、シカゴ(アメリカ)。

 

1回目の投票でシカゴ、2回目の投票で東京が脱落し、決選投票でリオデジャネイロに決まりました。

 

東京は次回開催を勝ち取ります。マドリードは3度目の落選。マドリードとシカゴでは現在まで開催が実現していません。

 

 

2020年第32回東京オリンピックの対抗都市はイスタンブール(トルコ)、マドリード(スペイン)。

 

1回目の投票でマドリードが脱落し、決選投票で東京に決まりました。

 

マドリードは4度目の落選、イスタンブールは3度目の落選。

 

マドリード、イスタンブールでは現在まで開催が実現していません。

 

 

2024年第33回パリオリンピックは対抗都市なしで決定。

 

2028年第34回ロサンゼルスオリンピックも対抗都市なしで決定しています。

 

 

まとめ

 

開催を目指しながらもいまだに開催が実現していない都市をまとめてみます。

 

4度落選・・・マドリード、デトロイト

 

3度落選・・・イスタンブール、ブエノスアイレス、ブリュッセル、ブダペスト

 

2度落選・・・トロント、マンチェスター、ベオグラード、アムステルダム、アレクサンドリア

 

1度落選・・・シカゴ、ニューヨーク、ケープタウン、大阪、ブリズベン、バーミンガム、名古屋、リヨン、ウィーン、ローザンヌ、ダブリン、クリーブランド

 

 

流れを見てみるとアメリカとフランスはがめついですねw。

 

デトロイトはかわいそうですね。4度落選の後デトロイトじゃ勝てないとアメリカは思ったのか立候補地をロサンゼルスに差し替えたらロサンゼルスが2度目の開催を実現し、さらに2032年に3度目の開催が予定されているという。

 

もうデトロイトで開かれることは当分ないでしょうね・・・。

 

同じ4度落選のマドリードはまだ可能性がありそうですね。

 

3度落選の中ではイスタンブールとブエノスアイレスは今後も招致を目指しそうです。それぞれトルコ、アルゼンチンで初の開催というのがあり、経済成長著しい両国だけに可能性はあるでしょう。

 

ブリュッセルとブダペストは最近は立候補していないので当分は難しいか。

 

2度落選の中でありそうなのはアムステルダムでしょうか。オランダではまだ未開催なので目指すかもしれない。

 

ベオグラードはユーゴスラビアが崩壊してセルビアの首都になったので規模的に難しいか。

 

1度落選の中ではケープタウンは可能性があるかもしれません。アフリカでの初開催という意義があるので今後も招致を目指すかもしれませんね。

 

 

 

 

 

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