東京五輪から1年。各競技の現在地3 スケートボード編

東京五輪から1年。各競技の現在地3 スケートボード編

東京五輪から1年後の現在地ということで東京五輪が閉幕して1年、パリ五輪まであと2年という状況で、各競技の現在地を確認したいと思います。

 

第3回目はスケートボード編です。

 

まずは東京五輪の結果をおさらいしておきましょう。

 

 

 

男子ストリート 堀米雄斗 金メダル
女子ストリート 西矢椛 金メダル
女子ストリート 中山楓奈 銅メダル
女子パーク 四十住さくら 金メダル
女子パーク 開心那 銀メダル

 

 

 

東京五輪では4種目中3種目で日本勢が制したスケートボード。

 

パリ五輪でもメダルラッシュが期待されます。

 

 

 

東京五輪後の最も大きなイベントは日本初開催のXゲームとなったXゲーム千葉でした。

 

男子ストリートでは東京五輪金メダリストの堀米雄斗がさすがの強さを見せて圧勝。

 

さらに2位に池田大暉、3位に白井空良と表彰台を独占しました。

 

7/18にアメリカのジャクソンビルで行われたストリートリーグの開幕戦でも堀米が優勝し、白井が2位。

 

堀米は東京五輪の時からさらに成長しており、現状でパリ五輪も金メダル大本命という位置にいます。

 

 

 

女子ストリートは東京五輪後はブラジルのライサ・レアルがトップの地位を固めつつあります。

 

Xゲーム千葉でもライサ・レアルが優勝。東京五輪銅メダルの中山楓奈がXゲーム千葉では銀メダルでした。

 

しかし15歳の織田夢海も4位に入り、さらに織田はジャクソンビルでのストリートリーグで2位。

 

ストリートリーグでも惜しくもライサに敗れてしまいましたが、日本勢の層はさらに厚くなってきています。

 

東京五輪で金メダルを獲得した西矢椛は怪我でXゲーム千葉こそ欠場したものの、7/30にアメリカで行われていたデューツアーで優勝。

 

7/4にローマで行われた五輪予選でも1位が中山楓奈、2位が西矢椛、3位が織田夢海、4位が赤間凜音と4位まで独占。

 

6位にも12歳の吉沢恋が入っています。

 

現状この種目はライサ対日本勢という情勢になってきています。

 

 

 

オリンピックでは日本が1位、2位、4位を占めた女子パークも日本勢が相変わらずの強さを見せています。

 

Xゲーム千葉では東京五輪金メダリストの四十住さくら、銀メダリストの開心那が貫禄を見せて1位、2位を占めました。

 

さらに手塚まみが3位、中村貴咲が5位と岡本碧優が不在でも問題無いくらいハイレベルな陣容です。

 

現状で日本勢のライバルと言えるのは東京五輪で銅メダルを獲得したイギリスのスカイブラウンくらいでしょう。

 

 

 

東京五輪では唯一決勝に日本勢が残れなかった種目が男子パーク。

 

平野歩夢の夏冬出場が話題となりましたが、平野歩夢がスノーボードに軸足を移した後も若手が育ってきています。

 

Xゲーム千葉では16歳の永原悠路が表彰台まであと一歩の4位と大健闘。

 

この種目第一人者の笹岡建介も7位に入っており地元開催で好成績を残しています。

 

若い永原の台頭で東京五輪時はメダルが遠かった男子パークも、パリ五輪ではメダル候補種目の一つとして楽しめるかもしれません。

 

 

 

以上東京五輪から1年後のスケートボードの現況でした。

 

東京五輪でも目覚ましい成績を残せましたが、勢いそのままにパリでも好成績を残せそうな状況になっています。

 

 

 

 

 

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