卓球 2021WTTスターコンテンダードーハ 結果

卓球 2021WTTスターコンテンダードーハ 結果

東京五輪後初の卓球の国際大会であるWTTスターコンテンダードーハが行われましたので結果をまとめます。

 

WTTとはITTF(国際卓球連盟)が新たにスタートさせた、卓球の国際大会の新シリーズです。

 

WTTは最上級カテゴリーの大会として、グランドスマッシュを位置づけ。

 

その他にカップファイナル、チャンピオン、スターコンテンダー、コンテンダーなどのカテゴリー別大会が開催されます。

 

今大会の日本は東京五輪に出場しなかった若手主体のメンバーを送り込みました。

 

 

・男子シングルス

 

1回戦

 

宇田幸矢 1-3 ティアゴ・アポロニア(ポルトガル)
吉村和弘 3-2 イブラヒマ・ディアウ(セネガル)
戸上隼輔 3-0 チュウダン(ドイツ)

 

2回戦

 

吉村和弘 0-3 李尚洙(イサンス・韓国)
戸上隼輔 0-3 クリスティアン・カールソン(スウェーデン)

 

 

日本勢の最高順位は2回戦敗退と寂しい結果になりました。

 

宇田はアポロニア、吉村はイサンス、戸上はカールソンとそれぞれ各国の東京五輪代表に敗戦。

 

五輪でいうとベスト8やベスト16であたるくらいのレベルの相手です。

 

パリ五輪までにこのレベルの相手に安定して勝てないとメダル候補にはならないでしょう。

 

決勝はウーゴ・カルデラノ(ブラジル)がダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)を4-2で破って優勝しました。

 

 

・女子シングルス

 

1回戦

 

長ア美柚 3-0 リー・ジオン(韓国)
安藤みなみ 3-0 ZHOU Jingyi(シンガポール)

 

2回戦

 

芝田沙季 3-1 ゼンジャン(シンガポール)
佐藤瞳 2-3 シンユビン(韓国)
早田ひな 3-0 Karoline MISCHEK(オーストリア)
長ア美柚 3-0 チェンズーユ(台湾)
安藤みなみ 3-0 バラボラ・バラージョバー(スロバキア)

 

3回戦

 

長ア美柚 2-3 Archana Girish KAMATH(インド)
芝田沙季 1-3 チョンジヒ(韓国)
早田ひな 3-0 チェヒョジュ(韓国)
安藤みなみ 3-2 シンユビン(韓国)

 

準々決勝

 

早田ひな 3-0 安藤みなみ

 

準決勝

 

早田ひな 4-3 チョンジヒ(韓国)

 

決勝

 

早田ひな 4-1 ドゥホイカン(中国香港)

 

 

東京五輪リザーブメンバーだった早田ひなが見事に優勝しました。

 

早田は準決勝で韓国のエース、チョンジヒ相手に3ゲームを連続で落とし、0-3と追い詰められたところから4ゲーム連取で大逆転勝利。

 

そのままの勢いで決勝も勝ちきりました。

 

パリ五輪に向けて女子の次世代エースとして名乗りを挙げる好スタートを切りました。

 

実業団を退社してプロ選手として活動を始めた安藤みなみも韓国の強豪シンユビンを破りベスト4まで進んでいます。

 

 

・男子ダブルス

 

1回戦

 

木造勇人/吉村和弘 3-1 サティアン・グナナセカラン/アンソニー・アマルラージ(インド)
宇田幸矢/戸上隼輔 3-0 ハーメット・デサイ/Manav Vikash THAKKAR(インド)

 

準々決勝

 

宇田幸矢/戸上隼輔 3-1 チュウダン/ベネディクト・デューダ(ドイツ)
木造勇人/吉村和弘 1-3 セドリック・ヌイティンク(ベルギー)/ボヤン・トキッチ(スロベニア)

 

準決勝

 

宇田幸矢/戸上隼輔 1-3 チョスンミン/アンジェヒョン(韓国)

 

 

期待の大学生コンビ、宇田と戸上のダブルスはドイツの強豪ペアを破ってベスト4に進むも、準決勝で韓国ペアに敗戦。

 

しかしシングルスでの早期敗退を引きずらず、ベスト4まで進めたのは評価できるポイントでしょう。

 

決勝は宇田・戸上ペアを破った韓国ペアがイングランドのリアム・ピッチフォード/ポール・ドリンクホールのペアを破って優勝しています。

 

 

・女子ダブルス

 

1回戦

 

芝田沙季/佐藤瞳 0-3 リン・イエ/ゼンジャン(シンガポール)
長ア美柚/安藤みなみ 3-1 ウーインラン/ZHU Chengzhu(シンガポール)

 

準々決勝

 

安藤みなみ/長ア美柚 3?0 李皓晴/杜凱?(香港)

 

準決勝

 

長ア美柚/安藤みなみ 3-0 リン・イエ/ゼンジャン(シンガポール)

 

決勝

 

長ア美柚/安藤みなみ 3-0 チョンジヒ/ヤンハウン(韓国)

 

 

長崎・安藤のペアが1回戦で1ゲームを落としたのみで、残りは全てストレート勝ちと圧巻の優勝。

 

長ア美柚は2019年シーズンにも木原美悠とのダブルスでワールドツアーグランドファイナルに優勝しておりダブルス巧者ぶりを発揮しました。

 

 

・混合ダブルス

 

1回戦

 

戸上隼輔/早田ひな 3-0 チュウ・ツェユ/ゼン・ジャン(シンガポール)

 

準々決勝

 

戸上隼輔/早田ひな 3?1 フージェンジェ/リホチン(香港)

 

準決勝

 

戸上隼輔/早田ひな 3-1 ウォンチュンティン/ドゥホイカン(中国香港)

 

決勝

 

戸上隼輔/早田ひな 3-1 チャンウジン/チョンジヒ(韓国)

 

 

戸上・早田のペアが見事に優勝。早田はシングルスとの2冠を達成しました。

 

韓国や香港のエースペアを破っての優勝ということで、戸上・早田のペアも世界トップクラスを争う実力を示しました。

 

過去に早田は張本と組んだ混合ダブルスや伊藤美誠と組んだ女子ダブルスでも好成績を残しており、ダブルス巧者ぶりを今大会も発揮。

 

戸上も今大会、宇田との男子ダブルスでベスト4に入っており、今後に期待の持てる結果となりました。

 

 

 

 

 

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