2005年世界陸上直前特集1

世界陸上直前特集1

今日は直前特集という事で見所をたっぷり紹介したいと思います。

 

まず注目種目としてはやっぱり花形種目の男子100m。この種目今大会は特に面白いですよ!まずはつい最近ティムモンゴメリの持つ従来の世界新記録を0,01上回る9,77という世界新記録を出したジャマイカのアサファパウエル。

 

この人走るパウエル国務長官とか言われていますが100で世界新を出すというのは本当に凄い事なんですよ!五年かけて0,01を更新するような世界ですからね。

 

 

そして去年の五輪100mで金メダル、今年の全米選手権100と200の二冠を達成したジャスティンガトリンも超有力な優勝候補。全米二冠というのはモーリスグリーンもカールルイスもやった事がないらしいですよ。

 

そして同じくアメリカから底力はガトリン以上と言われるショーンクロフォード。この人去年のアテネ100では実力を出し切れずに4位に終わってしまったんですがそれでも9,8台。そしてアテネ200ではガトリンに圧勝して金メダル。安定感は一番です。

 

 

さらには前回の世界陸上金メダリストであるセントクリストファーネイビスのキムコリンズ、アテネ銀メダリストであるポルトガルのフランシスオビクウェル、アメリカ第三の男スコット、今期絶好調のガーナのザガリなども優勝戦線に加わってくるという史上稀にみる群雄割拠。

 

また末續慎吾は出場を見合わせたものの日本から朝原宣治が出場します。夢のファイナリストになれるかどうか・・・。応援しましょう。

 

ちなみに私の予想では金メダルはショーンクロフォード、銀メダルはアサファパウエル、銅メダルはジャスティンガトリンといったところでしょうね。

 

男子200では上記に上げた面々に前大会銅メダリストの末續慎吾が参戦してきます!今大会のメダルはちょっと厳しいかもしれませんがなんとかいいところまでいってほしい。

 

 

男子400ハードルなんかも面白い。この種目ではなんとあのマイケルジョンソンの400m室内世界記録を破ったカーロンクレメントがハードルで参戦!

 

なんで400で出ないの?って思われそうですが本人いわく「僕はハードルの選手だからハードルで出るのは当たり前だろう」との事。このクレメントという新星出現で今まで無敵だったドミニカのフェリックスサンチェスがどういう走りを見せるかですね。

 

この二強対決。どっちが勝つか楽しみです。そして前々大会の世界陸上エドモントン銅メダリストの為末大、さらにはその為末に勝った新星、成迫健児にも注目したいですね。

 

 

男子110ハードルはアテネで金メダルを獲得した中国の劉翔がダントツの優勝候補ですね。この人はアテネで金メダルを取った時それまで10年以上破られていなかったコリンジャクソンの世界新記録と同タイムで一着。

 

ヘルシンキでもあの記録を出せれば勝てる選手はいないでしょう。そして劉翔に対抗するのがあのハードルなぎ倒し男アレンジョンソン。

 

世界陸上では過去五大会出場し途中棄権した99年セビリア大会を除く四大会全てで金メダルを獲得。しかし去年のアテネでは予選で転倒するなど五輪でのメダルはありません。

 

しかし世界陸上になると力を発揮するアレンジョンソン。今大会も制して世界陸上三連覇なるのでしょうか?

 

そしてシドニー五輪で金を取って以来世界陸上二大会連続銀、アテネでは銅と金メダルを取れていないキューバのアニエルガルシアが久々の金メダルを狙います。この種目はこの三人の優勝候補にアメリカのトランメルあたりが絡む展開になるでしょう。

 

 

女子短距離種目の見所

 

女子の方も面白いですよ。100ではアテネ金のベラルーシのネステレンコあたりが優勝候補か。そしてアテネ銅のジャマイカのベロニカキャンベル、前大会銅のチャンドラースターラップあたりが絡んでくるか。

 

正直本命だらけの男子とは違って本命がまったくいない違う意味で男子と同じくらい誰が勝つかわからない状況です。そして200で強くなるのが上で紹介したベロニカキャンベル。

 

この人はアテネで100は銅だったものの200では金を獲得。現在200で27連勝中という圧倒的な強さを見せています。

 

 

それに対抗するのはアテネでこのキャンベルに惜しくも負けて銀だったアメリカのアリソンフェリックス。この選手はまだ19歳という若さ。それでも2年前の世界陸上でも女子高生スプリンターとして注目を集めていたので若さゆえの経験面はまったく問題無いでしょう。

 

ちなみに織田祐二さんはこの選手の大ファンですw。200はこの二人の一騎打ちと予想。また400はメキシコのゲバラが強い。

 

 

あとは400mハードルも面白いですね。去年のアテネでは前回の世界陸上金のオーストラリアのヤナピットマンVS世界記録保持者であるロシアのペチョンキナの対決と言われていたんですがここで優勝をさらったのが地元ギリシャのハルキア。

 

今年の世界陸上でもこの三人の激しい金メダル争いが予想されます。

 

というわけで今日は短距離種目を中心に紹介。長くなったので残りの種目は明日以降という事で。

 

 

 

 

 

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