世界陸上大阪を応援しよう!

世界陸上大阪を応援しよう!

まずは短距離種目から。陸上の花形種目といえばなんと言っても男子100m!04年のアテネ五輪、05年のヘルシンキ世陸で二冠を達成したのはアメリカのジャスティンガトリンですが先日ドーピングで陽性反応が出たために出場停止処分を受けています。

 

そこでガトリンがいない今優勝候補に踊り出てきたのがジャマイカのアサファパウエル。この人は9,77の世界新記録保持者で大阪での優勝候補筆頭に挙げられるでしょう。

 

 

またティムモンゴメリ、ジャスティンガトリンと世界記録を更新した選手が次々とドーピング違反に問われているアメリカですがガトリンの後をうけて出てきたのがタイソンゲイ。

 

この選手は二年前のヘルシンキで男子200m4位とあまり目立つ選手でもなかったのですが(ちなみにこの時はアメリカの1,2,3,4フィニッシュだった)先日追い風参考ながらパウエルの記録を上回る9,76を出しました。

 

大阪ではアサファパウエルVSタイソンゲイという二強対決が注目です。その他の国の有力選手を挙げると欧州選手権優勝者であるポルトガルのフランシスオビクウェルや四年前のパリ世界陸上で金メダリストを獲ったキムコリンズあたりか。

 

 

200mに目を向けるとパウエル、ゲイら100陣に加えて世界歴代二位の記録を持つゼイビアカーター、ヘルシンキ銀のウォーレススピアーモンのアメリカ勢やジャマイカのウサインボルト、そして日本の末續慎吾にも注目です!

 

ライバルは多いですが昨年は200でオビクウェルに勝ったりもしているので調子がよければメダルだってありえます。

 

 

400では圧倒的に強いのがジェレミーウォーリナーですね。この人あのMJの後継者と言われておりヘルシンキでは400とマイルリレーの二冠を獲得。

 

またこの選手は全米選手権で200にもエントリーしてるらしいのでウォーリナーが200にも出てくるなら男子200はさらに激しい争いになることでしょう。

 

 

女子に目を向けると100の優勝候補はヘルシンキで金を撮ったアメリカのローリンウィリアムズ、そしてフランスのクリスティーンアーロン、ジャマイカのベロニカキャンベルを中心とした争いになると思われます。

 

200ではアテネ銀、ヘルシンキ金のアリソンフェリックスとヘルシンキでアリソンに負けるまで200で27連勝と圧倒的な力を見せ付けていたベロニカキャンベルが一騎打ちの様相を呈しています。

 

この対決は200専念のアリソンVS100と同時出場のキャンベルという面もありますね。

 

また女子400はダーリング、リチャーズ、ゲバラの争いか。

 

 

今度はハードル。男子110ハードルは世界記録保持者である中国の劉翔VSヘルシンキで金を獲ったフランスのドゥクレ。この二人なんと同い年!まさにライバルって感じですね〜。

 

アテネで勝ったのは劉翔でヘルシンキで勝ったのはドゥクレ。さて果たして大阪で勝つのはどちらか・・・。アレンジョンソン、コリンジャクソン、アニエルガルシアらこの種目で一時代を築いたスター達が一線を退いた今、世代交代の時という感じですね。

 

 

男子400ハードルはなんと言ってもヘルシンキの銅メダリスト為末大に注目!また成迫健児も為末と互角くらいの力をつけてきているので二人揃っての決勝進出に期待。

 

ライバルは王者フェリックスサンチェスが退いた今バーションジャクソン、ジェームズカーター、カーロンクレメントらアメリカ勢が強敵。現状ではアメリカの1,2,3フィニッシュが濃厚ですがなんとか一角を打ち崩して欲しい。

 

 

女子100ハードルはヘルシンキの王者ペリーVSパリの王者フェリシエンVSジョアンナヘイズ。ジョアンナヘイズは前回大会でも優勝候補に挙げられていたのですが決勝で転倒してしまったので今度こそはとリベンジを狙っているでしょうね。

 

また400ハードルは前王者のペチョンキナがやはり強いのか。

 

 

リレーでは日本勢に悲願のメダル獲得を目指して頑張ってもらいたいですね〜。4×100は一年ぶりの朝原宣治復帰で塚原直貴、末續慎吾、高平慎士、朝原宣治という四人が有力。

 

4×400は金丸祐三を中心に為末、成迫、高平ら多種目からの出場もありうるオールスターメンバーです。実力はアメリカ以外ほぼ互角!バトンパスさえ上手くいけば狙える!

 

 

女子800はカラタイルド、アンドレアノア、ベンハシ、チェルカソワの四強対決。

 

男子1500はヘルシンキ金のラシドラムジが優勝候補筆頭。それに続くのがアテネ銀のバーナードラガト、そしてケニアのダニエルキプチュルチュルコメンでしょうか。

 

しかしヒシャムエルゲルージは偉大だった・・・。引退が惜しまれます。エルゲルージ対ラムジも見てみたかった・・・。

 

 

長距離の注目選手

 

長距離に目を向けますと男子10000mはパリ世陸、アテネ五輪、ヘルシンキ世陸と主要世界大会三連覇中であるエチオピアのベケレに注目。この人は主要世界大会六連覇を達成した偉大なる皇帝ハイレゲブラセラシエの後継者です。

 

このゲブラセラシエは陸上ファンじゃない方には馴染みが薄いと思いますが自分が「最も偉大な陸上選手を五人挙げよ」と言われたらマイケルジョンソン、カールルイス、セルゲイブブカ、ジョナサンエドワーズと並んでこのゲブラセラシエを挙げますね。

 

 

それくらい偉大な選手です(ちなみに10人ならこの5人+ヒシャムエルゲルージ、エレーナイシンバエワ、マリーンオッティ、ハビエルソトマヨル、ロマンセブルレを挙げます)。

 

現在ゲブラセラシエとベケレでエチオピアは主要世界大会9連覇中。さあ果たして10連覇となるのでしょうか・・・。このベケレは5000、10000両方共世界記録を持っているので、もちろん5000でも優勝候補です。

 

 

また日本でも竹澤健介が4月にA標準を突破しています。この竹澤選手。皆さんどこかで聞き覚えありませんか・・・?

 

そうあの箱根駅伝で早稲田にシード権をもたらした二区区間賞の竹澤です!この竹澤もおそらく世界陸上に出てきますよ。是非日本記録更新を狙って欲しい。大阪で日本記録出したらハンカチ王子より注目されていいと思うんだけどな〜

 

 

女子10000ではエチオピアのディババ姉妹VS中国のケイケイナVSイギリスのポーララドクリフという対決。ヘルシンキではディババ姉妹が圧倒的な強さを見せ付けましたが果たして大阪ではどうなるか・・・。

 

男子3000障害ではケニアを捨ててカタールに帰化したサイフサイドシャヒーンに注目。この人は世界記録保持者であり、また世界陸上二連覇中という圧倒的優勝候補。

 

そしてこの人は自らの手で母国ケニアの連勝記録をストップさせました。このシャヒーンに敗れ二位になったケニアのエゼキエルケンボイはこのまま負けるわけにはいかないでしょう。

 

 

男子マラソンは前回のヘルシンキで尾方剛が久しぶりに日本にメダルをもたらしました。そして今大会も尾方は出ます!イタリアのステファンバルディーニ、ブラジルのバンデルレイデリマなどライバルも多いですが頑張って欲しい。

 

逆に女子マラソンは95年の浅利純子、97年の鈴木博美、99年の市橋有里、01年の土佐礼子、03年の野口みずきと連続で続いてきたメダルが遂に05のヘルシンキで途切れました。

 

しかもポーララドクリフ、キャサリンヌデレバに力の差を見せ付けられ完敗。団体の金メダルも逃しました。この結果が日本にもたらした落胆は大きかった・・・。

 

大阪ではホームなんで是非リベンジを果たしてもらいたい!やはり注目は過去にメダルを獲った経験がある土佐礼子か。

 

 

残り種目をざっと紹介

 

残りざーっとその他の種目いってみましょう。

 

男子走り高跳びで最近急速に伸びてきたのが醍醐直幸。昨年に2m33の日本新を樹立した彼が大阪でも同等の記録を出せればメダルに手が届きます。

 

数年前まで圧倒的に強かったステファンホルムやジャックフライタークらの力に陰りが見られるので十分チャンスはあるでしょう。

 

 

女子走り高跳びはヘルシンキ金、スウェーデンのカイサベリークイストに注目。この人母国でモデルもやってます。美人ですよw。

 

ヘルシンキでは圧倒的な力の差を見せ付けて優勝しましたがこの時はアテネ王者のエレーナスレサレンコが出場していませんでした。今度こそベリークイストVSスレサレンコの頂上対決が見られるのか注目。

 

 

男子棒高飛びは澤野大地!現在の男子棒高飛び界は実力伯仲。

 

アメリカのトビースティーブンソン、ブラッドウォーカーやイタリアのジビリスコ、オランダのラッキー男ブロムなどライバルも多いですがホームで日本記録級の記録を出せればメダルも見えてきます。また男子走り幅跳びはクリスチャンオルソンが強い。

 

女子棒高飛びはなんといってもエレーナイシンバエワでしょう!ヘルシンキで5m01の世界新を出した彼女が大阪の地で新たな伝説を創りあげるのでしょうか。

 

 

女子走り幅跳びはイケクミちゃんこと池田久美子!この人も美人ですよw。昨年日本記録を更新し夢の7mも視野に入ってきました。醍醐や澤野同様に日本記録更新=メダルという状況にいる一人。

 

 

投てきではやっぱり室伏広治でしょう。前回のヘルシンキは欠場しましたが01エドモントンで銀、03パリで銅、04アテネで金と主要世界大会のメダルは全色獲得しています。

 

ここは当然二つ目の金を狙ってもらわないと!因縁の相手であるアドリアンアンヌシュやイワンティホンらがライバルです。

 

 

というわけで長々と、本当に長々と紹介してきましたがいかがだったでしょうか?

 

 

最後に日本のメダル数を予想してみますと・・・ズバリ5つ!室伏と女子マラソンで確実にとって末続、為末、成迫、醍醐、澤野、池田、男子マラソン、リレーで3つという感じ。

 

今までの世界陸上での日本の最大メダル獲得数は確か3つだった気がするので少々多めに見積もりすぎな感もありますがまあホームなんで!日本記録連発でメダルラッシュ!というのに期待したいですね。

 

 

 

 

 

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