ウサインボルトの凄さとリレーの展望
200は19,19でしたねw。もう凄すぎて笑っちゃうくらいのタイムw。まあ昨日の記事で100を二倍にしたタイムの19,16を引き合いに出してこれくらいは出せるかもと書いたので予想してなかったわけではないんです。
でもそれはウサインボルトが凄すぎるだけであって仮にボルトがいなかったとしたらこんなタイムが出るなんて予想どころか想像さえしなかったでしょう。
マイケルジョンソンの19,32が不滅の記録と言われていたのもすでに過去の話になったように感じてしまいますよね。でもボルト登場前までは確かに不滅だったんです。
1996年のアトランタ五輪で19,32を出してからずっと人類は19,3秒台どころか19,4や19,5さえ出せなかったんです。2007年にタイソンゲイが19,62を出したのがボルト登場前までの世界歴代二位のタイム。
10年以上かかってもまだMJの記録とは0,3秒の開きがあったんです。
そして1997年に初めて陸上を本格的に観始めた私にとってもほぼ同時期に出されたMJの記録はずっと不滅と思いながら陸上観戦を続けてきた。それがボルトの登場で一気に短距離界の歴史が動いている。そのことをリアルに感じています。
MJ以外は誰一人19,5さえ出せなかったのが一気に二年足らずで19,19。冒頭の「ボルトじゃなかったら予想どころか想像さえしなかった」という気持ちがわかっていただけるでしょうか。
MJファンとして北京で記録が破られた時は少々寂しかったんですがまあ記録というものは破られるもの。この際ボルトには前人未到の18秒台を目指して欲しいですね。
向かい風&コーナーのきついトラックで19,19だったんで高速トラックを追い風の中走れば決して不可能ではないかもしれません。彼の進化=人類の進化とも言えますからどこまで記録が伸びるのか本当に楽しみです。
4継の展望
続いて北京で銅メダルをとった男子4×100の展望。
日本は予選1組。2着+タイムで2国が予選通過。1組のライバルはトリニダートトバゴ、フランス、ブラジルになるでしょう。走力的には日本はこの組の三番手か。
トバゴのメンバーはおそらく100ファイナリストのリチャードトンプソン、マルクバーンズに100二次で10,27のカランダー。そして200で準決勝に残ったソリロか。うん強いねw。
フランスは100準決勝で10,18のエムバンジョクに二次フライングで失格したもののエムバンジョクと同等の実力はあるであろうクリストフルメトル。そして200で決勝まで進んだアレルトに100二次で10,27のポニョン。これも強いぞw。
日本は江里口匡史、塚原直貴、高平慎士、藤光謙司が有力と言われていますがまあ予選はとにかくブラジルに負けないよう三着に入ることを考えてほしい。
他の組は2組がアメリカ、イギリスの二強。3組がジャマイカの一強なのでおそらく1組3位で38,5くらいのタイムを出せばまず決勝に残れるでしょう。
というわけでついでに決勝の展望も書いちゃいますw。
まあまずジャマイカとアメリカには勝てませんw。トバゴとフランスも日本より早い。他にはイギリスも強いですね。100ファイナリストのチェンバースに準決勝進出のタイロンエドガー、二次で10,23のウイリアムソンがいる。さらに200で準決勝まで進んだデボニッシュもいる。
純粋に戦力だけで予想するのであれば
一位 ジャマイカ
二位 アメリカ
三位 フランス
四位 トバゴ
五位 イギリス
六位 日本
七位 ドイツ
八位 ブラジル
といったところでしょうか。正直厳しい。ただこの順位はバトンパスを度外視した走力のみの予想。バトンパスも実力のうちだというのは北京の例を見てもお分かりでしょう。
まあ日本も朝原宣治、末續慎吾が抜けてバトンパスが熟成されているとは言い難いのですがwしっかりと繋いで個々がベストの走りをすることだけ考えれば自然といい結果がついてくるのではないでしょうか。期待しましょう。
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