2010年W杯アジア三次予選 日本代表対バーレーン代表戦の考察(ホーム)

2010年W杯アジア三次予選 日本代表対バーレーン代表戦の考察(ホーム)

バーレーン代表戦はなんとか1−0で勝利。まあ最後のゴールはラッキーでしたが最初のPKとか前半終了間際の遠藤保仁のFKとかで運がなかったぶん最後にツキがまわってきたと考えれば順当な結果と言えるでしょう。

 

しかしですよ。これで日本代表がバーレーン代表を上回ったわけでは決してない。アウェーで1−0で負けてるんだからあくまで互角でしかない。最終予選を考えるなら本来なら圧倒して勝たなくてはいけなかった。最終予選の組み分けは27日に行われますが

 

日本、韓国、サウジアラビア

 

とか

 

日本、オーストラリア、バーレーン

 

という組合せが普通に起こりうるわけです。歴代最強との呼び声高いウズベキスタン代表やアテネベスト4のイラク代表も入ってくるかもしれない。

 

そう考えると最終予選ではバーレーン代表レベルの相手には絶対に勝たなくてはならない。少なくともホーム&アウェーで1勝1分でなければ。

 

 

だとすると三次予選の現段階でバーレーン代表と互角というのはやばい。やばすぎる。フランスW杯予選で初出場を果たしてから3回目となる今回の予選。

 

フランスの時はUAE代表を蹴落としてイラン代表かオーストラリア代表のどちらかに勝てばよかった。当時は悲願達成などと騒がれ実際に日本サッカー史に残る試合だったが客観的に見て予選突破確率は70%近くあった

 

ドイツの時の最終予選は実質2強2弱。さらにバーレーン代表に例え足をすくわれたとしてもウズベキスタン代表、トリニダートトバゴ代表に勝ちさえすればW杯に行けた。突破確率は90%以上あっただろう。

 

 

最も厳しい予選になる

 

では今回はどうか。私は過去三大会で最も厳しい予選になるとみる。確率は60%くらいというところではないか。ほぼ全チーム日本代表を倒す力はもっている。先ほど例にあげた三強の力が互角だとすれば他に足をすくわれないとしても確率は66%になる。

 

今の地力ではもちろん日本代表はアジアトップクラスの力を持っているのは疑いようがない。しかし60%という確率ではあまりにも不安だと思う。9月の最終予選まで地力を着実に積み上げて確率をあげること。とにかくこれに専念してほしい。

 

 

今日の試合の苦戦の原因は若さ。内田篤人、安田理大、本田圭佑らの若さゆえの甘さが苦戦を招いてしまった。とはいっても年齢的に若いのは当たり前、自分が言いたいのは精神面の若さ。安田は自陣で信じられないような軽いパスミスを何度も行った。

 

内田は頻繁にボールを奪われ相手の攻撃の基点となってしまった。本田圭は前半終了間際の遠藤のFKのこぼれだまは絶対決めなければならなかった。メッシやルーニーは例え若くても絶対にあんなプレーはしない。

 

 

先ほど地力を積み上げると言いましたがやはり一番大きいのは若い力。そういう意味で今日の三人以外にも香川真司や長友佑都を使った岡田監督のメンバー選考には共感を持てる。

 

ただ呼ばれた彼らがいかに実力を伸ばせるのかが別の話。北京世代にはまだまだいい選手がたくさんいるのだからどんどん伸びてA代表に入っていってほしい。それが日本の強化に最もつながる方法だから。

 

今回の最終予選は前回と違って5チームでのリーグ戦。9月は熱い戦いになりそうだ・・・。

 

 

 

 

 

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