世界陸上テグ大会四日目&五日目 〜次世代の台頭〜

世界陸上テグ大会四日目&五日目 〜次世代の台頭〜

さて四日目と五日目のトピックをざっと振りかえりましょう。まずは四日目。

 

女子棒高跳びは女王エレーナイシンバエワがまさかのメダル無し!二大会連続でメダル無しはもう衰えと見るしかないでしょうか。ただフェオファノアがまだまだやれてるんだからイシンバエワだってまだやれると思うんですけれども。

 

結局最終的な順位はムレル、スタルツ、フェオファノアの順番。イシンバエワ、ジェニファーサー、モニカピレクと予想したのはどこの素人ですかねまったく(私ですw)。しかしムレルは強かった!

 

女子棒高跳びは2003年パリ大会でのエレーナイシンバエワ、スベトラーナフェオファノア、ステーシードラギラの三つ巴の戦いがかなり面白かったのですが今大会もそれに近い面白さがありました。

 

 

女子400mHは準決勝。メラニンウォーカー対ラシンダデュマスの一騎討ちと予想されていましたが、ロシアのアンティクが非常に良い走りをした。決勝はもうアンティク対ラシンダデュマスと言っていいかもしれません。

 

しかしメラニンウォーカーにしても前大会はユリアペチョンキナの世界記録に0.08と迫る好記録で優勝。この種目は世界新の可能性もあるかもしれません!

 

 

男子800mでは世界記録保持者のデイビッドルディシャが貫録勝ち。ルディシャは世界記録は最初から狙わずに勝負に徹しましたね。200m〜300mくらいで少しスピードを緩めたところでそう感じました。

 

記録も作れるし勝負強さも兼ね備えたルディシャに勝てる選手はなかなか出てこないんじゃないかと感じさせるほどの強さを見せたレースでした。しかし準優勝のカキもまだまだ伸びてくる選手でしょう。

 

 

女子3000SCはザリコワが優勝。優勝候補と言われていたケニアのチェイワは3位。この種目は伝統的にロシアが強いですね。

 

 

男子400mはラショーンメリットが有利と言われながらもグレナダのキラニジェームズが勝った!10代から頭角を現すカリブの選手というのはボルトを思い起こさせる。

 

早いうちにPBを43秒台までもっていければMJの世界記録を更新する可能性だってあるかもしれないですね。

 

MJが1999年大会で出したセビリアの伝説はいまだに覚えています。あれを越えるのは至難の業だと思っていましたが・・・。もしかしたらと思わせる選手が出てきたというだけでも俄然楽しみになってきました。

 

 

五日目の競歩は本命が強さを見せる

 

そして五日目の女子20km競歩ではロシアのカニスキナが優勝。日本の渕瀬真寿美も一時はメダル争いに加わるくらいの歩きを見せましたが、脱水症状を起こして途中棄権。

 

毎大会観てて思うのですが競歩ほど過酷な陸上競技の種目は無いですよね・・・。でも忍耐を美徳とする日本人向きの種目でもあるとも思います。本気で強化すれば世界トップも狙えるかもしれないのでこれからも日本選手には頑張って頂きたいです。

 

 

明日の見所

 

というわけで四日目と五日目の競技を振り返りました。明日の見所としては男女400mH決勝があります。

 

男子はバンジル対バーションジャクソンという対決に注目。

 

女子はアンティク対ラシンダデュマスという構図になるのでしょうか?世界記録に期待!

 

 

そして二大会連続メダルを目指す男子やり投げの村上幸史も予選を迎えます。きっちり80m越えの投擲を一回目に投げてすっきり予選通過して欲しいですね。室伏が作った投擲のいい流れに乗っかれ!

 

女子の200mは福島千里が登場!100mに続き200mでも準決勝進出を目指して欲しい。そして四連覇を目指すアリソン・フェリックスも登場。

 

400mで体力を消耗しているかと思いますが、100m王者のカルメリタジーターや100m銀のベロニカキャンベルブラウンをどう迎え撃つか注目です。

 

 

男子マイルリレー予選では日本チームが決勝進出を狙いますし、男子走り高跳びや女子三段跳びも決勝がありますし・・・いやーどれも楽しみだ!w

 

明日も熱い戦いが観れることを期待しています。

 

 

 

 

 

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