世界陸上ドーハ メダル獲得数予想

世界陸上ドーハ メダル獲得数予想

恒例のスポーツ予想シリーズ。過去の予想と結果はこちら

 

最近は控えめに予想して結果が上振れするという予想が続いている。

 

この傾向も踏まえて世界陸上ドーハの日本のメダル獲得数を予想したい。

 

 

世界大会3連続メダル獲得を狙う4×100リレー

 

リオ五輪で銀メダル、前回ロンドン世界陸上で銅メダルとすっかりお家芸のようになった男子4×100mリレー。通称4継。

 

サニブラウン、小池祐貴という新たな9秒台スプリンター二人を加え、ますます層が厚くなった。

 

今季日本はダイヤモンドリーグロンドンで多田修平-小池祐貴-桐生祥秀-白石黄良々というメンバーで37秒78という日本歴代3位のタイムを出している。

 

サニブラウンを欠いてのこのタイムであれば、今季世界ランク1位の37秒6を出したイギリスとも互角に近い勝負ができるだろう。

 

サニブラウンを加えたメンバーだと以下の2パターンのオーダーが有力。

 

多田修平-小池祐貴-桐生祥秀-サニブラウン

 

小池祐貴-白石黄良々-桐生祥秀-サニブラウン

 

どちらのオーダーでも37秒6の日本記録更新は十分に狙え、日本記録を更新できれば金メダルも見えてくるだろう。

 

 

ライバルは前回大会王者で今季世界ランク1位のイギリス。

 

そして走力ではずば抜けているアメリカ。

 

アメリカは毎回バトンパスに難があるが、メンバーはクリスチャンコールマン、ジャスティンガトリン、ノアライルズ、マイクロジャース、クレイヴォンギレスピーといった豪華メンバーで組んでくる。

 

バトンさえ決まれば優勝候補筆頭と言っていいだろう。

 

 

今大会はアメリカ、イギリス、日本の3強と言っていいので、日本が普段通りのバトンができれば銅メダル以上は確実。

 

あとは色がどうなるか。来年の東京五輪に繋げるためにもここでアメリカやイギリスに勝てて金メダルを取っておきたい。

 

 

お家芸となった男子50km競歩

 

男子50km競歩は2015年世界陸上北京で谷井孝行が銅メダル、16年リオ五輪で新井広宙が銅メダル、17年ロンドン世界陸上では新井広宙が銀メダル、小林快が銅メダルと3大会連続で4個のメダルを獲得している。

 

こちらも日本のお家芸になったと言っても良いだろう。今大会もメダル獲得が期待される。

 

 

最も期待が高いのが20km競歩の世界記録保持者である鈴木雄介。

 

20km競歩の世界記録保持者でありながら、東京五輪では50km競歩の方が金メダルを狙いやすい可能性があると考えた冷静な判断がまず見事。

 

そして転向早々に日本記録を樹立。50km競歩の世界に新たな風を吹き込んだ。

 

 

鈴木雄介の日本記録は今大会出場選手で3番目のシーズンベスト。

 

今季世界ランク1位で前回王者のディニ。そして世界ランク2位の王欽。さらにリオ五輪金メダルのトートが金メダルを争うライバルになってくるだろう。

 

また、日本は勝木隼人、野田明宏も出場し二人ともメダルを争える力はある。

 

 

悲願の初メダルを目指す男子20km競歩

 

男子20km競歩もこれまでメダル有力と言われ続けながらも、これまで世界大会でのメダル獲得はなし。

 

男子50kmに先を越されてしまった印象だが、今大会こそは初のメダル獲得に期待したい。

 

持ちタイムとしては男子50km競歩よりも良く、今季世界ランキング上位7人中6人が日本人選手。

 

 

出場する山西利和、池田向希、高橋英輝は三人とも金メダルを狙える位置にいる。

 

世界ランキング1位の山西、3位の池田、そして日本選手権王者の高橋というメンバーは史上最強と言える。

 

三人で上手くレースを作って悲願のメダル獲得を目指して欲しい。

 

 

ライバルはリオ五輪で金銀を独占するなど安定した力を発揮している中国勢。

 

そして前回王者のアレバロなども強敵になってくるだろう。

 

 

メダルの可能性もある跳躍種目

 

これまで世界陸上でメダルを獲得したことがない跳躍種目だが、今大会はメダルに届く可能性もある。

 

男子走り高跳びは今季記録が低迷しており、2m30cmを跳べば十分メダルに手が届く記録水準にある。

 

今季世界室内で2m35cmを跳んでいる戸邉直人は本番でメダルラインを跳ぶ力は十分にある。

 

 

今季室外の世界最高記録は2m33cmだが、2m30cmを超えている選手が20人以上いる。

 

つまり20人以上の選手が3cmの記録にひしめいているということだ。

 

かつてバーシムやボンダレンコが2m40cmラインで争っていた時代はすでに過ぎ去った。

 

今は本命不在の大混戦。戸邉直人、そして2m30cmを跳んでいる20人の一人、衛藤昂がメダルを狙うことになる。

 

 

男子走り幅跳びでは今季日本記録を出した城山正太郎と橋岡優輝に期待がかかる。

 

城山の日本記録は今大会出場選手中シーズン2位の記録と純粋な記録だけではメダル候補と言える。

 

ただしこの記録は記録が出やすい競技場で一発出した記録なので、現実的には入賞が目標だろう。

 

 

この種目はエチェバリアが頭一つ抜けている印象で、マニョンガやサマーイがそれに続く。

 

城山や橋岡がここで入賞ラインまでもっていければ、来年の東京五輪のメダル獲得も夢では無くなりそうだ。

 

 

最終メダル獲得数予想

 

以上が主なメダル期待種目となる。

 

なお男子100mのサニブラウンもメダル獲得の可能性は0ではないと思っているが、注目の集まる男子100mの展望は後日別途専門記事にまとめたいと思う。

 

 

今大会のメダル予想については4継で1つ、競歩で1つの計2つとしたい。

 

競歩で複数メダルも可能性はあると思うが、逆にリレーでバトンが上手くいかない可能性なども加味してバランスを取った。

 

 

そしてできることならば2011年大邱世界陸上の室伏広治以来の金メダル獲得を期待したい。

 

リレーも競歩も金メダルは今まで獲得したことがない。

 

悲願と言ってもいいが、そろそろ獲得して良い頃合いだろう。それだけの実績は積み重ねてきた。

 

両種目共、東京五輪での金メダル獲得が最大の目標であり、それより前に一度世界大会で金メダルを獲得しておくという経験は来年に活きてくるはずだ。

 

 

 

 

 

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