東京五輪 柔道混合団体戦展望
柔道団体の展望です。
まず柔道団体の実施階級は男子73kg級、男子90kg級、男子100kg超級、女子57kg級、女子70kg級、女子78kg超級の６階級。
ですが実施階級より一つ下の階級の選手が出場する場合もあるので、一つ下の階級も含め、出場選手の個人戦の成績をまとめます(○は実施階級)。
日本
男子66kg級：阿部一二三 金メダル
男子73kg級：大野将平 金メダル ○
男子81kg級：永瀬貴規 金メダル
男子90kg級：向翔一郎 ３回戦敗退 ○
男子100kg級：ウルフアロン 金メダル
男子100kg超級：原沢久喜 ５位 ○
女子52kg級：阿部詩 金メダル
女子57kg級：芳田司 銅メダル ○
女子63kg級：田代未来 ３回戦敗退
女子70kg級：新井千鶴 金メダル ○
女子78kg級：濱田尚里 金メダル
女子78kg超級：素根輝 金メダル ○
日本は実施階級６階級中金メダル３個、銀メダル１個と圧倒的な戦力を持っています。
初戦はドイツ対難民選手団の勝ったチームと当たりますがおそらくドイツが上がってくるでしょう。
ドイツの個人戦成績は以下の通りとなっています。
ドイツ
男子66kg級：ザイトル ２回戦敗退
男子73kg級：バントケ ２回戦敗退 ○
男子81kg級：レッセル ５位
男子90kg級：トリッペル 銀メダル ○
男子100kg級：フレイ ベスト８
男子100kg超級：フレイ ２回戦敗退
女子52kg級：不出場
女子57kg級：シュトール ２回戦敗退 ○
女子63kg級：トライドス ２回戦敗退
女子70kg級：スコッチマッロ ５位 ○
女子78kg級：ワグナー 銅メダル
女子78kg超級：グラボフスキ ２回戦敗退 ○
男子90と女子70は好成績を残しているので向と新井には頑張ってもらう必要があります。
それ以外の階級はそれほど力は無いので大野、芳田、原沢、素根を温存するために阿部兄妹、濱田、ウルフを出場させるという作戦をとってくるかもしれません。
準決勝で当たるブロックを見ると、韓国とモンゴルが１回戦で当たり、勝った方とROCが当たります。
韓国とモンゴルの今大会成績は以下の通り。
モンゴル
男子66kg級：ヨンドンペレンレイ ベスト８
男子73kg級：ツェンドオチル 銅メダル ○
男子81kg級：モラエイ 銀メダル
男子90kg級：ガントゥルガ ２回戦敗退 ○
男子100kg級：オトゴンバータル ３回戦敗退
男子100kg超級：ドゥーレンバヤル ２回戦敗退
女子52kg級：ソソルバラム ３回戦敗退
女子57kg級：ドルジスレン １回戦敗退 ○
女子63kg級：ガンハイチ ３回戦敗退
女子70kg級：不出場
女子78kg級：オトゴン ２回戦敗退
女子78kg超級：不出場
韓国
男子66kg級：アンバウル 銅メダル
男子73kg級：アンチャンリン 銅メダル ○
男子81kg級：LEE S ３回戦敗退
男子90kg級：カクドンファン ３回戦敗退 ○
男子100kg級：チョグハム 銀メダル
男子100kg超級：キムミンジョン ３回戦敗退 ○
女子52kg級：パクダソル ベスト８
女子57kg級：金知秀 ２回戦敗退 ○
女子63kg級：韓喜主 ２回戦敗退
女子70kg級：金省然 ３回戦敗退 ○
女子78kg級：尹賢智 ５位
女子78kg超級：韓美真 ベスト８ ○
男子のアンチャンリン、カクドンファン、キムミンジョンがポイントゲッターになれそうなので、ここは韓国が勝ち上がりそう。
ロシアのメンバーは
ROC
男子66kg級：シャミロフ ３回戦敗退
男子73kg級：モグシコフ ２回戦敗退 ○
男子81kg級：フベツォフ ベスト８
男子90kg級：イゴルニコフ ５位 ○
男子100kg級：イリアソフ 銅メダル
男子100kg超級：バシャエフ 銅メダル
女子52kg級：クジュティナ ３回戦敗退
女子57kg級：メジェツカヤ １回戦敗退 ○
女子63kg級：ダビドワ ２回戦敗退
女子70kg級：タイマゾワ 銅メダル ○
女子78kg級：バビンツェワ ベスト８
女子78kg超級：不出場
男子73はアンチャンリンがいる韓国。
男子90はイゴルニコフがいるロシア。
男子100超はバシャエフがいるロシア。
女子57は互角。
女子70はタイマゾワがいるロシア。
女子78は韓美真がいる韓国。
こう見るとロシアの方が有利でしょう。
次に日本対ロシアを考えると、
男子73の大野対モグシコフは大野。
男子90の向対イゴルニコフはイゴルニコフ。
男子100超の原沢対バシャエフはバシャエフ。
女子57の芳田対メジェツカヤは芳田。
女子70の新井対タイマゾワは新井。
女子78超は素根。
このあたりから苦戦の気配がしてきます。
ですが大野や新井が個人戦のような戦いができれば日本が勝てるはず。
新井対タイマゾワの個人戦の再戦がキーポイントになるかもしれないですね。
日本が決勝に進んだ場合、相手はフランスになるでしょう。フランスのメンバーは以下の通り。
フランス
男子66kg級：ルブルク ３回戦敗退
男子73kg級：ギヨーム ２回戦敗退 ○
男子81kg級：不出場
男子90kg級：クレルジュ ３回戦敗退 ○
男子100kg級：イディア ２回戦敗退
男子100kg超級：リネール 銅メダル ○
女子52kg級：ブシャール 銀メダル
女子57kg級：シジク 銀メダル ○
女子63kg級：アグベニュー 金メダル
女子70kg級：ピノ ３回戦敗退 ○
女子78kg級：マロンガ 銀メダル
女子78kg超級：ディッコ 銅メダル ○
男子73の大野対ギヨームは大野。
男子90の向対クレルジュは互角。
男子100超の原沢対リネールはリネール。
女子57の芳田対シジクは互角。
女子70の新井対ピノは新井。
女子78超の素根対ディッコは素根。
こう見ると日本はやや有利なように見えますが、フランスの女子70のピノや女子78のディッコは強敵。
新井、素根の金メダルコンビといえど簡単には勝たせてくれないでしょう。
互角の向、芳田も含め、この４人の勝敗がチームの勝負を分けそうです。
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