カタールW杯アジア予選終了時の序列

カタールW杯アジア予選終了時の序列

W杯アジア最終予選が終わり、日本代表は見事にカタールW杯出場を決めました。

 

本大会まであと半年ということで、現在の各ポジションの序列と台頭を期待したい選手についてまとめていくことにします。

 

 

・ゴールキーパー

 

最終予選でレギュラーだった権田修一はメンバー入り確実。本大会でもレギュラーでしょう。

 

ベトナム戦で先発した川島永嗣も序列2番手と判断されます。ベテランとしてチームを鼓舞する役割も期待されているはずです。

 

残る1枠を直近の試合でメンバー入りしているシュミット・ダニエルと谷晃生が争うことになるのが順当な予想。

 

現時点のスキルではシュミットの方が上かと思いますが、将来的なことを考えると東京五輪世代の谷が選ばれてもおかしくありません。

 

レギュラーの権田にベテランの川島、若手の谷という3人であれば年代的なバランスも取れています。

 

台頭を期待したい選手は現時点では無し。この4人に割って入ってきそうな選手は今のところ見当たりません。

 

 

・右サイドバック

 

最終予選通じてレギュラーだった酒井宏樹が一歩リード。SBにしては背の高さもあり、守備重視で臨むであろう本大会ではさらにスタメンに近そうです。

 

序列2番手は最終予選開始時は室屋成でしたが、現在は山根視来が逆転したか。

 

この二人の序列は今後のリーグ戦での活躍でいくらでも変わりそうです。

 

ただ現状は代表に(元も含む)川崎フロンターレ勢が多いこともあり、連携面から山根が有利な状況でしょう。

 

台頭を期待したい選手は菅原由勢と橋岡大樹。

 

菅原は海外組としてオランダのAZアルクマールで着実に結果を残し続けています。

 

東京五輪代表争いで菅原に勝った橋岡大樹も今季からベルギーのシントトロイデンに移籍して海外組に。

 

橋岡は右も左もできるユーティリティーさが魅力です。

 

 

・左サイドバック

 

序列1番手は長友佑都ですが、中山雄太が追い上げてきています。

 

長友は最終予選ではあまり良いプレーができなかった試合も多く、批判も多く受けていました。

 

ベテランの長友と若手の中山ですので、伸び代を考えれば本大会までに序列が逆転してもおかしくありません。

 

また中山は背の高さがありCBもこなせるので、守備重視で戦う本大会では有利な点でしょう。

 

台頭を期待したい選手は小川諒也。小川は今季FC東京で長友から左SBのレギュラーを奪いました。

 

攻撃センスでは現在日本最高の左SBかもしれません。

 

またセットプレーのキッカーも務めることができますので、貴重な左足のキッカーとしても重宝されそうです。

 

背も180cmを超えており、是非とも試してみてほしい選手です。

 

 

・センターバック

 

予選では主に吉田麻也と冨安健洋がスタメンで起用され、欠場時には板倉滉と谷口彰悟が代役を務めるという序列でした。

 

板倉と谷口も起用された試合では安定感のある守備を見せており、CB枠はこの4人で決まりそうな雰囲気があります。

 

植田直通、中谷進之介も最終予選に招集されていますが、ここから序列をひっくり返すのはかなり難しそう。

 

台頭を期待したい選手としては東京五輪のメンバーにも選ばれた町田浩樹、瀬古歩夢という今季から海外に挑戦した若い二人を挙げておきます。

 

しかしこの二人も吉田、冨安、板倉、谷口という序列を覆すのはかなり厳しいでしょう。

 

ただ冨安が怪我がちなので、もし本番出られないような事態になってしまった場合は、メンバー入りに食い込むチャンスはあるかもしれません。

 

また、序列という面ではむしろ板倉が吉田を逆転して、本戦では冨安と板倉がファーストチョイスになる可能性もありそうです。

 

 

・セントラルミッドフィルダー

 

アウェーでサウジアラビアに敗れて1勝2敗となった後、CMFを3人に増やして4−3−3にしてから日本は6連勝しました。

 

遠藤航、田中碧、守田英正の三人は安定感があり、序列としても盤石。怪我などのアクシデントが無ければ本大会でもこの三人がスタメンでしょう。

 

それに続く序列としては現時点ではホームベトナム戦で起用された原口元気、柴崎岳、旗手怜央になると思いますが、あまりアピールはできませんでした。

 

特に柴崎はかなり厳しいでしょう。アンカーでもインサイドハーフでも良いプレーができておらず、本大会に連れて行くのは厳しいというのが私の個人的な感覚です。

 

旗手も前半で交代させられてしまいましたが、東京五輪世代ということでまだ若く、今後半年の伸び代と左のサイドバックやウイングバックもこなせるポリバレント制を考えるとまだまだチャンスはありそうです。

 

原口も運動量と守備面を考えるとベンチ入りはできそうです。

 

また、今回呼ばれていない選手では川辺駿、稲垣祥、橋本拳人といったあたりも候補に入ってくるかもしれません。

 

台頭を期待したい選手はドイツブンデスリーガのシュツットガルトにてレギュラーとして活躍している伊藤洋輝。

 

なぜ今呼ばれていないのか疑問に思うくらいの活躍を海外ではしています。

 

柴崎岳がスペイン二部、田中碧がブンデス二部ということを考えるとブンデス一部で活躍している伊藤洋輝は試す価値が大いにあると思います。

 

また伊藤洋輝はCBやSBでもプレーができるので、個人的に台頭を待ち望んでいる選手です。

 

 

・オフェンシブハーフ

 

4−3−3が基本フォーメーションとなった今、このポジションのスタメンは2枠。

 

現状は左が南野拓実、右が伊東純也が序列1番手。

 

そして左はアウェーオーストラリア戦で2ゴールを決めた三笘薫が猛烈に追い上げてきており、右の序列2番手は久保建英というのが現在の状況です。

 

このポジションにはこれまで呼ばれてきた堂安律や中島翔哉、鎌田大地らがおり、呼ばれていないメンバーでも奥川雅也や森岡亮太ら海外で活躍している選手も多くいる激戦区。

 

日本で最も戦力が充実しているポジションなので、フォーメーションを変えて、OHを3人置くということも一案ではあると思います。

 

現状でも持て余すくらい戦力はあるので、さらにこれ以上台頭を期待したいというような選手は無し。

 

日本のストロングポイントと言えるポジションですので、現状持て余している戦力を有効活用する方法を考えて欲しいなと思います。

 

 

・フォワード

 

現状の序列1番手は大迫勇也ですが、4年前のロシアW杯の時に比べてプレークオリティが落ちており、現状自信を持ってスタメンとして任せられるような状況ではありません。

 

予選での起用方法を見る限り序列2番手を争っているのは古橋亨梧、前田大然、浅野拓磨ですが、この三人はどちらかというと裏に抜けるタイプの選手なので同じタイプとして1つの枠を争うという状況になりそうです。

 

現状最も待ち望まれているのは大迫を押しのけてポストや前線からの守備を任せられる選手。

 

ベトナム戦で先発した上田絢世に期待が集まりましたが、チャンスを活かすことはできませんでした。

 

鈴木優磨の待望論もありますが、森保監督との関係性の悪さから呼ばれていないという噂がされており、今からのメンバー入りは現実的ではないか。

 

台頭を期待したい選手としては林大地と原大智の二人を挙げます。いずれも東京五輪世代で現在ベルギーで活躍する二人。

 

林大地は元々オリンピックではリザーブメンバーだったところから本戦ではスタメンを勝ち取りました。

 

前線からしっかりハードワークで守備をこなすところやポストプレーをこなせるところは本大会向きの選手と言えるでしょう。

 

原大智も190cmを超える大会を活かした空中戦の強さが持ち味で、ベルギーリーグでの空中戦勝率も抜群。

 

一度試してみてほしい選手です。

 

 

 

 

 

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