早稲田大学の三冠以降の箱根区間配置を振り返る 5区編

早稲田大学の三冠以降の箱根区間配置を振り返る 5区編

早稲田大学の三冠以降の区間配置を区間ごとに振り返っていきます。

 

本日は5区です。

 

2011年 第87回大会

 

優勝したこの年の5区は4年生にして初めての箱根出場となった猪俣英希でした。

 

一般組ながら山の神柏原相手に抜かれた後にさらに抜き返すなど気合いのこもった走りで注目されました。

 

記録は区間9位。卒業後は三菱商事に入社しNHKの和久田麻由子アナウンサーと結婚した時も報道されるなど早稲田一般組からのサクセスストーリーなどと言われたりもしました。

 

タイム:1:21:14

 

 

2012年 第88回大会

 

猪俣が卒業した翌年に5区を担当したのはルーキーの山本修平でした。

 

1年生ながら区間3位という見事な成績で山を駆け上っています。

 

この時は早稲田の山登りは4年安泰と思いましたが、その後怪我などにも泣かせられ、結局1年次のこの年のタイムが山本修平にとって5区のベストタイムとなりました。

 

タイム:1:19:52

 

 

2013年 第89回大会

 

この年の5区も当然ながら2年生にあがった山本修平が担当しました。

 

各選手が強風に悩まされたこの年の大会ですが山本は二年連続で区間3位。

 

一時は先頭争いもするなど往路優勝に期待ができる場面もありました。

 

しかし山本修平をさらに上回ったのが日体大の服部翔大。

 

山本より2分以上速いタイムで山を駆け上り、そのまま日体大の総合優勝に繋げました。

 

タイム:1:20:35

 

 

2014年 第90回大会

 

この年は山本修平が怪我で欠場したことで代わりに走ったのは山の控えとして準備していた3年生の高橋広夢。

 

区間順位こそ12位ながらしっかりとまとめあげ、山本不在という危機をチーム一丸で乗り切ることができました。

 

シード落ちすら心配された中で山の控えだった高橋がしっかりとブレーキすることなくまとめてくれたのはチームにとって大きな出来事でした。

 

タイム:1:22:47

 

 

2015年 第91回大会

 

この年は最終学年になった山本修平が5区に出走。

 

この時も本調子ではなく区間順位こそ10位でしたが粘りの走りで最後の箱根を終えました。

 

大迫世代が卒業して層が薄くなった年と言われた中でキャプテンとしてしっかりチームに貢献してくれました。

 

なおこの年は神野大地が1:16:15という驚異的なタイムで登り、2代目山の神を襲名した年でした。

 

タイム:1:21:45

 

 

2016年 第92回大会

 

山本修平が卒業したこの年の2区は前年8区を走った2年生の安井雄一が務めました。

 

前年の箱根では1年生ながら8区の遊行寺坂をいいペースで駆け上がったことで5区として抜擢されます。

 

区間順位は5位と上位で繋ぎ、山本修平に続く山のエースとして残り2年も山は安泰だと思ったものでした。

 

山本修平と安井雄一が在籍していたトータル7年間の山登りは間違いなく早稲田にとって強みとなる区間でした。

 

タイム:1:21:16

 

 

2017年 第93回大会

 

この年から5区の距離が短くなり、5区偏重となっていた時代からバランス良い区間配分へと変更されました。

 

早稲田の5区はもちろん前年好走した安井雄一。

 

この年も区間4位と安定した山登りを見せてくれました。

 

タイム:1:14:07

 

 

2018年 第94回大会

 

この年の5区はもちろん最上級生となった安井雄一。

 

優勝を狙えるチャンスもあった年で安井も区間2位と好走。

 

しかし青山学院の竹石尚人も区間5位と好走したことで5区で大きなアドバンテージを取ることはできず。

 

残念ながら総合優勝を逃す結果となってしまいました。

 

タイム:1:12:04

 

 

2019年 第95回大会

 

山本、安井という頼りになる二人が山を支えていた時代は去り、早稲田は5区で苦戦を強いられるようになります。

 

この年は2年生の吉田巧が5区の準備をしていましたが直前で交通事故に合い欠場。

 

代わりに登ったのは3年生の大木皓太。

 

しかし基本的な走力が他校の5区を担う猛者達に比べて足りておらず、区間17位に終わってしまいます。

 

この年は2区と5区という重要区間二つがブレーキとなってしまい、シードを落とすことになってしまいます。

 

タイム:1:15:41

 

 

2020年 第96回大会

 

この年の5区は前年交通事故で不慮の欠場を余儀なくされた吉田巧が満を持して登場。

 

しかしこの年も12月の頭に怪我をして調整が遅れていました。

 

区間15位と満足のいく走りはできず、安井卒業後に露呈してしまった山の弱さを今年も克服することができませんでした。

 

タイム:1:13:56

 

 

2021年 第97回大会

 

この年の5区は1年生の諸冨湧が登場。

 

近年山が弱点だった早稲田にとって新たな山要員になるべく期待されましたが、登りに入ってからみるみる遅れだして、区間19位の大ブレーキ。

 

区間賞から5分以上遅れ、チームも優勝が狙える3位からシード争いに巻き込まれる11位に転落。

 

またしても山に課題を残すこととなりました。

 

タイム:1:17:06

 

 

2022年 第98回大会

 

この年の5区は1年生の伊藤大志。

 

ここ数年苦戦していた5区ですが1年生ながら区間11位とまずまずの結果でまとめます。

 

1年生の伊藤が大ブレーキにせず5区を凌げたということで今後に向けて明るい兆しが見えました。

 

タイム:1:13:24

 

 

 

 

 

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