VARを制すチームが今後のサッカーを制す

VARを制すチームが今後のサッカーを制す

2019アジアカップ準々決勝ベトナム戦は日本が1−0で勝利。

 

この試合は日本にとってVARに泣き、VARに笑った試合であった。

 

前半柴崎岳のコーナーキックから吉田麻也が体で押し込み、一度はゴールが認められたが、VARによりゴールが取り消された。

 

 

しかし後半、ペナルティエリアに侵入した堂安律が倒され、一度は流されるもVARによりPKが認められた。

 

このPKを決めたことにより日本が1−0で勝利。まさにVARが勝敗を分けた試合であった。

 

 

VARに適応した戦い方

 

このVARによりサッカーは大きく変わる可能性がある。

 

今までのプレーとは異なり、VAR時代に適したプレーが求められるようになる。

 

VAR時代に適したプレーが良いプレーの基準となり、そのようなプレーができる選手が良い選手という評価を受けることになっていくだろう。

 

 

具体的に言うとVARがない試合に比べて、VARがある試合はペナルティエリア内での仕掛けやシュートの価値が高くなる。

 

今までは流されていた微妙なファウルでもVARにより厳格に判断されてPKを取れるようになれば、ペナルティエリア内でのドリブルは今まで以上に優先度の高い選択肢になっていくだろう。

 

 

またハンドもきちんと取ってもらえるようになることで、ペナルティエリア内でコースがなくても強引にシュートを打つというプレーの価値も高くなる。

 

ゴールを捉えられればもちろん良いのだが、相手にブロックされても相手の手に当たればPKになるのだから、それでも良しとなる。

 

今までは故意ではないとして見逃されていたハンドもVARの前では誤魔化しが効かない。

 

ゴールに当たれば良し、ブロックされても相手の手に当たれば良し、ということになればペナルティエリア内でシュートコースを塞がれているシーンでも無理にシュートを打ちに行くという選択肢が出てくるだろう。

 

(対してミドルシュートの価値はそれほど変わらない。ペナルティエリアの外からシュートを打ち、ペナルティエリア内でシュートブロックをする場合、手を体の後ろに隠すなどハンドにならないために準備をする時間があるためだ)。

 

 

つまりこれからのサッカーはペナルティエリア内で勝負を仕掛けられる選手の価値が高くなり、逆に守備面ではいかにペナルティエリアに侵入させないかという戦術面での考え方が重要になってくるだろう。

 

 

VARに特化したチームのアドバンテージ

 

VARはまだ新しい技術なので、各選手も各チームも手探りの段階にある。

 

だからこそ、一早くVAR時代に適応したチームは大きな先行者利益を得ることができる。

 

もしVAR時代に噛み合う選手を揃え、VAR時代に沿った戦術を練り上げたチームを編成できたら、2022年のカタールW杯でそのチームは大きく躍進を遂げる可能性がある。

 

 

現状は重要な試合でのみVARが使われるため、普段のリーグ戦などではなかなかVARに慣れる機会がない。

 

だがVARがある試合とない試合では、もはやサッカーというスポーツの基本戦術から異なってくると認識すべきだろう。

 

 

そして今は重要な試合でしか使われていないが、今後は普段の試合でもVARが使われるようになっていくだろう。

 

そうなってくると全選手、全チームが適応を始めるので他チームとの差はつかない。

 

 

しかしまだ新しく、使われる試合も少ない今だからこそ、VARに適応したチーム及び戦術を作り上げることができれば、大きなアドバンテージになる。

 

そのことを意識し、日本代表もカタールW杯に向けてチーム作りをしていくべきであろう。

 

 

 

 

 

関連ページ

2019年アジアカップツイートまとめ
勝ったー!いやー激闘・・・。ポゼッションサッカーに舵を切ったサウジ強かったですね。セットプレーからの先制点が本当に大きかった。地力では正直サウジのが強かったと思う。ただ日本もまだまだ伸び代がある。この試合でまた成長できたはずposted at 21:53:54
2017年親善試合 ブラジル戦ツイートまとめ
PKは試合の流れを決定づけるほど重要なプレーだからPKを取るかどうかは本当に慎重にやるべき。誰の目にも明らかなPKというようなプレー以外は取るべきではないと考えている。すなわちビデオで確認しなければ判定できないような微妙なプレーはもうその時点でPKを取るべきプレーではないposted at 21:56:02
2017年親善試合 シリア戦ツイートまとめ
シリア戦は今野先発ですね。怪我明けでどこまでやれるか。おそらく前半まででしょうから後半は遠藤か井手口が出るのでしょうか。そして昌子の先発も楽しみですposted at 18:49:09
2017年U20W杯 ツイートまとめ
ホンジュラス戦から裏取られすぎだなー。中山、冨安のCBは本来日本の強みのはずなんだけどposted at 17:10:44チャンスは作れているんだけど。小川のあのフリーのヘッドはエースなら決めなきゃダメだposted at 17:49:14久保君仕事しすぎやろ!1人でチャンス生み出しまくってる!posted at 18:30:12
2016年親善試合 オマーン戦のツイートまとめ
斎藤、大迫いいね!ただ今のは技術がもっとあればダイレクトで打てたposted at 19:52:20大迫きたー!日本を救えるのは君しかいない!wposted at 19:56:00大迫ハンパない!posted at 20:05:21大迫、清武、斎藤はロンドン五輪世代で一緒にやってたこともあっていい連携ですねposted at 20:07:34
2016年U19アジア選手権ツイートまとめ
サッカー日本代表考察
リオ五輪最終予選 韓国戦ツイートまとめ
失点シーンはDFがボールウォッチャーになったのと櫛引正面のボールを岩波が足に当ててしまってコースが変わった不運が重なったものだからまあ仕方ない。それより基礎的な技術が韓国のが上なのがまずい。普通に相手のが上手いから今後のA代表のことも考えると非常にまずいですよposted at 00:39:09
リオ五輪最終予選 イラク戦ツイートまとめ
1993年10月28日。アメリカW杯最終予選の日本対イラク。俗にいうドーハの悲劇。日本はロスタイムにゴールを許してW杯出場を逃した。あれから22年。日本のU22チームはあのドーハの悲劇の年に生まれた選手が中心となりオリンピック出場を賭けて戦う。場所はドーハ。相手はイラク。posted at 21:47:10
リオ五輪最終予選 イラン戦ツイートまとめ
オナイウ先発か。鈴木武蔵は怪我治らなかった?左SBは山中ではなく亀川。これはターンオーバーみたいなもんかな?posted at 22:15:50イランの守備は堅守という感じではないからチャンスは必ず作れる。あとはチャンスを決め切れるかどうかだ。負けたらオリンピックへの道が絶たれる大一番。絶対に負けられない!posted at 22:17:36
リオ五輪最終予選 サウジアラビア戦ツイートまとめ
イランが2位になったのでリオ五輪予選決勝トーナメント一回戦は日本対イランですね。最初の大一番posted at 13:31:04大島凄いミドルだな!やるじゃん!posted at 23:01:37
リオ五輪最終予選 タイ戦ツイートまとめ
イラン対カタールはカタールが勝ちましたか。これは日本が1位通過するとイランと当たりそうですねーposted at 13:16:50亀川何やってんだマジでposted at 22:33:02
リオ五輪最終予選 北朝鮮戦ツイートまとめ
さあサッカーリオ五輪最終予選がいよいよ始まります。絶対に負けられない戦い!posted at 22:23:25植田!素晴らしい!posted at 22:34:49先制してからの戦い方に問題があるposted at 22:56:42