ATP年間ツアースケジュール(7月〜9月)

ATP年間ツアースケジュール(7月〜9月)

ATP男子ツアースケジュール紹介。

 

今回は7月のウィンブルドン終了後から9月の全米オープンまでの大会を紹介します。

 

 

7月ATP250、ATP500大会ラッシュシーズン

 

ウィンブルドン終了後は8月のマスターズ2連戦まで大きな大会は開かれません。

 

必然的に上位選手は休みを取り、中位選手は250や500の大会でポイントを稼ぐ時期となります。

 

7月第3週

 

・テニス殿堂選手権(ATP250)

 

アメリカのニューポートにあるニューポートカジノローンテニスクラブに国際テニス殿堂という博物館が併設されていることからこのような大会名となっています。

 

ATPツアーではシーズン最後の芝の大会であり、ウィンブルドンの翌週ですが芝が得意な選手が参戦してきます。

 

またかつては第一シードの選手が勝てないというジンクスがあり、2011年にイスナーが優勝するまで35年もの間このジンクスは継続しました。

 

 

・スウェーデン・オープン(ATP250)

 

スウェーデンのボースダードで行われるクレーの大会。かつてはビョルンボルグやマッツビランデルらスウェーデン出身の名選手が活躍していた大会です。

 

最近はウィンブルドンで2週目以降に残るのが厳しい中位クレーコーターが代わりにポイントを狙いにくる大会といった位置づけに。

 

 

・クロアチア・オープン(ATP250)

 

クロアチアのウマグで行われるクレーの大会。こちらもスウェーデンオープンと似たような位置づけですね。

 

近年は地元のチリッチやクエバス、ティエム、フォニーニといった力のあるクレーコーターが優勝しています。

 

 

7月第4週

 

・ドイツ国際オープン(ATP500)

 

ドイツのハンブルクで行われるクレーの大会。

 

1892年から開催されている歴史ある大会で、上海マスターズが新設された2009年からATP500に格下げされました。

 

 

この時期にクレーに参戦するとこの後控えるハードコートのマスターズへの調整が遅れるため、出場するのはやはりクレーコーター。

 

トップ選手はあまり出場しませんが、クレー王者のナダルは別。2015年にはきっちり優勝しています。

 

 

・スイス・オープン・グシュタード(ATP250)

 

スイスのグシュタードで開催されるクレーの大会。ドイツ国際の裏なので穴場になりやすいですが、あえてポイント狙いにこちらを選択する上位選手もいます。

 

近年はフェリシアーノロペスやティエムといった上位選手も参戦し、優勝しています。

 

 

・アトランタ・テニス選手権(ATP250)

 

アメリカのアトランタで開催されるハードの大会。この大会から全米オープンシリーズが始まります。

 

この大会の前身はインディアナポリス・テニス選手権。

 

やはり地元のアメリカ勢の活躍が目立ち、アトランタに開催地が変更されてからは地元出身のイスナーが2013年から2015年まで三連覇し、大会を盛り上げました。

 

 

全米オープンシリーズ

 

前週のアトランタから全米オープンが公式的に認めている一連の大会群となる全米オープンシリーズがスタートします。

 

どの大会も試合球やサーフェスをなるべく全米オープンに近付けていることが特徴。基本的には速めのハードコートです。

 

また、これらの前哨戦の大会の成績を合算して、上位3名には全米オープンの賞金額アップというルールもつけられています。

 

7月第5週、8月第1週

 

・シティ・オープン(ATP500)

 

ワシントンで開催されるATP500の大会。

 

マスターズ二連戦から全米オープンへと続くビッグタイトルの前哨戦で、錦織圭も基本的にはこの大会を調整大会に選んでいます。

 

錦織も2015年に優勝しており、それ以外の年も2016年はモンフィス、2014年はラオニッチ、2013年はデルポトロとやはり近年は実績のある選手が優勝しています。

 

 

・オーストリア・オープン(ATP250)

 

オーストリアのキッツビュールで開催されるクレーの大会。翌週にマスターズを控えているので、マスターズに参加しない選手やクレーコーターが多く参戦する大会です。

 

とはいえレベルが低いわけではなく、近年はゴフィンやコールシュライバーといったランキング上位の選手が出場し、優勝しています。

 

 

・アビエルト・メキシコ・ロス・カボス(ATP250)

 

メキシコのロスカボスで開催される大会で、2015年まで開催されていたコロンビアオープンに替わり2016年から新設。

 

初優勝はフェリシアーノロペスとのサーバー対決を制したイボカルロビッチ。

 

2016年はリオ五輪と同週でしたが、2017年からはマスターズの調整に選ぶ上位選手が増えるかもしれません。

 

 

8月第2週

 

・ロジャーズ・カップ(マスターズ)

 

カナダのモントリオールorトロントで行われる北米マスターズの1戦目。

 

女子との共催で隔年ごとに開催地が変わり、男子は奇数年がモントリオール、偶数年がトロントとなります。

 

 

錦織圭にとっては相性の良い大会で2016年に準優勝。

 

また2014年にはツォンガが優勝、2012年はガスケが準優勝、2013年はラオニッチが準優勝するなど近年はビッグ4以外の選手の活躍も目立つ大会になっています。

 

 

8月第3週

 

・ウエスタン・アンド・サザン・オープン(マスターズ)

 

連続開催となるマスターズで場所はアメリカのシンシナティ。

 

第1回大会は1899年に行われ、アメリカのテニストーナメントとしては全米オープンに次いで古いトーナメントとして知られています。

 

やはり歴史的に見てもアメリカ勢の活躍が目立ち、かつてはアガシ、サンプラス、マイケルチャンといった往年の名選手が好成績を残していました。

 

 

8月第4週

 

・ウィンストン=セーラムオープン(ATP250)

 

ノースカロライナ州のウィンストン・セーラムで行われる大会。2011年に新設された比較的新しい大会で、全米オープンシリーズ男子部門の最終戦となります。

 

全米オープンの前週にあたるためトップ選手はほぼ欠場。

 

ただ中位選手にとっては全米に環境やサーフェスが近いため、ポイントを狙いながら試合を通して調整する場となっています。

 

 

8月第5週、9月第1週

 

・全米オープン(グランドスラム)

 

グランドスラム最終戦はニューヨークのフラッシングメドウズ。高速のコートが特徴で全豪よりも速いサーフェスです。

 

そのためビッグサーバーにとって有利でデルポトロやチリッチがこの大会でグランドスラム初制覇。

 

 

それ以外にもグランドスラム初制覇になりやすい大会として知られており、マレーやサンプラスもこの大会が初のグランドスラム制覇となりました。

 

錦織圭も2014年に準優勝。アジア人選手として初の快挙であり、世界の頂点に手をかけた瞬間でした。

 

 

 

 

 

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