2021年スピードスケートW杯カルガリー大会 結果まとめ

2021年スピードスケートW杯カルガリー大会 結果まとめ

スピードスケートW杯の第4戦となるカルガリー大会がカナダで開催されました。

 

入賞以上の成績を残した日本勢の結果をまとめます。

 

 

・男子500m 1st(世界記録:33.61)

 

1位 Laurent Dubreuil(CAN) 33.778
2位 Tingyu Gao(CHN) 33.876
3位 村上 右磨(JPN) 33.898
6位 森重 航(JPN) 34.098

 

 

・男子500m 2st(世界記録:33.61)

 

1位 Viktor Mushtakov(RUS) 33.903
2位 村上 右磨(JPN) 33.991
3位 Laurent Dubreuil(CAN) 34.064
5位 森重 航(JPN) 34.133

 

 

今期はこれまで苦しんだ試合が多かった村上ですがいよいよ本領発揮。

 

2戦連続で33秒台を出し2戦とも表彰台に乗っています。

 

男子500mはすでに新濱と森重がオリンピックに内定しており、残りは1枠。

 

松井との熾烈な1枠争いになりますが、今回の成績で一歩リードといったところでしょうか。

 

そして海外勢に目を向けると6戦連続で表彰台に登っていたカナダのLaurent Dubreuilがついに初優勝。

 

6戦連続で表彰台に登る抜群の安定感で、五輪本番では怖い相手になりそうです。

 

 

 

 

・男子1500m(世界記録:1:40.17)

 

1位 Joey Mantia(USA) 1:41.860
2位 Connor Howe(CAN) 1:42.425
3位 Allan Dahl Johansson(NOR) 1:43.275
6位 一戸 誠太郎(JPN) 1:43.602
7位 小田 卓朗(JPN) 1:43.603

 

 

一戸と小田が二人入賞。

 

二人ともこのあたりの順位が定位置になっていますが五輪本番で巻き返しはなるでしょうか。

 

 

 

 

・女子500m 1st(世界記録:36.36)

 

1位 Olga Fatkulina(RUS) 36.726
2位 小平 奈緒(JPN) 36.817
3位 Angelina Golikova(RUS) 36.822

 

 

・女子500m 2st(世界記録:36.36)

 

1位 Angelina Golikova(RUS) 36.669
2位 小平 奈緒(JPN) 36.764
3位 Erin Jackson(USA) 36.921

 

 

前週の第3戦では表彰台に届かなかった小平ですが、この試合ではきっちり調子を立て直して2戦とも2位。

 

五輪に向けて様々な試行錯誤をしながらも順調に調整を続けているように見えます。

 

 

 

 

・女子1000m(世界記録:1:11.61)

 

1位 小平 奈緒(JPN) 1:12.510
2位 Brittany Bowe(USA) 1:12.543
3位 Olga Fatkulina(RUS) 1:13.151

 

 

小平が1000では今季初優勝。

 

小平にとってあくまで本命種目は500。

 

かつ今季1000で強さを見せていたブリタニー・ボウが調子の狭間だったというのはあると思いますが、一度勝ったことで五輪では1000でも自信を持って臨めることでしょう。

 

 

 

 

・女子1500m(世界記録:1:49.83)

 

1位 Brittany Bowe(USA) 1:52.054
2位 高木 菜那(JPN) 1:52.063
3位 佐藤 綾乃(JPN) 1:52.193

 

 

今季は高木美帆が絶対的な強さを見せてきた1500。

 

この試合は高木美帆は出場しなかったものの姉の高木菜那が2位。

 

そして佐藤綾乃も第3戦の2位に続き今大会も3位に入り連続表彰台。

 

オリンピックでも複数表彰台が狙える陣容になってきました。

 

 

 

 

・女子マススタート

 

1位 Francesca Lollobrigida(ITA)
2位 Ivanie Blondin(CAN)
3位 Elizaveta Golubeva(RUS)
6位 小坂 凛(JPN)

 

 

小坂が6位入賞。

 

マススタートは平昌五輪金メダリストの高木菜那がまだ本格参戦していない状況ですが、はたして代表権がどうなるかに注目です。

 

 

 

 

・女子パシュート(世界記録:2:50.76)

 

1位 Canada 2:52.067
2位 Japan 2:52.892
3位 China 2:58.428

 

 

日本も悪いタイムではないのですがカナダに及ばず2位。

 

平昌五輪に続く連覇を狙う日本ですが、今シーズンは一度もカナダに勝てていません。

 

オリンピック本番で勝つために先頭交代のタイミングなど様々な戦術を試しているところだと思います。

 

個の力では日本の方が上だと思いますので、オリンピックでは日本が勝ちきってくれると信じましょう。

 

 

 

 

 

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