2022年Xゲーム千葉 結果まとめ

2022年Xゲーム千葉 結果まとめ

アクションスポーツ世界最高峰の大会、Xゲームが日本初開催ということで私も現地まで観戦してきました。

 

各競技の結果をまとめます。

 

 

・男子スケートボードストリート

 

1位 堀米雄斗
2位 池田大暉
3位 白井空良

 

小雨が降る中、予選1位通過の堀米は最終滑走。

 

最後に滑るということでコースコンディションは一番悪い中での滑りとなりますが、それでも用意していた新技をメイクし実力の高さを見せます。

 

1本目は手がつくミスがあったもののトップに立ち、2本目でノーミスの完璧な演技。

 

2本滑ったところで雨の影響により競技中止、堀米の金メダルが確定しましたが、もし最後まで続けていても堀米の2本目を上回るルーティンを出せる選手は誰もいなかったでしょう。

 

オリンピック金メダリストとして驕ることなく、さらなる高みを目指し続けていたことがはっきりわかる演技でした。

 

オリンピックの時よりも他の選手との実力差を広げているようにも感じられ、このままストリートはしばらく堀米の時代が続きそうです。

 

 

銀メダルは今大会Xゲームデビューとなった15歳の池田大暉。

 

予選8位からの1番滑走というプレッシャーのかかる場面で完璧なルーティンを決めてみせました。

 

彼が打倒堀米を目指して今後も成長を続けていけばさらに日本のストリートのレベルは世界を引き離していくでしょう。

 

そしてXゲーム表彰台経験もある白井空良も新技を成功させて3位に入り、日本勢が表彰台独占となりました。

 

 

・女子スケートボードストリート

 

1位 Rayssa Leal (BRA)
2位 中山楓奈
3位 Chloe Covell (AUS)
4位 織田夢海
8位 西村碧莉

 

オリンピック銀メダリストであり、オリンピック後から国際大会で連勝を続けているブラジルのライサ・レアルが今大会も安定した演技で優勝。

 

オリンピック金メダリストの西矢椛が欠場しているとはいえ、ライサの滑りは安定しており、現状女子ストリートで最も強い選手と評価して良いと思います。

 

オリンピック銅メダリストの中山楓奈はラストランを成功させて2位に食い込みました。

 

予選トップ通過の織田夢海は惜しくも4位となりメダルを逃しましたが、最終ランではあと一歩と惜しい演技を見せており今後に期待したい選手です。

 

銅メダルのクロエ・コベルも今大会の全種目を通じての最年少と怖い存在。

 

若い世代が席巻する女子ストリートですが日本の第一人者である西村碧莉も怪我明けでコンディションが整わない中で8位入賞と意地の滑りを見せてくれました。

 

今後は西矢も含めた日本勢がレアルに挑んでいくという構図になっていきそうです。

 

 

・男子スケートボードパーク

 

1位 Jagger Eaton (USA)
2位 Kieran Woolley (AUS)
3位 Liam Pace (USA)
4位 永原悠路
7位 笹岡建介

 

ストリートとの同時出場をしていたジャガー・イートンがXゲームで自身初の金メダルを獲得。

 

日本勢はXゲーム初出場となった16歳の永原悠路が表彰台まであと一歩の4位と大健闘。

 

オリンピックでは日本勢は1枠しか獲得できず、唯一出場できた平野歩夢が予選落ちと世界との差が大きかった種目でした。

 

しかし平野歩夢がスノーボードに戻った後に若い永原が台頭してきて、この種目もパリ五輪が大いに楽しみになってきました。

 

また日本のこの種目の第一人者である笹岡建介も7位に入賞しています。

 

 

・女子スケートボードパーク

 

1位 四十住さくら
2位 開心那
3位 手塚まみ
5位 中村貴咲

 

オリンピックでは日本勢が1位、2位、4位と大活躍だった女子パークは今大会も日本勢が席巻。

 

四十住が金メダル、開が銀メダルとここまではオリンピックの時と同じ、そして東京五輪を逃した手塚まみも3位に食い込み、日本勢が表彰台独占となりました。

 

さらに日本女子パークの先駆者、中村貴咲も5位に入賞しています。

 

四十住は2本目できっちり540オーリーをメイク。東京五輪で決めた540の連続技こそ出さなかったものの今回の出場選手の中では一段上のレベルのトリックを見せました。

 

岡本、スカイブラウンという540を使いこなす二人が出場しなかった以上、四十住の優勝は順当と言えるでしょう。

 

この種目はまだまだ日本勢の時代が続いていきそうな予感がします。

 

 

・男子スケートボードバート

 

1位 Jimmy Wilkins(USA)
2位 芝田モト
3位 Gui Khury(BRA)

 

非五輪種目のスケートボードバート。

 

バートはランプと呼ばれるハーフパイプを往復しながら、トリックを競う競技で、イメージとしてはスノーボードのハーフパイプに近いものがあります。

 

優勝はXゲーム4連覇達成となるアメリカのジミー・ウィルキンス。

 

日本の芝田モトは2位に入り、Xゲームで自身3つ目の銀メダルとなりました。

 

13歳のギー・クーリーはこの種目でXゲーム史上最年少のメダル獲得です。

 

 

・男子スケートボードバートベストトリック

 

1位 Mitchie Brusco (USA)
2位 Gui Khury (BRA)
3位 Clay Kreiner (USA)
4位 芝田モト

 

時間内で最も良い技を決めた選手が勝利するというスケートボードバートのベストトリック。

 

優勝したのは4本目にビッグフリップマックツイストを決めたミッチー・ブルスコでした。

 

最も会場を沸かせたのは銀メダルを獲得した13歳のギー・クーリー。

 

1080をメイクした時はこの種目の決勝で最も盛り上がりました。

 

バートの銅メダルに続き、今大会二つ目のメダル獲得です。

 

日本の芝田モトは惜しくもメダルには届かず4位となりました。

 

 

・男子BMXパーク

 

1位 Logan Martin (AUS)
2位 Justin Dowell (USA)
3位 Kevin Peraza (MEX)
6位 中村輪夢

 

オリンピック金メダリストのローガン・マーティンが今大会も抜群の強さを見せました。

 

予選1位通過で期待された中村輪夢ですが残念ながら1本目、2本目でミスが出て流れに乗れず。

 

最後の4本目でなんとかルーティンは通したものの6位という結果になりました。

 

 

・男子BMXフラットランド トーナメント

 

1位 早川紀生
2位 Alex Jumelin(FRA)
3位 佐々木元

 

スケートボードバートと同じランプで行われるBMXフラットランド。試合形式はトーナメント戦です。

 

2003年以来、19年ぶりにX Gamesの競技ラインナップに加わりました。

 

3位決定戦では佐々木元が勝利して銅メダルを獲得。

 

そして決勝では今大会BMX最年少の新星、早川紀生が勝利。

 

見事自身初の金メダルを獲得しました。

 

 

・男子BMXストリート

 

1位 Lewis Mills (AUS)
2位 Devon Smillie (USA)
3位 Garrett Reynolds (USA)

 

スケートボードストリートと同じ会場で行われるBMXのストリート。

 

この種目の日本人選手の出場はありませんでした。

 

オーストラリアのルイス・ミルズがXゲームで自身初の金メダルを獲得しています。

 

 

・モトエックス ベストウィップ

 

1位 Tom Parsons (USA)
2位 Tyler Bereman (USA)
3位 Julien Vanstippen (BEL)
4位 渡辺元樹
6位 鈴木龍星

 

非五輪種目でありXゲーム独特のモトエックス競技。

 

昨年の金メダリストであるトム・パーソンズがXゲーム連覇を達成しています。

 

日本の渡辺元樹は4位、鈴木龍星は6位でした。

 

 

 

 

 

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