2021年世界卓球ヒューストン 結果まとめ
2021年世界卓球ヒューストンにおける日本勢の結果をまとめます。
・男子シングルス
1回戦
宇田幸矢 1−4 チウ・ダン(ドイツ)
戸上隼輔 4−1 ポランスキー(チェコ)
森薗政崇 4−0 コズル(スロベニア)
丹羽孝希 4−0 エチェキ(ハンガリー)
2回戦
丹羽孝希 2−4 ハベソーン(オーストリア)
森薗政崇 1−4 黄鎮廷(香港)
張本智和 3−4 ディヤス(ポーランド)
戸上隼輔 4−1 ガルドシュ(オーストリア)
3回戦
戸上隼輔 0−4 王楚欽(中国)
第2シードという格好のシード順位で臨んだエースの張本ですがまさかの初戦敗退。
中国勢が逆ブロックに固まった恵まれたドローでしたが活かすことができませんでした。
日本男子は全体的に低迷し、戸上以外は全員2回戦までに敗退。
戸上も3回戦で中国の王楚欽にあえなく敗れました。
・女子シングルス
1回戦
芝田沙季 4−0 パトカル(インド)
平野美宇 4−0 タイラコワ(ロシア卓球連盟)
2回戦
早田ひな 4−0 ムカルジー(インド)
石川佳純 4−0 ピッコリン(イタリア)
平野美宇 4−0 タカハシ(ブラジル)
伊藤美誠 4−0 アカシェワ(カザフスタン)
芝田沙季 4−3 エーラント(オランダ)
3回戦
平野美宇 4−3 バラージョバー(スロバキア)
伊藤美誠 4−3 芝田沙季
早田ひな 4−1 メシュレフ(エジプト)
石川佳純 4−0 ペソツカ(ウクライナ)
4回戦
石川佳純 4−0 セーチ(ルーマニア)
伊藤美誠 4−2 スターシニー(タイ)
早田ひな 2−4 王芸迪(中国)
平野美宇 3−4 陳夢(中国)
準々決勝
石川佳純 0−4 陳夢(中国)
伊藤美誠 1−4 王芸迪(中国)
女子シングルスは序盤順調な勝ち上がり。しかし中国の壁は崩せませんでした。
日本勢対決の同士討ちを除けば中国以外には全勝するも中国相手には全敗という結果に。
中国と日本の差、日本とそれ以外の国の差がそれぞれ開きがあることを実感させられた結果となりました。
それでも平野が東京オリンピック金メダリストの陳夢相手にフルゲームの接戦。
早田、伊藤は王芸迪相手にそれぞれ2ゲーム、1ゲームを取るなど光も見えました。
逆に中国の視点から見れば王芸迪はこれまで中国国内では4番手、5番手の選手でしたが日本勢二人を打ち破ったこの大会で評価を上げただろうと想像されます。
・男子ダブルス
2回戦
宇田幸矢/戸上隼輔 3−0 デボ/オラー(ベルギー/フィンランド)
張本智和/森薗政崇 3−0 アルト/シフエンテス(アルゼンチン)
3回戦
宇田幸矢/戸上隼輔 3−2 張本智和/森薗政崇
準々決勝
宇田幸矢/戸上隼輔 3ー1 ドリンコール/ピッチフォード(イングランド)
準決勝
宇田幸矢/戸上隼輔 1−3 チャン・ウジン/イム・ジョンフン(韓国)
明治大学でもペアを組んでいる宇田/戸上の期待の若手コンビが快進撃。
3回戦では張本/森薗の日本人ペア対決を制し、準々決勝でもイングランドの実力派ペア、ドリンコール/ピッチフォードも撃破。
準決勝では惜しくも韓国のエースペアに敗れてしまいましたが価値ある銅メダルを手にしました。
このペアは今後日本にとって団体戦を考えた時もポイントゲッターになりうるダブルスでしょう。
女子ダブルス
1回戦
伊藤美誠/早田ひな 3−0 ミゴ/ザリフ(フランス)
2回戦
石川佳純/平野美宇 3−0 ポルカノバ/セーチ(オーストリア/ルーマニア)
伊藤美誠/早田ひな 3−0 陳思羽/李c諄(台湾)
3回戦
伊藤美誠/早田ひな 3−1 ミッテルハム/ウィンター(ドイツ)
石川佳純/平野美宇 3−0 オラワン/スターシニー(タイ)
準々決勝
石川佳純/平野美宇 2−3 王曼c/孫穎莎(中国)
伊藤美誠/早田ひな 3−0 サマラ/ドラゴマン(ルーマニア)
準決勝
伊藤美誠/早田ひな 3−2 陳夢/銭天一(中国)
決勝
伊藤美誠/早田ひな 0−3 王曼c/孫穎莎(中国)
女子ダブルスは実績のある伊藤/早田ペアが見事に準優勝。準決勝では陳夢/銭天一の中国ペアも破りました。
決勝では中国のエースペアであり、おそらく現在世界最強のペアであろう王曼c/孫穎莎ペアに敗れましたが、世界トップ級の実力を示しました。
また石川/平野のペアも準々決勝でその王曼c/孫穎莎ペアと接戦を演じており、対中国ではシングルスよりも実力差は近いように思えます。
団体戦を考えるならばダブルスは絶対に取りたいポイント。今後のさらなる強化に期待です。
・混合ダブルス
1回戦
宇田幸矢/芝田沙季 3−2 チャン・モー/ワン・ジェン(カナダ)
2回戦
張本智和/早田ひな 3−2 宇田幸矢/芝田沙季
3回戦
張本智和/早田ひな 3−1 黄鎮廷/杜凱?(香港)
準々決勝
張本智和/早田ひな 3−1 グナナセカラン/バトラー(インド)
準決勝
張本智和/早田ひな 3−2 林高遠/チャン・リリー(中国/アメリカ)
決勝
張本智和/早田ひな 0−3 王楚欽/孫穎莎(中国)
張本/早田の実績あるペアが見事に準優勝。
水谷の引退により東京オリンピック金メダリストペアの水谷/伊藤ペアが使えなくなった日本ですが、張本/早田の活躍はその穴を感じさせません。
特に早田は女子ダブルスで伊藤と組んでの準優勝に続き、ダブルス2種目で銀メダル。
男子のエース張本、女子のエース伊藤とどちらと組んでも強いというのは、男女3人ずつしか出場できない中でペアを作る必要があるオリンピックでの女子団体や混合ダブルスを考えると欠かせないピースになるでしょう。
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