2022年卓球WTTグランドスマッシュシンガポール結果まとめ
卓球の国際大会であるWTTシリーズの最高峰、グランドスマッシュがシンガポールで行われたので、結果をまとめます。
・男子シングルス
1回戦
戸上隼輔 2-3 ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)
森薗政崇 3-0 ワン・ヤン(スロバキア)
宇田幸矢 3-0 廖振?(台湾)
張本智和 1-3 カナック・ジャー(アメリカ)
2回戦
森薗政崇 0-3 樊振東(中国)
宇田幸矢 3-2 ティモ・ボル
3回戦
宇田幸矢 3?1 林鐘勲(韓国)
準々決勝
宇田幸矢 3-2 邱党(ドイツ)
準決勝
宇田幸矢 2-4 樊振東(中国)
全日本を制した戸上隼輔ですが、世界ランク12位の強豪、ヨルジッチに惜しくもフルセットで競り負け。
そしてエースの張本智和もアメリカのエース、ジャー相手にまさかの初戦敗退を喫してしまいました。
森薗政崇は1回戦は突破したものの東京五輪金メダリストの樊振東には完敗。
宇田幸矢は2回戦でドイツのレジェンド、ボル相手に劇的な逆転勝利を掴むなど大活躍。
さらに3回戦でも韓国の実力者、林鐘勲に勝利し、準々決勝では世界選手権で敗れた邱党を相手にリベンジ成功。
決勝では樊振東に敗れてしまうものの、2ゲームを奪う素晴らしい試合を見せてくれました。
・女子シングルス
1回戦
早田ひな 3-2 デヌッテ・サラウ(ルクセンブルク)
伊藤美誠 3-1 ハン・イン(ドイツ)
佐藤瞳 0-3 陳夢(中国)
加藤美優 2-3 鄭怡静(台湾)
石川佳純 3-0 チャン・リリー(アメリカ)
平野美宇 3-1 ヤン・シャオシン(モナコ)
2回戦
早田ひな 3-0 GOI Rui Xuan(シンガポール)
伊藤美誠 3-1 陳思羽(台湾)
石川佳純 3-0 ハナ・マテロワ(チェコ)
平野美宇 0-3 王藝迪(中国)
3回戦
早田ひな 3-1 李皓晴(香港)
伊藤美誠 1-3 ユアン・ジャナン(フランス)
石川佳純 3-2 鄭怡静(台湾)
準々決勝
石川佳純 1-3 陳夢(中国)
早田ひな 0-3 孫穎莎(中国)
佐藤瞳は東京五輪金メダリストの中国のエース、陳夢相手に初戦敗退。
加藤美優も台湾のエース、鄭怡静相手にフルセットの末に惜敗して初戦敗退。
平野美宇は中国の次世代エースと名高い、世界選手権ベスト4の王藝迪に完敗。
伊藤美誠はフランスのベテラン、ジャナン相手に3回戦でまさかの敗戦。
伊藤美誠が中国選手以外の海外勢に敗れたのは2年8ヶ月ぶりだということです。
早田ひなもベスト8まではしっかり勝ち上がるものの、世界ランク1位の孫穎莎に敗戦。
石川佳純は3回戦で台湾のエース、鄭怡静に勝利してベスト8進出。しかし陳夢の壁は崩せませんでした。
・男子ダブルス
2回戦
宇田幸矢/戸上隼輔 3-1 ニアゴル・ストヤノフ/ミハイ・ボボチカ(イタリア)
準々決勝
宇田幸矢/戸上隼輔 3-1 Nandor ECSEKI/Adam SZUDI(ハンガリー)
準決勝
宇田幸矢/戸上隼輔 3-1 陳建安/荘智淵(台湾)
決勝
戸上隼輔/宇田幸矢 1-3 樊振東/王楚欽(中国)
現在の日本の男子ダブルスエースペアとも言える戸上/宇田ペアは今大会も快進撃。
準決勝でも強豪の台湾の強豪ペアを破り決勝に進みました。
決勝では中国のペア相手に試合内容としては接戦でしたが、ものにできず敗戦。
しかし今大会でも素晴らしい経験を積んだと思います。
・女子ダブルス
2回戦
伊藤美誠/早田ひな 3-0 ハナ・マテロワ/バラボラ・バラージョバー(チェコ/スロバキア)
準々決勝
伊藤美誠/早田ひな 3-0 Archana Girish KAMATH/マニカ・バトラ(インド)
準決勝
伊藤美誠/早田ひな 3-2 ベルナデッテ・スッチ/ソフィア・ポルカノバ(ルーマニア/オーストリア)
決勝
伊藤美誠/早田ひな 0-3 孫穎莎/王曼c(中国)
現在の女子のエースペアとも言える伊藤/早田ペアも順当に決勝まで勝ち上がりました。
しかし最後に立ちはだかるのはやはり中国。
孫穎莎/王曼cという世界選手権優勝ペアであり、間違いなくパリ五輪でも壁になってくるであろうペア相手にストレート負け。
五輪の団体戦は第1試合がダブルスなので、打倒中国はまずこのペアに勝つことから始まると思っています。
なんとか攻略の糸口を見つけて欲しいですね。
・混合ダブルス
1回戦
張本智和/早田ひな 3-0 張禹珍/田志希(韓国)
準々決勝
張本智和/早田ひな 0-3 黄鎮廷/杜凱?(香港)
水谷の引退により東京五輪金メダルペアの水谷/伊藤ペアが解消した後、日本のエースペアとして期待される張本/早田ペア。
初戦は韓国のエースペアに勝利するも、2回戦では香港のエースペアに敗れてしまいました。
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