北京五輪メダル獲得数予想 ノルディックスキー編
北京五輪の日本のメダル獲得数予想。
本日はノルディックスキー競技のメダル獲得数を予想していきます。
まずはノルディックスキーの中で最も金メダルの可能性が高いのは男子ジャンプの小林陵侑でしょう。
今季W杯では現在6勝を挙げており、W杯ランキングでは現在第2位。
現状男子ジャンプで金メダルの本命の一人と言ってもいい存在です。
ただ男子ジャンプは上位の実力が伯仲しており、小林陵侑が今季6勝しているといっても出場試合は13試合なので勝率は約5割。
スキージャンプで勝率5割というのはかなり高いのですが、それでも金メダルを取れる確率は五分五分で絶対的な強さというわけではありません。
特に先週末のW杯で小林陵侑からランキングトップの座を奪ったドイツのガイガーは調子を上げてきており強敵。
さらにオリンピックは一発勝負の強さが問われる戦いであり、安定感が問われるW杯のランキングでは計れない部分もあります。
実際2018-2019年シーズンでも小林陵侑は圧倒的な強さでW杯総合優勝を達成していますが、そのシーズンの世界選手権はラージヒル4位、ノーマルヒル14位とメダルに届かず。
全選手が普段の力がそのまま出ると仮定するならば勝つのは小林陵侑だと私は思っていますが、オリンピック本番で大当たりする選手も出てくるでしょう。
願わくば小林陵侑にとっても大当たりのジャンプができることを願いたいです。
ノーマルヒルとラージヒルの二冠という可能性もあれば、メダル無しの可能性もあるというドキドキしながら見守る戦いになりそうです。
そして男子団体も今季W杯で5位、2位、3位と3試合中2試合で表彰台。
そのうち5位だった試合はエースの小林陵侑が欠場していた試合なので、それを除けば2戦して2回とも表彰台と五輪本番でも十分メダル獲得の可能性もあります。
日本、ノルウェー、ドイツ、オーストリア、スロベニア、ポーランドといったあたりは実力が伯仲しているのでどこが勝ってもおかしくありません。
日本はエースの小林陵侑以外にも佐藤幸椰、小林潤志郎、中村直幹、伊東大貴と力のあるメンバーを揃えました。
特に佐藤幸椰、中村直幹は共に今季W杯で最高4位と上位を経験し、準エース格として上位を争える実力を身につけました。
日本の金メダルの鍵は小林陵侑に加え、この二人の準エース格がベストのジャンプをすることにかかってくるでしょう。
女子に目を向けるとエースはやはり高梨沙羅。
今季は苦戦が続いていましたがW杯第9戦でようやく今季初表彰台にして初優勝。
オリンピックが近くなってきて調子が上向いてきました。
ソチでは大本命と言われながらまさかの4位。
平昌ではルンビュ、アルトハウスに次ぐ立ち位置という事前の下馬評通りの銅メダル。
そして今回の北京。力関係で言えば過去2大会よりも厳しい立ち位置で挑むオリンピックであることは間違いないでしょう。
大本命は今季9戦中5勝しているオーストリアのクラマー。
その次の2番手がアルトハウスで高梨はそれに続く3番手グループといった評価になります。
そして男女二人ずつ計4人でチームを組んで争われる混合団体。
オリンピックでは初採用となりますが、世界選手権では日本が初代優勝国となっています。
男子の小林陵侑、女子の高梨沙羅は表彰台クラスの力はあるので、メダル獲得への鍵は男女共2番手がどれだけいいジャンプができるかにかかってきます。
男子はおそらく佐藤幸椰か中村直幹が二人目になると思われますので、男子団体同様にW杯で4位に入賞した時のような会心のジャンプができるか。
女子の2番手選手の今季W杯最高順位は第5戦での岩渕香里の6位。最近は勢藤優花が調子を上げてきて岩渕より上の順位に行くことが多いので岩渕か勢藤で個人戦の良かった方が団体戦に選ばれるのだろうと予想します。
ちなみにW杯総合ランキングでは小林陵侑1位、佐藤幸椰14位、高梨沙羅5位、勢藤優花16位、4人の平均順位は9位となっています。
他国の男女各上位2名の平均順位を見ると日本を上回っているのは以下の四カ国
オーストリア 6位(7位、8位、1位、8位)
スロベニア 6,25位(6位、12位、3位、4位)
ドイツ 6,5位(2位、5位、2位、17位)
ノルウェー 6,5位(3位、4位、7位、12位)
日本は平均順位では5番手なので、本当に4人がしっかりベストのジャンプができないと厳しい戦いになるでしょう。
続いてはノルディック複合。
渡部暁斗がソチ、平昌と2大会連続で銀メダルを獲得していますが、渡部暁斗は今季W杯で最高5位と表彰台は無し。
ただ一方で次世代エースと言われてきた山本涼太が表彰台を争える実力を身につけてきました。
今季は開幕からW杯で渡部暁斗を上回る順位でゴールすることも多く、一時期体調不良で大会に出てなかった時期があったものの、復帰後の第11戦クリンゲンタール大会では今季初の表彰台となる3位に。
以前は距離が弱く、ジャンプでリードしても距離で順位を落とすという展開ばかりでしたが、今季は距離でも粘れるようになってきました。
まだトップ選手と比較すると走力では劣るものの、ある程度は粘れるようになったことで、ジャンプでリードを稼ぎ、距離の強い選手に引っ張って貰うことで高い順位をキープしたままゴールするという戦い方ができるようになりました。
渡部暁斗についても言えることですが、五輪本番ではジャンプでトップに近い位置につけて先頭集団で距離を走ることがメダルへの絶対条件になるでしょう。
世界の強豪を見ると絶対王者のヤール・マグナス・リーベルや昨季世界選手権で新星のように現れて金メダルを取っていったオーストリアのランパルター、ノルウェーのリーベルに続く次世代エース、オフテブロらが強敵です。
またソチ、平昌で連覇しているフレンツェルを始め、ガイガー、ウェーバー、リースレ、リュゼックらドイツ勢も健在。
上位陣の層は厚いですが、なんとかメダル争いに絡んで欲しいものです。
団体戦についてはノルウェーとドイツが2強で3番手がオーストリア、4番手が日本という立ち位置です。
近年の世界選手権でもほぼこの順位で固定されてきました。
ノルウェーはリーベル、オフテブロ、グラーバク、アンデルセン、ビヨルンスタッドらがおり盤石。
ドイツもフレンツェル、ガイガー、ウェーバー、リースレ、リュゼックがおり勝つのは厳しいです。
日本がつけいる隙があるとしたらオーストリア。
ただオーストリアもこれまではジャンプが強くて距離が弱いという日本と同じタイプのチームだったのですが、世界王者ランパルターの登場により距離でも力のあるチームになってきました。
ランパルター、ザイドル、グライデラー、フリッツ、レーアルと力のある選手が揃い、厳しい相手です。
日本がオーストリアに勝つシナリオとしてはジャンプで最低でもオーストリアと同じ位置につき、なんとか着いていき、アンカー渡部暁斗で勝負を賭けるという展開。
ここ最近の世界選手権ではそもそもジャンプでオーストリアにリードされてそのまま勝負すらできず逃げ切られるという展開が続いていますので、まずはジャンプでオーストリアに勝つか最低でも並ぶというのが必要になるでしょう。
ノルディックスキーのメダル獲得数予想
銀メダル:1個
銅メダル:1個
関連ページ
- 北京五輪 2/20のツイートまとめ
- 両チームドローが決まらずどんどんガードが増えていくw
- 北京五輪 2/19のツイートまとめ
- 一戸さん8位か!よかった!男子マススタートはまずは決勝1人目!
- 北京五輪 2/18のツイートまとめ
- スキークロスの須貝さんいいタイム!入賞は目指せるんじゃないか
- 北京五輪 2/17のツイートまとめ
- さあカーリングは予選リーグ最終戦。日本対スイス、スウェーデン対韓国、イギリス対ROCという日本の運命を決める3試合が同時に始まります
- 北京五輪 2/16のツイートまとめ
- 病院に行ってたので午前中競技観れてないんですがアルペンの小山さんダメでしたか・・・
- 北京五輪 2/15のツイートまとめ
- さあスノーボード女子ビッグエア決勝始まります!
- 北京五輪 2/14のツイートまとめ
- 鬼塚さんいきなりBSダブルコーク1080で80.75!岩渕さんもBS1080で83!
- 北京五輪 2/13のツイートまとめ
- 前回の小平さん主将で敵地韓国に乗り込んで韓国のエースのイサンファを破って金メダルですからね。本当に精神力が強い。今日も頑張って欲しい!
- 北京五輪 2/12のツイートまとめ
- ブランクエンドから始まり2エンド目はスチール。ここまではいい流れです。日本の方がショットが正確なように見えます
- 北京五輪 2/11のツイートまとめ
- さあスノーボード男子ハーフパイプだ。書くべきことは昨日noteで書いたので今さら何か言うことも無いですが緊張してきた・・・
- 北京五輪 2/10のツイートまとめ
- 今大会初の3画面同時視聴。女子スノーボードハーフパイプ、カーリング、男子フィギュアを同時に観ます
- 北京五輪 2/9のツイートまとめ
- さあスノーボードハーフパイプの予選が始まります。まずは女子から!4人全員の通過に期待!
- 北京五輪 2/8のツイートまとめ
- フィギュア男子はコリヤダ、ヴィンセントジョウが欠場で日本勢3人とネイサンチェンが抜けてると思ってます
- 北京五輪 2/7のツイートまとめ
- フィギュアスケート団体は4位カナダと9ポイント差をつけてるのでペアでカナダより上の順位を取ればメダルが確定ですね
- 北京五輪 2/6のツイートまとめ
- フィギュアスケート団体は女子SPから。しっかり坂本さんで2位を確保するのがいいと私は思ってましたが樋口さんになりましたね。どちらにせよノーミスして2位、もしくは3位を取りたい。中国と差をつけなきゃいけない種目です
- 北京五輪 2/5のツイートまとめ
- テレ朝で開会式ハイライト。松岡修造さんの感想付きだから改めて観る価値あるなw
- 北京五輪 2/4のツイートまとめ
- 宇野君よかった!ネイサンに次ぐ2位はしっかり仕事を果たしてくれましたね。中国が6位、カナダが8位とメダル争いのライバル国が下位に沈んだのでかなりアドバンテージを取れました
- 北京五輪 2/3のツイートまとめ
- アイスホッケーの試合中ですがまもなく始まるモーグルの予選について解説しておきます。まず今日行われる予選1回目は上位10人が決勝に進み、残りの選手は2日後の予選2回目でさらなる10枠を争います。
- スキージャンプW杯とノルディック複合W杯の五輪前結果まとめ
- スキージャンプW杯の北京五輪前までの今シーズンの日本代表の成績をまとめます(本戦進出者、北京五輪代表者のみ)。
- 北京五輪メダル獲得数予想 フィギュアスケート編
- 北京五輪の日本のメダル獲得数予想。本日はフィギュアスケートのメダル獲得数を予想していきます。まず最も可能性が高いのは男子シングルになります。
- 北京五輪メダル獲得数予想 スピードスケート編
- 北京五輪の日本のメダル獲得数を予想していきます。まずはスピードスケート。前回平昌五輪では金メダル3、銀メダル2、銅メダル1と好成績でしたが、今大会はそれをも上回る好成績が期待できるかもしれません。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/20
- いよいよ最終日。まずは10:05からカーリング女子決勝があります。ここに日本が出てくれば最高ですが果たしてどうなるか。13:10からは世界的に注目の高いアイスホッケー男子決勝。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/19
- いよいよ大会も佳境に近付く最後の週末。土曜日なので午前中から迫力あるスキー男子ハーフパイプの決勝などを楽しむのがいいでしょう。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/18
- この日のメダル期待種目はまず17:30からのスピードスケート男子1000mになります。新濱、森重にとっては本命種目は500mになりますが1000mでも上位に入れるチャンスはありますし、小島も今季W杯で2度入賞しています。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/17
- この日の午前中はスキーのハーフパイプが注目種目になります。ソチ五輪では小野塚彩那が銅メダルを獲得した種目で、今大会の日本勢のメダル獲得は厳しいかもしれませんが、迫力があって人気の種目です。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/16
- この日は特に日本勢のメダル有力種目はありません。カーリングの予選ラウンドが佳境に入る頃ですので、21:05からのアメリカ戦は注目です。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/15
- この日は午前中から男女のスノーボードビッグエアの決勝があります。女子の村瀬心椛、鬼塚雅、岩渕麗楽の三人がいずれも金メダルも狙える実力があります。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/14
- この日は日中にスノーボードビッグエアの予選があります。男女共期待したい種目ですが女子は特に村瀬心椛、鬼塚雅、岩渕麗楽と有力選手が揃っているので確実に上位で決勝に勝ち上がりたいところです。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/13
- この日も日曜日ですが残念ながら日中に日本のメダルが期待できる競技はありません。カーリングも日本の試合は無く、競技の見応えという点では日中はアルペンスキーやスキースロープスタイルを観るのがオススメです。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/12
- この日は土曜日・・・ですがせっかくの休日なのに昼間にメダル有力種目はありません。新種目のスノーボードクロス混合やカーリングの日本対デンマークなどを楽しみましょう。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/11
- この日は午前中からスノーボード男子ハーフパイプに注目。戸塚優斗、平野歩夢、平野流佳で表彰台独占も夢で無いほど日本の戦力は充実しています。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/10
- この日は午前中からスノーボード女子ハーフパイプの決勝とフィギュアスケート男子フリープログラムが同時間帯にある悩ましい日。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/9
- この日はまず午前中から昼にかけてスノーボードハーフパイプの予選があります。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/8
- この日は午前中からフィギュアスケートの男子ショートプログラムがあります。オリンピック3連覇を狙う羽生結弦やメダル候補の宇野昌磨、鍵山優真らの好スタートに期待です。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/7
- この日はフィギュアスケートの団体戦が決着。10:22から男子FSが始まり、アイスダンスFS、女子FSと続き決着の時を迎えます。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/6
- この日の注目競技はまず昼のフィギュアスケート団体から始まります。女子SPとペアのFSが行われ、メダル獲得のためにはどちらも高順位につけたいところです。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/5
- 開会式翌日のこの日から本格的に競技が始まります。土曜日なので仕事などを気にせず観戦できる人も多いのでは。昼は11:45から女子スノーボードスロープスタイルの予選に注目。
- 2022年北京冬季五輪競技スケジュール 2/2〜2/4
- アイスホッケーの試合中ですがまもなく始まるモーグルの予選について解説しておきます。まず今日行われる予選1回目は上位10人が決勝に進み、残りの選手は2日後の予選2回目でさらなる10枠を争います。