バンクーバー冬季五輪総括

バンクーバー冬季五輪総括

バンクーバー冬季五輪の総括を書きます。初日から順番に

 

 

2/14 惜しかった上村愛子

 

この日の注目は女子モーグルでした。

 

メダルを期待された上村愛子は惜しくも四位。一位ハンナカーニー、二位ジェニファーハイル、三位シャノンバークは三人ともメダル候補だったので順当な結果と言えないこともないのですがそれでもなんとかメダルをとってほしかった。

 

これで長野の7位から始まってソルトレイクで6位、トリノで5位、バンクーバーで4位と4年で1位ずつ上へいっています。なのにメダルには手が届かない…。

 

 

実力があるのにメダルに縁が無い選手というのはいるものですがまさにそのパターンです。といってもメダルはとれずとも四大会連続で入賞というのは素晴らしい結果ですが。

 

まあでも順当にいけば四年後のソチでは3位とれるはずなので現役続行してほしいですねw。あわよくば一気に飛び越えて金目指して欲しいですけどw。

 

 

また19歳の村田愛里咲も8位入賞。里谷多英、上村愛子を見て育った世代が確実に伸びていますね。実は日本の女子モーグルは長野から四大会連続で二人が入賞圏内に入っています。

 

メダルをとるためにはまず層の厚さが重要というのが私の持論なので今後も女子モーグルはメダル有力競技として期待できそうです。

 

 

2/15 若手が入賞3つ

 

ノルディック複合個人ノーマルヒルで小林範仁が七位入賞。一時トップに出た時は期待したのですが最後力尽きてしまいましたね。

 

ジャンプをもう少し伸ばせれば次回はメダル有力候補になれるほどの潜在能力は持っていると思います。優勝はフランスのラミーシャプリ。

 

 

スピードスケート女子3000では穂積雅子が六位入賞。中距離の女王サブリコワをはじめベッカード、グローブスら上位との差はまだまだありましたがそれでもメダルをとれなくて流した悔し涙は本気でメダルを目指していた証拠。

 

まだ若いのでソチでは本気でメダルをとりにいってほしい。

 

 

また男子モーグルでも19歳の遠藤尚が7位入賞。西伸幸も9位で女子同様に男子も層が厚くなってきましたね。

 

遠藤も四年後に金を目指すと言っていました。優勝したカナダのビロドーのようにダブルフル級の大技を飛べるようになること、そしてタイムを縮めることが金メダルへの必要条件でしょう。

 

この日はメダルこそ無かったものの入賞が3つで全員四年後の成長が期待できる選手。大会としてもなかなか良い滑り出しだったのではないでしょうか。

 

 

2/16 スピードスケートでダブルメダル

 

スピードスケート男子500で長島が銀、加藤が銅と二つのメダルを獲得。ここでもキーワードは層の厚さでしたね。

 

長島圭一郎、加藤条治に加え日本記録保持者の及川佑という三人がメダル候補だったことで切磋琢磨しあいプレッシャーも分散され、全体に良い影響をもたらしたように思います。

 

それは金だった韓国も同様。イカンソク、イギュヒョクという有力メダル候補の二人に注目が集まったからこそノーマークだったモテボムが伸び伸び滑れたとも言える。逆に一回目で一位だったミカプタラはプレッシャーを一身に受けてしまい二回目は伸びませんでしたよね。

 

この種目ではメダル一つはとってほしいと思ってましたが二個もとるとは嬉しい誤算でした。加藤が二回目のラストでもう少し伸びていたら金だったというのが少し残念ではありますが…。それでもこの結果は見事でした。

 

そして競技終了後にリンクに深く一礼して去った及川や座って物思いにふけっていたジェレミーウォザースプーンなど敗者が印象に残るレースでもありました。

 

 

2/17 吉井が5位入賞

 

スピードスケート女子500で吉井小百合が5位入賞。トップ3のイサンファ、ジョニーウォルフ、王北星がずば抜けていてメダルは厳しいと思っていましたが、そんな中で大健闘の五位だったと思います。

 

 

2/18 国母が8位入賞

 

スノーボード男子HPで国母和宏が八位、青野令が九位。色々騒がれた国母でしたが入賞という最低限の結果は出しましたね。ただやっぱりメダルをとってほしかった…。テンを二つ繋いで最後にダブルコークという構成はメダルにふさわしい難易度でした。

 

事実ダブルコークで最後に手をついていながら35点ということは着地が決まっていれば42点で銅メダルのスコットラドよりは高い点数が出ていたことは間違いないでしょうし45点のピートゥピロイネンをも上回っていた可能性もあります。

 

実に惜しかった。まあダブルコーク二つにダブルマックツイストまで成功させたショーンホワイトは異次元の強さでありましたがw。

 

青野もダブルコークを入れずに持ち味の高さを武器にしたテンでどこまで行けるのか見たかったです。こちらも着地に成功していれば…。二人とも若いので四年後に(ry)

 

 

2/19 高橋大輔が銅メダル

 

男子フィギュアで高橋大輔が銅メダルを獲得。四回転を失敗しつつも他をきっちり成功させた精神力は素晴らしいと思います。SPでステファンランビエールに5点差つけたのも大きかった。全ての道はここバンクーバーに続いていました。

 

織田信成は残念なアクシデントがありながらも7位入賞。小塚崇彦も四回転を成功させて8位入賞。全員入賞は本当に見事です。やはりメダルというものは層の厚さから生まれるのですよw。

 

またスピードスケート女子1000で小平奈緒が5位入賞。3位とは0,08差で本当に惜しかった…。ネスビット以外は混戦で十分チャンスはあったんですけどね。まあ小平も若いので四年後に(ry)

 

 

2/20 ジャンプラージヒル予選で葛西が1位通過

 

この日は日本人の入賞はありませんでしたがジャンプラージヒル予選で葛西紀明が一位、伊東大貴が二位という素晴らしい結果で決勝に進みました。

 

 

2/21 ジャンプラージヒルで葛西が8位入賞

 

ジャンプラージヒルで葛西が八位入賞。一回目のジャンプでは伸びなかったものの二回目の大ジャンプでギリギリ入賞ラインに入りましたね。

 

二回目は銀メダルをとったアダムマリシュより飛んでいたので一回目も同じようなジャンプを揃えていればメダルも見えていたんですよね。実に惜しかったです。

 

結局ジャンプの結果は一位シモンアマン、二位アダムマリシュ、三位グレゴアシュリーレンツァウアーというノーマルヒルとまったく同じ結果。シモンアマンは五輪で4つの金メダルを獲得し、鳥人と言われたマッチニッカネンを上回りました。

 

 

2/22 小平が5位入賞

 

スピードスケート女子1500で小平が5位入賞。短距離や長距離から強い選手が集まってくるため最も層が厚いと言われる1500で見事な結果だったと思います。

 

3位との0,3秒差は1000での0,08差より大きく感じますが今後四年間で縮めることができるのかどうか。四年後は1000と1500のダブルメダルが見たいw。この1500で好成績の残したことが後のチームパシュートでのメダル獲得に繋がったと思います。

 

 

2/23 ジャンプ団体で5位入賞

 

ジャンプ団体で日本は5位入賞。メダルに届かなかったのは残念でしたが全員が二回ともK点を超えるジャンプで得点も長野で金をとった時よりも高かった。実力は出し切れたと思います。

 

葛西の二回目の大ジャンプは凄かったですね。「飛べなかった長野の分、飛べなかった岡部の分」という実況が心に残ります。そして37才というベテランなのにいまだに四年後の五輪へ意欲を見せているところが凄い。

 

 

今回はメダルを逃したもののW杯では二大会連続で銅メダルを獲得していますし、葛西が今の実力を維持したまま伊東大貴、栃本翔平、竹内択の三人が順調に伸びれば今度こそメダルいけるでしょう。

 

そしてシュリーレンツァウアー、モルゲンシュテルン、コフラー、ロイツルを揃えたオーストリアは強すぎたw。

 

 

2/24 ノルディック複合団体で6位入賞

 

ノルディック複合団体で6位入賞。世界選手権では金メダルでしたが今回は世界の層の厚さにやられましたね。今の複合は群雄割拠時代。展開一つで順位が大きく変わります。

 

今回はたまたま日本にとって不利な展開でした。湊祐介が高橋大斗級のジャンプができれば、または高橋が湊くらい距離が強ければメダルいけたと思うんですけどねw。なかなか難しい。

 

ただ加藤大平、渡部暁斗、湊祐介、小林範仁の四人は世界で通用する四人だと思うので一人一人がジャンプ、走力ともにじっくり伸ばしてほしい。

 

 

2/25 穂積が7位入賞

 

スピードスケート女子5000で穂積が7位入賞。これで穂積は3000に続き入賞が二つ。中長距離が苦手だった日本に現れた新星といった感じでしょうか。

 

これで日本女子スピードスケート陣はメダルこそなかったものの全種目で入賞。15才の高木美帆もいますし今後に期待が持てますね。

 

 

2/26 浅田真央が銀メダルを獲得

 

フィギュア女子で浅田真央が銀メダルを獲得。採点で色々騒がれていますし私もちょっと差がつきすぎじゃないかということは感じましたが、まあどちらにせよ今回はキムヨナの勝ちでしょう。

 

自分は今回メダルのためには層の厚さが必要ということを言っていました。実際に男子スピードスケート500にしろ男子フィギュアにしろ女子フィギュアにしろ複数人が入賞圏内に入っている。

 

 

そんな中でキムヨナはたった一人のメダル候補として韓国中の期待を背負って滑りました。そのプレッシャーは三人共メダル候補だった日本選手の比ではなかったでしょう。

 

私は正直キムヨナはプレッシャーに潰されてミスすると思いました。そして浅田が伸び伸びと滑って金メダルを獲得するだろうと。そんな予想を覆しプレッシャーを跳ね除けて完璧な演技で金メダルを獲得したキムヨナは凄かったとしか言いようがありません。

 

浅田はアクセル以外のトリプルジャンプを飛べるようになることが今後の課題でしょうか。安藤美姫が5位、鈴木明子が8位とこれまた日本勢は全員入賞。男女六人全員入賞というのは本当に快挙だと思います。

 

 

2/27 チームパシュートが4強進出

 

この日の日本勢の入賞はありませんでしたが、スピードスケート女子パシュートで四強に進出。準決勝の相手が世界ランク二位のロシアではなく七位のポーランドになったことでメダルに大きく近づきました。

 

 

2/28 チームパシュートで銀メダル獲得

 

スピードスケート女子パシュートでポーランドに勝ったものの決勝で惜しくもドイツに負けて銀メダル。0,02秒差は足をあげてブレードの切っ先を早く通過させていれば縮まる差だった。本当に惜しかった。

 

金は嬉しいメダル、銀は悔しいメダル、銅はほっとするメダル、ということを誰かが言っていた気がしますがまさに今回の銀メダルは本当に悔しいメダルでした。

 

しかし長年日本の中距離を支えつづけていた35才の田畑真紀にメダルをとらせてあげられたのはよかった。今回は組み合わせに恵まれたこともありましたが次回も高木が伸びれば小平奈緒、穂積雅子、高木美帆という三人でメダル争いに絡むことができるでしょう。

 

また女子30キロクラシカルで石田正子が5位入賞。北欧勢のお家芸であるクロスカントリーでここまでメダルに迫れたのは素晴らしい。

 

 

バンクーバー五輪成績まとめ

 

というわけで今大会の日本勢の成績をまとめますと

 

銀   長島 圭一郎(27歳/スピードスケート・男子500m)
銀  浅田真央(19歳/フィギュアスケート・女子シングル)
銀  日本チーム(スピードスケート・女子チームパシュート)
銅   加藤 条治(25歳/スピードスケート・男子500m)
銅   高橋 大輔(23歳/フィギュアスケート・男子シングル)
4位 上村 愛子(30歳/フリースタイル・女子モーグル)
5位 吉井 小百合(25歳/スピードスケート・女子500m)
5位 小平 奈緒(23歳/スピードスケート・女子1000m)
5位 小平 奈緒(23歳/スピードスケート・女子1500m)
5位 日本チーム(ジャンプ・団体)
5位 安藤美姫(22歳/フィギュアスケート・女子シングル)
5位 石田正子(29歳/クロスカントリー・女子30KMクラシカル
6位 穂積 雅子(23歳/スピードスケート・女子3000m)
6位 日本チーム(ノルディック複合・団体)
7位 小林 範仁(27歳/ノルディック複合・ノーマルヒル)
7位 遠藤 尚(19歳/フリースタイル・男子モーグル)

7位 織田 信成(22歳フィギュアスケート・男子シングル)
7位 穂積 雅子(23歳/スピードスケート・女子5000m)
7位 日本チーム(ショートトラック・女子3000Mリレー)
8位 國母 和宏(21歳/スノーボード・男子ハーフパイプ)
8位 小塚 崇彦(20歳/フィギュアスケート・男子シングル)
8位 葛西 紀明(37歳/ジャンプ・LH)
8位 村田 愛里咲(19歳/フリースタイル・女子モーグル)
8位 日本チーム(女子カーリング)
8位 鈴木明子(24歳/フィギュアスケート・女子シングル)
8位 日本チーム(スピードスケート・男子チームパシュート)

 

 

とメダル個数、入賞人数ともトリノを上回りました。惜しくもメダルを逃した競技でも上村だったり小平だったり国母だったりと一歩手前までいった選手もいましたし5個よりもっと多くてもおかしくなかった。

 

また入賞者に10代〜20代前半の選手が多いことにも注目です。彼らが順調に伸びてくれればソチではさらに素晴らしい成績を残すことも十分に考えられます。

 

 

そして私のメダル予想は4個と予想して結果は5個。まあいい方に外れるなら全然OKですよw。やっぱりスピードスケート男子500でメダル二個とれたのが嬉しい誤算でしたか。

 

最後に私の今までのスポーツイベントの予想とその結果を載せておきましょう。→の左が予想で右が結果

 

 

2002年日韓W杯優勝予想 イタリア→ブラジル
2004年アテネ五輪金メダル獲得予想 9→16
2005年ヘルシンキ世界陸上メダル獲得予想 2→2
2005年ドイツW杯アジア最終予選勝敗予想 勝ち点15→勝ち点15
2006年トリノ五輪メダル獲得予想 7→1
2006年ドイツW杯優勝予想 イタリア→イタリア
2007年大阪世界陸上メダル獲得予想 5→1
2008年北京五輪金メダル獲得予想 11→9
2009年南アフリカW杯アジア最終予選勝敗予想 (最終戦までに)勝ち点15→勝ち点15
2009年世界水泳ローマメダル獲得予想 4→4
2009年世界陸上ベルリンメダル獲得予想 1→2
2010年バンクーバー五輪メダル獲得予想 4→5

 

 

5勝7敗ですか。まあそこそこいいセンいってるんじゃないでしょうかw。次の大きなスポーツイベントは南アフリカW杯。楽しみですね。またお会いしましょうw。

 

 

 

 

 

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