世界陸上初日〜3日目 男女20km競歩と男子100m走の話

世界陸上初日〜3日目 男女20km競歩と男子100m走の話

2022年世界陸上オレゴン大会が開幕しました。

 

初日から三日目までの主なトピックを振り返ります。

 

 

 

まず女子20km競歩で日本勢今大会最初の入賞が出ました。

 

藤井菜々子が6位入賞。前回ドーハ大会の7位入賞に続き、2大会連続の入賞です。

 

振り返れば男子の競歩も入賞を積み重ねながら、谷井孝行が2015年の世界陸上北京で初めてメダル獲得と壁を破り、それから世界の強豪国となりました。

 

女子も今は地道に入賞の実績を積み重ねる時期だと思います。

 

藤井か、もしくはさらに次の世代がいずれ歴史を塗り替えてくれることでしょう。

 

 

 

そして男子20km競歩では山西利和が金メダル、池田向希が銀メダルと日本勢ワンツーフィニッシュ!

 

最高の形で今大会日本勢初メダル獲得となりました。

 

山西は前回ドーハ大会に続く連覇達成で、世界陸上での連覇は全競技通じて日本人初の快挙です。

 

今大会は序盤から自分でレースを作り、途中で警告を1枚貰いながらも、最後のスパートで池田を突き放しての快勝。

 

まさに盤石、王者の歩きというレースでした。

 

池田も東京五輪の銀メダルに続き、世界大会2大会連続での銀メダル。

 

もうこの上は金メダルしかありません。

 

山西は絶対王者という存在になってきていますので、山西に勝つことを考えればいいというシンプルな状況になってきました。

 

さらに大学生の住所も8位入賞。下の世代もしっかり育ってきています。

 

 

 

男子100mの予選ではアメリカのフレッド・カーリーが予選から9秒79という驚異的なタイムで走ってきました。

 

さらにトレイボン・ブロメルも流して走って9秒89。アメリカ勢の強さを予感させる予選となりました。

 

そんな中、初出場の坂井隆一郎も東京五輪王者ヤコブスと同組ながら怯むこと無く素晴らしいスタートを決め、3着で着順通過。

 

イギリスのプレスコッドを抑えて通過するという見事な走りでした。

 

そしてさらに衝撃的な走りだったのが予選最終組に登場してきたサニブラウン・アブデル・ハキーム。

 

予選から9秒98というタイム、いきなり10秒を切る日本人世界陸上最高タイムで1着で通過し、大いに次のラウンドが期待される結果となりました。

 

 

 

そして迎えた準決勝。

 

サニブラウンは1組。シンビネ、ブロメルに先着を許しながらも3位となりタイムで拾われる1番手につけました。

 

ヨハン・ブレイクを抑えての3着です。

 

2組目は坂井が入った組でしたが、カーリー、コールマン、ヒューズ、ドグラス、ソヘイテンらが入る死の組でした。

 

坂井は6着で敗退となりますが、隣のレーンのソヘイテンには先着するなど実力は出し切りました。

 

そして3組目を着順で抜けたのはセビリアとブレーシー。3着のアーロン・ブラウンがサニブラウンより遅いタイムだったのでサニブラウンの決勝進出が決まりました。

 

日本人の決勝進出は世界陸上では初めて。オリンピックを含めても1932年ロサンゼルスオリンピックの吉岡隆徳さん以来です。

 

決勝は7位という結果でしたが、世界のファイナリストに残れただけで歴史を塗り替えることができました。

 

次はファイナルで勝負できるようにさらに成長を続けて欲しいですね。

 

 

 

 

 

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世界陸上オレゴンのタイムテーブルを日本時間に直しました。大会直前に見所等は別途記事にしたいと思っておりますが、取り急ぎスケジュールだけご紹介致します。